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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.11 10月18日 アラゴン

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第11戦アラゴンGP
■開催日:2020年10月18日(日)決勝結果
■開催地:アラゴン/スペイン
■コースコンディション:ドライ
■気温:21度 ■路面温度:31度
■PP:F・クアルタラロ(1分47秒076/ヤマハ)
■FL:A・リンス(1分48秒404/スズキ)

REPORT

ビニャーレスが4位、モルビデリは6位、クアルタラロは18位

Monster Energy Yamaha MotoGPのM・ビニャーレスが最後まで表彰台争いを展開。最終的に0.236秒届かず4位となったが、貴重な16ポイント獲得しランキング3位に浮上した。PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのF・モルビデリが6位を獲得。チームメイトのF・クアルタラロはフロントタイヤに苦戦して18位に止まった。

ビニャーレスが4位獲得でランキング3位へ浮上

ここアラゴンで最高の走りを見せたいと語っていたビニャーレス。2番グリッドから飛び出すと、ホールショットはF・モルビデリだったが、F・クアルタラロとともにコーナーではらむ間にビニャーレスがすり抜けてトップに立った。ひとたび前に出るや、一気にペースを上げて後続を引き離し、オープニングラップを終えた時点で早くも0.7秒のアドバンテージを築いた。

しかし長くは続かず、A・リンス(スズキ)が追い上げて背後に迫ってくる。ビニャーレスはそのプレッシャーに動じることなくトップを守ったが、8ラップ目にアタックを受けて後退。さらに5ラップ後にはJ・ミル(スズキ)とA・マルケス(ホンダ)にも先行を許して4番手に後退した。

終盤になってから、それまで温存していた力を発揮してチャージを開始すると、2秒以上あった差を縮めて最終ラップではミルの背後へ。3位浮上を目指して0.236秒差まで近づいたが、前に出ることはできなかった。しかしこの結果、貴重な16ポイントを獲得してランキング3位に浮上し、トップに12ポイント差、2位に6ポイント差と迫っている。

ビニャーレスのチームメイトのV・ロッシはトップから63ポイント差のランキング14に後退。ヤマハはコンストラクターズ・ランキング1位、Monster Energy Yamaha MotoGP Teamはチーム・ランキング4位をそれぞれキープしている。

モルビデリ6位、クアルタラロ18位

モルビデリは絶好のスタートからホールショットを奪うが、第1コーナーではらんで3番手に後退。8ラップ目で一時クアルタラロと競り合い、そのあとはほとんどの時間帯で5番手をキープした。レース終盤になって前との差を縮めようと試みるも、最終コーナーでひとつ下げて6位でチェッカーを受けた。
一方のクアルタラロはスタートで出遅れたあとオープニングラップで2番手まで復活したが、その後はフロントのタイヤ圧の問題でペースが上がらず、大きく順位を下げることとなってしまった。それでも最後まで諦めずに走り切り18位でチェッカー。この結果、チャンピオンシップではランキング2位となっている。

RACE RESULT

LAP CHART

RIDERS RANKING

CONSTRUCTORS RANKING

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP

M・ビニャーレス選手談(4位)

「好スタートを決め、オープニングラップで0.7秒も差を広げることができたのはとても良かったと思います。このことが大きな自信を与えてくれました。またソフトコンパウンドのフロントタイヤの好調も自信につながっていましたが、問題はリアでした。5~6ラップも走ると左側のグリップが一気に落ち込み、左コーナーの多いセクターでタイムを上げることができなくなってしまったのです。それでも右コーナーではハイペースを維持できたので、それは良かったと思います。マシンについては最大限のパフォーマンスを引き出すことができましたが、来週に向けて、さらに磨き上げていかなければならないでしょう。私たちのマシンには長所も短所もありますが、まずは長所を伸ばしていく作業が必要になるのです。目標はフロントロー獲得と、今日以上の速さです。今日は終盤でまたラップタイムを上げることができましたが、あの数ラップはハードなプッシュでした。何としてもジョアン(ミル)に近づきたくて、全力で挑みました。結局、届きませんでしたが、必要なときには終盤でさらにプッシュできることがわかったことはとても良かったと思っています」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「完璧なレースというわけにはいきませんでした。目標の表彰台を獲得できなかったので、来週のためにまたハードワークが必要です。しかし同時に、大きな収穫もありました。ビニャーレス選手は絶好のスタートと序盤の速さを見せてくれました。レース中盤からはトップ3をキープできず、リアタイヤのグリップ低下が影響して次第に離されてしまいましたが、もしもここでもう少し近づいていれば、残り5ラップのハイペースによって3位争いに持ち込むことができたかもしれません。来週はもっといいレースができると思っていますが、より視野を広げれば、今日はチャンピオンシップの3人のライバルを抑えることができ、そのおかげでランキング3位に浮上してトップに12ポイント差と近づきました。タイトル争いはまだ終わっていません。来週も全力で頑張ります」

PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team

F・モルビデリ選手談(6位)

「フロントにミディアムコンパウンドを選択していたので序盤はペースを上げられず、大きく離されてバトルに加わることができませんでした。終盤になってビニャーレス選手に少し近づきましたがアタックには至らず、また最終コーナーで中上選手にも抜かれてしまったことは非常に残念です。それでも全体的にはいいレースで、とくに最後の12ラップはペースが非常に安定していました。何か足りないところがあることは間違いないので、来週までに解決できるよう頑張ります」

F・クアルタラロ選手談(18位)

「本当に奇妙なレースでした。最高の状態でないことはわかっていましたが、このようなポジションに終わることは予想できませんでした。初めて使用したフロントタイヤですが、初めの3ラップはとてもフィーリングが良く好調でした。しかしタイヤ圧が高くなり過ぎてフロントの感触がまったく伝わらなくなり、乗っていることさえ難しい状況になってしまったのです。このことさえなければ、もっといい成績を残せていたはずなので悔しいです。原因を理解するのは簡単ではなさそうですが、様子を見ながら来週に備えます」

R・ラザリ、チーム代表談

「全体的にあまり良い状況ではありませんでした。来週、ベストの状態で臨むために、問題をしっかり分析して解決を目指す必要があります。来週もまた同じコースで行われるので、とても重要な作業です。モルビデリ選手は難しい状況のなかでも何とか6位を獲得しましたが、クアルタラロ選手は昨日の転倒の影響とタイヤの問題によってポイント圏外に終わってしまいました。しかしレースにおいては、このようなことが起こるもの。チームとしてはここから学び、次に生かせるよう努力するだけです」

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