MotoGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.11 10月18日 アラゴン
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第11戦アラゴンGP
■開催日:2020年10月16日(金)フリー走行総合結果
■開催地:アラゴン/スペイン
■コースコンディション:ドライ
■気温:16度(FP2) ■路面温度:23度(FP2)
REPORT
ビニャーレス、クアルタラロ、モルビデリが、1-2-3番手で好スタート
モーターランド・アラゴンで行われている第11戦の初日、Monster Energy Yamaha MotoGPのM・ビニャーレスが総合トップを獲得した。PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのF・クアルタラロとF・モルビデリも難しいコンディションのなかでも好調。それぞれ総合2・3番手を獲得し、ヤマハYZR-M1が初日のトップ3を独占した。
ビニャーレスがフリープラクティス初日にトップ
ビニャーレスは、お気に入りのコースのひとつ、モーターランド・アラゴンで好スタート。午後からのFP2では唯一、1分47秒台に入れてトップに立ち、総合順位でもトップを獲得した。
午前中のFP1でもトップタイムをマークしていたビニャーレスは、気温が上がったFP2でさらにペースを上げた。終盤でアタックを行うと、全15ラップ中12ラップ目で1分47秒771を記録。これで2番手以下に0.249秒の差をつけてトップを獲得した。
クアルタラロ2番手、モルビデリ3番手で初日を終了
FP1は、路面温度が十分に上がらないことから開始時刻を遅らせて行われた。クアルタラロはそのFP1からハイペースを見せ、45分間のセッションを通してトップ3をキープ。最後のアタック中に第8コーナーで転倒したが、それまでに記録した1分50秒142で3番手を獲得した。午後からのFP2では一時トップに立ち、1分48秒020のベストタイムで2番手、総合順位でも2番手となっている。
一方のモルビデリはFP1、8分強を残して第14コーナーで転倒してそのまま走行を切り上げたため、ベストタイムは1分49秒951。FP2は序盤からペースを上げて早々にトップに立ち、最終的に1分48秒218まで短縮して総合3番手を獲得した。
PRACTICE RESULT
COMMENT
Monster Energy Yamaha MotoGP
M・ビニャーレス選手談(フリー走行総合トップ/1分47秒771)
「最初に、ロッシ選手がここに来られなかったことを非常に残念に思い、1日も早い回復を祈ります。今日のプラクティスはとても好調で、ラップタイムもとても良かったと思います。はじめからマシンがよく走ってくれて、コースコンディションがベストでないなかでも順調にスピードを引き出すことができました。このコースは流れのあるコーナーが多く、ヤマハのマシンにはとても合っています。あとは、それ以外のコーナーについて少し改善するだけでよく、今日はその作業がうまくいきました。風が強かったのですが、ヤマハはいつも、そのような状況にもとても安定しています。タイヤについてはもう少し時間をかけて考える必要がありますが、1分48秒台のリズムには満足できました。明日はさらに安定性を追求していきたいと思っていますが、今日の午前中はコンディションが難しく苦労したので、明日はもう少し気温が上がってくれることを期待します。コースのすべての場所で完璧というとろまでは到達していないので、自分のライディングスタイルの改善もトライしたいと思っています。今日は良い仕事ができました。あとは明日のことに集中していきます」
M・メレガリ、チーム・ディレクター談
「チームにとって非常に奇妙な週末になってしまったことは間違いありません。私たちは昨日、ロッシ選手がここに来られないという知らせを受け取ったのです。これは誰ひとりとして想像すらしたくなかったことであり、チームの全員が、心から彼を愛しく思っています。早く回復し、1日も早く私たちのところへ戻ってきてくれることを願っています。同時に私たちは、目の前の仕事にしっかり集中していかなければなりません。今日はとても順調で、寒さと風でコンディションは万全ではありませんでしたが、ビニャーレス選手は素晴らしいペースを見せてくれました。多くの転倒車が出たことからもわかるように、プッシュをはじめると非常に難しい状況になってしまうのですが、ビニャーレス選手はそのなかでもマシンに好感触をつかんでいました。チームは今夜も作業を続け、明日はフロントロー獲得を目指します」
PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
F・クアルタラロ選手談(フリー走行総合2番手/1分48秒020)
「決して楽な一日ではありませんでしたが、いい結果を出すことができたと思います。未だに原因がわかっていませんが、FP1では奇妙な転倒がありました。それでもFP2はとてもいい走りができました。明日はリアタイヤにソフトコンパウンドを使用して何周か走ってみる必要があるでしょう。決勝ではそれが良い選択だと思っていますが、決して最高というわけではなさそうです。それでも全体的には好調でしたし、午前中はあまり良くなかったフロントタイヤのフィーリングが、午後には改善できたのでとても満足しています。明日の予選でもこのリズムを失わないようにすることが重要ですが、同時に決勝に向けても準備していかなければなりません」
F・モルビデリ選手談(フリー走行総合3番手/1分48秒218)
「順調な一日。ヤマハがトップ3を占拠することができたのです! 午前中はコンディションが難しく、気温が低いうえに風も吹いてきて大変でしたが、それでも私たちは、他のライダーたちよりは良かったようです。FP1ではミスをして転倒してしまいました。イエローフラッグが出ていたのでペースを落としていたのですが、解除されてまたプッシュしていこうとしたところで急ぎ過ぎたのです。明日はラップタイムをもう少し上げていきたいと思っています。天気予報によればコンディションがいくらか良くなりそうですし、今日の走行で路面にゴムがついている分、明日はより良い状態で走れると思います」