本文へ進みます
サイト内検索

MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.13 11月8日 ヨーロッパ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第13戦ヨーロッパGP
■開催日:2020年11月8日(日)決勝結果
■開催地:バレンシア/スペイン
■コースコンディション:ドライ
■気温:22度 ■路面温度:25度
■PP:P・エスパルガロ(1分40秒434/KTM)
■FL:B・ビンダー(1分31秒884/KTM)

REPORT

Monster Energy Yamaha MotoGPのM・ビニャーレスは難しいレースを完璧に走り切った。ピットレーンからのスタートにもかかわらず決してあきらめず、最後まで努力を続けて13位を獲得した。チームメイトのV・ロッシはマシンに問題が発生してリタイアとなっている。PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamにとって第13戦ヨーロッパGPは非常に厳しい展開となった。F・モルビデリはフロントまわりのフィーリングに苦戦して11位、F・クアルタラロはオープニングラップの転倒から挽回して14位でゴールしている。

ビニャーレスが13位獲得

ピットレーンスタートのビニャーレスは、他のライダーがピットロード出口を走り過ぎたあとにコースインが許可された。このあと前方で多重クラッシュによる戦線離脱があり早々に挽回。その後も着実に追い上げてポイント圏内の15位まで浮上すると、中盤以降はさらにひとつずつ上げて獲得ポイントを増していった。終盤では前を行くS・ブラドルとの間の9秒以上の差を1.053秒まで縮めるハイペースを見せて13位でチェッカー。トップとの差は25.403秒となっていた。

一方のロッシはグリッド6列目から好スタートを切り、外側のラインを選んで数台をパス。1ラップ目を13位で終えると密集した集団のなかでさらにポジションアップを図るが、5ラップ目にマシンに問題が発生してリタイアとなった。

この結果、チャンピオンシップポイントではビニャーレスがトップから41ポイント差のランキング4位、ロッシは104ポイント差のランキング15位。ヤマハはコンストラクターズ・ランキング3位、Monster Energy Yamaha MotoGPはチームランキング5位となっている。

モルビデリ11位、クアルタラロ14位

モルビデリは1ラップ目で順位をひとつ上げたあと、7ラップまで同ポジションをキープ。しかしその後はフロントのタイヤ圧の問題に悩まされてペースが上がらず、上位争いから離されることとなってしまった。厳しい状況のなか我慢の走りを続けたモルビデリは11位でチェッカー。チャンピオンシップポイントでは合計117ポイント獲得のランキング5位につけている。

チームメイトのクアルタラロは1ラップ目、他のライダーの事故を避けようとして第8コーナーで転倒。再スタート後は何度もファステストラップを記録するなどハイペースを見せて挽回を図り、トップ集団への復帰はならなかったもののポイント圏内の14位でチェッカーを受けた。この結果、チャンピオンシップポイントではトップから37ポイント差でランキング2位をキープしている。

RACE RESULT

LAP CHART

RIDERS RANKING

CONSTRUCTORS RANKING

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP
M・ビニャーレス選手談(13位)

「今日のようなレースはいつでも難しいものです。ドライコンディションに対する準備がほとんどできていなかったので、マシンは完璧というわけにはいきませんでした。この状況のなかピットレーンからスタートして13位を獲得できたのですから、決して悪くはないでしょう。チャンピオンシップのことを考えればもちろん、とても良い結果と言うことはできませんが、そのことはあまり深く考え過ぎないようにしたいと思っています。私はただマシンを改善していくことだけに集中し、残りの2戦をエンジョイできるように頑張ります」

V・ロッシ選手談(DNF)

「レースを最後まで走れなかったことは非常に残念です。今回は戦いに復帰するために、この27ラップがどうしても必要でしたし、次回以降に向けてのデータ収集も重要な課題でした。今日はただ、このコースの最高の走り方を追求することに集中していたのに、不運にもマシンが止まってしまったのです。前回のアラゴンではフランコ(モルビデリ)が優勝しましたが、ここバレンシアは皆が苦戦しました。私自身も前に進むことができず悔しい気持ちですが、次回に期待したいと思います」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「今週はずっと苦戦してきましたが、決勝日の今日も状況は変わりませんでした。ここまでにドライセッションがほとんどなかったのですから難しい戦いは予想できたことですが、そのなかでもマーベリック(ビニャーレス)は最大限の仕事をしてくれたと思います。ピットレーンからのスタートで大きく遅れており、またマシンセッティングに十分に満足していたわけではないにもかかわらず、とくに後半は良いリズムを見せてくれました。また、マーベリックのピットレーンスタートに加えて、バレンティーノ(ロッシ)のマシンに問題が出てしまったこともチームとしては受け入れがたいことでした。誰もがこの復帰戦に期待していましたからね。でも彼とマーベリックとで集めてくれたデータが、来週は必ず私たちを助けてくれるはずです。同じ場所で2回レースをするのは必ずしも好きではありませんが、この場合は、バレンシアで開催される第2ラウンドを最大限に活用してリベンジしたいと考えています。多くの難しい状況に直面しており、ライダーおよびコンストラクターのタイトル獲得は今のところかなり困難ですが、闘いを止めるつまりはありません」

PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
F・モルビデリ選手談(11位)

「今日の最大の問題はフロントのタイヤ圧だったと思います。集団のなかで走っているときにその問題に気づき、そのあとはいい走りができなくなりました。そのなかでも最大限まで頑張って11位を獲得できたことは、状況を考えれば決して悪くないと思っています。ランキングトップとの差は広がってしまいましたが、2位との差は縮まりました。私たちはもちろん、ベスト・ポジションを目指して最終戦まで戦い続けます」

F・クアルタラロ選手談(14位)

「他のライダーが目の前で転倒し、それを避けようとして私も転んでしまいました。今日のようなコンディションのなかでは、よく起こることです。でもこのことによって、決してベストの状態ではないけれども何とかうまくやれると考えていたレースにおいて、多くのチャンピオンシップ・ポイントを失ってしまいました。ドライ・コンディションのフィーリングは昨日までの状況よりはずっと良かったのですが、決して十分ではありませんでした。誰もが困難を抱えているなかで、私たちはもっと良いフィーリングともっと良いペースをつかめていたはずです。最後の2戦を楽しんで走るために、来週はまたいろいろなものを試してみるつもりです。良い形でシーズンを終えるチャンスはまだ残っています」

R・ラザリ、チーム代表談

「非常に厳しい一週間でした。ファビオもフランコもタイトル争いで後れをとってしまいましたが、私たちチームは決してあきらめてはいませんし、最後の2戦に全力で臨む準備ができています。今日の決勝のデータを分析して来週の戦いに活かし、表彰台への復帰を目指していきます。今シーズン培ってきた、ここまでの進化をさらに継続していくことが最大の目標。依然としてインディペンデントチームのランキングトップを維持しており、ライダーたちはランキング2位と5位につけているのですから、非常に良いポジションと言えるでしょう」

ページ
先頭へ