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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.13 11月8日 ヨーロッパ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第13戦ヨーロッパGP
■開催日:2020年11月6日(金)フリー走行総合結果
■開催地:バレンシア/スペイン
■コースコンディション:ウエット
■気温:20度(FP2) ■路面温度:19度(FP2)

REPORT

午前中は雨に見舞われ、午後からは路面が徐々に乾き始めたリカルド・トルモ・サーキットで、Monster Energy Yamaha MotoGPのM・ビニャーレスとV・ロッシの代役、G・ガーロフは、フリープラクティス第1セッションでウエット・コンディションを経験したあと、第2セッションでは乾き始めた路面でペースアップ。ウイーク初日をそれぞれ総合11番手と総合19番手で終えている。PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのF・モルビデリとF・クアルタラロはそれぞれ総合3番手と総合9番手を獲得した。

ビニャーレス11番手、MotoGP初走行のガーロフは19番手

日曜日にはピットレーンからのスタートが決定しているビニャーレスは、1ラップの速さを追求するよりも決勝用のセッティング作業に集中していた。多くのイエローフラッグに阻まれてペースが上がらないなかで、第2セッションでは全21ラップ中の最終ラップでベストタイムを記録したものの、トップから0.882秒差の1分33秒410で11番手に留まった。

一方のガーロフは、ウエットコンディションとなったMotoGP初走行でポテンシャルを披露。さらにステップアップを目指した第2セッションでは、ミシュラン製スリックタイヤを初めて使用してペースを上げた。セッション後半で一時5番手に浮上するなど素晴らしい走りを見せ、最終的には全20ラップ中16ラップ目に記録した1分34秒107のベストタイムで19番手。トップとの差は1.579秒だった。

V・ロッシは2回のPCR検査で陰性となり、すでにチームのもとに戻って明日以降の走行に備えている。ヤマハ発動機株式会社およびMonster Energy Yamaha MotoGP Teamは、ガーロフの熱意、プロ意識、そして周囲を驚かせるほどの努力に心からの感謝の意を表する。

モルビデリは初日3番手、クアルタラロが9番手

モルビデリはフリープラクティス第1セッション、ウエットコンディションにすぐさま適応。序盤で2番手につけると最後までポジションを守り、ベストタイムを1分42秒530まで伸ばしてセッションを終了した。午後からの第2セッションは路面が乾き始めてペースが上がり、1分32秒804を記録して3番手を獲得している。

チームメイトのクアルタラロはウエットコンディションで好感触を得られず、第1セッションを1分44秒791の21番手で終了。第2セッションで少しずつ順位を上げ、1分33秒337のベストタイムで9番手となった。

RACE RESULT

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP
M・ビニャーレス選手談(フリー走行総合11番手/1分33秒410)

「ヘレスで1機を封印したあと残りのエンジンで戦ってきましたが、今回ここに来る前に、私に割り当てられた最後の1機に損傷が見つかり使用は危険だと判断しました。使用すればオイルが出る恐れがあり、他のライダーたちをクラッシュさせてしまうかもしれません。私たちは安全を第一に考え、ニューエンジンの投入を決めました。これによってピットレーンからスタートしなければならないことはわかっていますが、他に方法はありません。当然、厳しい戦いになりますが、MotoGPではどんな展開も起こり得ますからね。自分に限界を設けず、心を開いて臨みたいと思います。良い結果を期待します」

G・ガーロフ選手談(フリー走行総合19番手/1分34秒107)

「何という経験でしょう!YZR-M1での走行は本当に素晴らしく、驚かされることがたくさんありました。R1を思い出させるものではありますが、同時にまったく異なる乗り物で、別のレベルにあります。しかしそれでいて、とてもフレンドリーなマシンでもあり、決して野獣のように扱いにくいものではありませんでした。タイヤもまた素晴らしかったです。とくに午前中のウエット、そして午後からのハーフ&ハーフでは、難しいコンディションながら自信を持って走り、濡れている場所にスリックで入っていくこともできました。とにかくすべてにおいて最高の経験でした。第2セッションを終えてピットに戻ってくると、バレンティーノがそこにいてこう言ったんです。「Hey! やるじゃないか!見事だったよ!」......夢のような光景でした。こんな経験ができて超ハッピーです。チャンスを与えてくれたヤマハに心から感謝します」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「最高の出来というわけにはいきませんでした。マーベリック(ビニャーレス)は、午前中は調子が良かったのですが、午後はフィーリングがあまり良くありませんでした。もっとも、ハーフ&ハーフの難しいコンディションだったので無理はしませんでした。私たちはエンジンの割り当て台数を越えて6機目を使用することを決め、それによってマーベリックはピットレーンからスタートすることになります。そのなかでも彼が最大限のチャンスをつかめるよう、チームとしては決勝用のセッティング作業をノンストップで進めることが今週の目標です。  ギャレット(ガーロフ)の走りには感動しました! このコースを一度も走ったことがなく、YZR-M1とそれに関連する技術的要素のすべてについて経験がなく、ミシュランタイヤも使用したことがないことを考えれば、本当に素晴らしいライディングでした。路面がとても滑りやすい状態だったのに、とてもうまく適応していました。  そして私たちは今日、ようやくグッドニュースを受け取ることができました。バレンティーノが2回のPCR検査で陰性となり、明日以降またM1に乗れるようになったのです。何より彼の回復を聞いてほっとしていますし、私たちのところに戻ってきてくれたことを本当にうれしく思います。同時に、バレンティーノの代わりに走ってくれたギャレットの熱意とプロ意識に対し、もう一度、大きな声で"Thank you"と言いたいと思います」

PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
F・モルビデリ選手談(フリー走行総合3番手/1分32秒804)

「午前中はウエット、午後はウエットとドライの半々と、今日はコンディションがあまり良くありませんでした。それでも両セッションでスピードを維持できたことは良かったと思います。第2セッションでは、路面の状態を把握できるまで慎重に行って、そのあと少しずつペースを上げ、トップ10を目指してタイムアタックに臨みました。その結果、3番手を獲得できたので満足しています。ドライでもウエットでも好調に走れることがわかって良かったです。明日の天気はわかりませんが、もし雨なら、さらにデータを収集できますし、ドライならペースアップを目指してプッシュしていきます」

F・クアルタラロ選手談(フリー走行総合9番手/1分33秒337)

「第1セッションはあまり良くありませんでした。マシンのフィーリングを上げるために様々なことを試しましたが、期待したような結果は得られませんでした。第2セッションはまったく異なるセッティングを試してみる予定だったのですが、コンディションが変わり、ハーフ&ハーフになってしまったので取り止めになりました。明日もし雨が降れば、試してみたいと思っています。今日はフィーリングはあまり良くなかったにもかかわらず、トップ10に入れたことはハッピー。明日の午前中はウエットになりそうなので、Q2進出のために今日の順位が重要です。タイヤはソフト・コンパウンドを使用しましたが、ミディアムのほうが良かったかもしれません。いずれにしてもまだ初日ですし、ここまでの仕事には満足しています。次は明日に集中します」

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