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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.13 11月8日 ヨーロッパ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第13戦ヨーロッパGP
■開催日:2020年11月7日(土)予選結果
■開催地:バレンシア/スペイン
■コースコンディション:ウエット
■気温:19度(Q2) ■路面温度:21度(Q2)
■PP:P・エスパルガロ(1分40秒434/KTM)

REPORT

Monster Energy Yamaha MotoGPのM・ビニャーレスとV・ロッシは、ドライとウエットが混合したコンディションに苦戦。Q1でそれぞれ5番手と8番手に終わり、決勝グリッドは15番手と18番手とされた。しかしビニャーレスはピットレーンからスタートすることが決定しており、ロッシはひとつ繰り上げの17番手となる。 PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのF・モルビデリとF・クアルタラロは難しいコンディションに苦戦。それぞれQ2で9番手と11番手に留まり、決勝は3列目と4列目からスタートすることとなった。

Monster Energy Yamaha MotoGPのビニャーレスとロッシは予選15番手と18番手

フリープラクティス第4セッションの終盤で小さな転倒があったビニャーレスだが、続いて行われたQ1ではすぐさまペースを上げて、1ラップ目で5番手につける好調ぶり。しかし、コースは明るい太陽に照らされた部分と雨粒が落ちる部分が入り混じる難しいコンディションで、ドライラインからフルウエットへの適応に苦戦を強いられる。

やがてコースが乾き始めると、ソフトコンパウンドのウエットタイヤを急速に消耗。ピットに戻って素早くタイヤを交換したビニャーレスは、残り3分強でコースに復帰し、最終ラップで1分41秒310に更新して5番手を獲得した。通常ならグリッド15番手となるが、6機目のエンジン使用に関するFIMの規定により、明日の決勝はピットレーンからスタートすることが決定している。

一方のロッシは、ウエットコンディションに素早く飛び出して、最初のトライでトップに浮上。その後もラップタイムを更新してゆくが、Q2進出を賭けた戦いのなかで3番手に後退してしまう。コンディションが刻々と変化するなかでもロッシはタイヤ交換を行わず、コース上の濡れた部分でタイヤを冷やしながら走行を継続する方法を選択。そして全9ラップ中の6ラップ目に1分42秒039のベストタイムを記録し、セッション8番手、総合18番手が決定した。ビニャーレスのピットレーン・スタートにより、ロッシはグリッド17番手に繰り上がる。

モルビデリ9番手、クアルタラロ11番手

ウイーク初日に総合3番手を獲得していたモルビデリは、Q2進出が確実だったことからウエットコンディションでの状況確認に集中。フリープラクティス第3セッションを1分42秒831の17番手で終えたあとQ2に臨み、序盤でトップに浮上した。しかしその後ドライラインが増してくると順位を下げ、1分41秒557のベストタイムで9番手となっている。 チームメイトのクアルタラロも、タイム更新が望めないなかでウエットのデータ収集とセッティング作業を行いながら、フリープラクティス第3セッションでは1分43秒234の19番手。Q2も難しいコンディションに苦戦し、1分41秒943の11番手に留まった。

RACE RESULT

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP
M・ビニャーレス選手談(予選15番手/1分41秒310)

「ピットレーンからスタートしなければならないことは初めからわかっていたことです。明日は晴れの予報ですが、グリップレベルの低さを少し心配しています。今週のなかではフリープラクティス第2セッションが最もドライでしたが、あのときのフィーリングはあまり良くありませんでしたからね。でも、このレースのことは考え過ぎないようにしたいと思います。ただレースがしたいだけ。そしてそれに淡々と向かうだけです。明日のドライでもしもフィーリングが良ければ、最大限にプッシュしていきます。結果はそのあとについて来ます」

V・ロッシ選手談(予選18番手/1分42秒039)

「マシンの調子はとても良く、何も問題はありませんでした。隔離中は2日間だけ少し苦しみましたが、それ以外はずっと元気で良い状態でした。とは言え、24日間もずっとひとりで家にいたのですから、とても退屈で辛い毎日。そのなかで何度も検査を受けましたが、そのたびに陽性となっていたのです。3週間が過ぎて、ようやく戻ってくることができ、今は本当に幸せです。この間、マシンに乗らなかったことは大きな問題ではありませんが、今回、フリープラクティスの第1セッションと第2セッションを走れなかったことの影響は否めません。しかも今日のこの難しいコンディション。午前中は悪くなかったのですが、午後はかなり苦戦させられてしまいました」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「私たちにとっては、あまり良い状況ではありませんでした。マーベリックはフリープラクティス第3セッションで良いペースを見せましたが、第4セッションの最後に転倒し、Q1ではドライとウエットの'ミックスコンディション'に苦しめられました。 バレンティーノのほうは昨日のフリープラクティス第1セッションと第2セッションを欠場したあと、いきなりこの難しいコンディションに挑むこととなり、当然ながら大きなチャレンジでした。午前中のフリープラクティス第3セッションでは、フランスGP以来のライディングにもかかわらず好走。ライバルたちにはまだ届かずQ2進出はなりませんでしたが、私たちとしては何より、彼がコースを走る姿を見ることができてとてもうれしかったです。 結果、ふたりとも後方からの挽回を強いられるわけですが、チームとして彼らの負担をなるべく減らせるよう努力します。ここまでドライセッションがほとんどなかったなかで明日は晴れるらしいので、タイヤチョイスもギャンブルになってしまうでしょう。ウォームアップセッションが唯一、正確な情報を与えてくれる非常に重要なものとなります。ここまで苦しい状況が続いていますが、落胆していては何も解決されません。ひたすら戦い続け、力を最大限に引き出し、皆の両手でチャンスをつかみます」

PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
F・モルビデリ選手談(予選9番手/1分41秒557)

「ソフトコンパウンドのタイヤで最大限を引き出そうとしていたので、9番手は決して悪くない結果です。グリッド3列目ですが、うまく飛び出せばオープニングラップで上位につけることができるでしょう。今日は次々にコンディションが変わる奇妙な日でしたが、それでも十分に良い一日だったと思っています。素早く状況に適応することが求められるなかで、フリープラクティス第4セッションではとてもいい走りができました。Q2はあまりうまくいきませんでしたが、9番手は問題ありません。あとは決勝に集中し、予想通りドライコンディションになれば、午前中のウォームアップセッションでしっかりセッティングを確認して臨みます」

F・クアルタラロ選手談(予選11番手/1分41秒943)

「改善すべき箇所を把握してスピード向上を狙うために、今週はウエットコンディションでたくさんのことを試してきました。今日のセッションのなかでは、初めのうちはライバルたちと同等のペースで走れていたのですが、周回を重ねるにつれて思うような前進が見られなくなってしまいました。そして終盤では皆がペースを上げ、私は11番手となりました。このことのついてはデータを分析して原因を追求しなければなりませんが、決勝はやはり、ドライコンディションを期待します。ここまでほとんどウエットばかりでしたが、ベースセッティングができているので不安はありません。あとはベストを尽して結果を待つだけです」

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