MotoGP
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Rd.12 10月25日 テルエル
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第12戦テルエルGP
■開催日:2020年10月24日(土)予選結果
■開催地:アラゴン/スペイン
■コースコンディション:ドライ
■気温:22度(Q2) ■路面温度:31度(Q2)
■PP:中上貴晶(1分46秒882/ホンダ)
REPORT
モルビデリが2番手フロントロー、ビニャーレスとクアルタラロは4・6番手で2列目
フロントロウ獲得を目指していたMonster Energy Yamaha MotoGPのM・ビニャーレスは、熾烈な戦いとなったQ2セッションでわずかに届かず4番手。その差は0.086秒だった。PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのF・モルビデリがトップに0.063秒差と迫る2番手を獲得してフロントロー・スタート。チームメイトのF・クアルタラロは6番手でQ2セッションを終えている。
ビニャーレスは予選4番手
15分間のQ2セッション序盤から果敢に攻めてトップに立ったM・ビニャーレス。しかし全体のペースが上がるなかで9番手まで後退してしまう。これにすぐさま反応すると2度目のトライで一旦6番手まで挽回し、再びひとつ下げてからピットへ。
この時点でトップから0.539秒差をつけられていたビニャーレスは、残り3分半で2回目の走行をスタート。次のラップで4番手に上げたものの、終盤の競り合いのなかで再び後退。チェッカーフラッグが提示されて最後の1ラップを迎えるときには6番手となっていたが、フロントローを目指して全力で挑み1分47秒214のベストラップを記録した。しかし3番手に0.086秒届かず4番手。トップとの差は0.359秒だった。
モルビデリが2番手で今季4回目のフロントロー。クアルタラロは6番手
フリープラクティス第3セッションで1分47秒333を記録し、トップでQ2に進出したF・モルビデリ。そのQ2では早々にトップ3につけ、2回目の走行でさらにタイムを短縮すると、1分46秒945のベストタイムで2番手を獲得した。フロントロー・スタートは今季4回目。
一方のF・クアルタラロは、フリープラクティス第3セッションで1分47秒401の3番手。Q2ではモルビデリと同様に序盤からペースを上げて上位につけていたが、最後のアタックでマシンが激しく振られ、1分47秒326に留まり6番手となった。
RACE RESULT
COMMENT
Monster Energy Yamaha MotoGP
M・ビニャーレス選手談(予選4番手/1分47秒241)
「とてもハッピーです。これが正直な気持ちです。今日できることのなかで最大限の結果を得ることができました。それに主なライバルたちが皆、あまり良くなかったこともポジティブにとらえていいでしょう。明日は初めからプッシュしていきます。決勝に向けての準備は十分に整えてきたので、高い目標を持っており、好成績を獲得できると確信しています。しかし決勝ではあらゆることが変化し、どんなことも起こり得るので、スマートな戦い方とスムーズな走り方が求められます。そして最後の10ラップのためにタイヤを温存することが、このコースではとても重要になるのです。また、明日はスケジュールが変更されMoto2の前に行われることになっており、このことがグリップの面で私たちに味方してくれるかもしれません。でも当然ながら誰にとっても同様の条件ですが......。とにかく初めからペースアップを目指すだけ。速いライダーは大勢いますが、そのなかでしっかりコントロールしながらスピードを追求していきます」
M・メレガリ、チーム・ディレクター談
「今日も引き続き、昨日からの課題に取り組みました。マーベリックに最大限のチャンスを与えられるよう、マシンを寝かせたときのグリップを最後までキープできるようにすることが目標です。マーベリックは朝の最初の走行ではまだ十分に満足できていなかったので、フリープラクティスの両セッションでその課題に専念。第4セッションを終えたときにはフィーリングが良くなっており、トップに立てたことで手応えを感じることもできました。Q2では、先週と同様にフロントロー・スタートを狙っていきましたが、わずか0.086秒差で逃してしまいました。しかし、それですべてがおしまいというわけではありません。グリッド4番手もとても良い位置ですし、マーベリックがまた絶好のスタートからオープニングラップのペースアップを再現できればトップ争いに加わることができるでしょう。私たちチームとしては、このあとマシンの最終調整に取り組み、明日のウォームアップ・セッションで再確認を行います。すべてが揃えば、必ず素晴らしい展開が待っています」
F・モルビデリ選手談(予選2番手/1分46秒945)
「素晴らしいラップでした。マシンのフィーリングも上々で、楽しんで走ることができたのが良かったと思います。先週に引き続き、チームとともにとても良い仕事ができており、目標に向かってまっすぐに進めています。明日の決勝では、序盤の数ラップで先週以上にシャープに攻め、始めからペースを上げていくことが求められるでしょう。フリープラクティスの第4セッションではタイヤ・チョイスを含めて決勝に向けたセッティングに取り組みました。先週のデータもあるので、いろいろなことが、より明確になってきていると思っています。タイムアタックではソフト・タイヤを使用しましたが、決勝はフロントにミディアムを履くつもりです。常に状況を見ていかなければなりませんが、今日の時点では、フロントロー獲得に満足しており、きっといいレースができると期待しています」
F・クアルタラロ選手談(予選6番手/1分47秒326)
「今週はさまざまなセッティング変更を試してきました。それが決勝ペースでは成功しているのですが、予選にはあまり向いていなかったようです。でも最も重要なのは、決勝での速さで、その意味では、まだ課題が残るものの着実に前へ進んでいると思っています。予選は決して悪くありませんでした。そして今はもう、明日の決勝に集中していくだけです。このコースでは苦戦することが多かったことも事実で、次のバレンシアとポルティマオはもう少し良い展開が期待できるかもしれません。それでももちろん、今回もできるだけ多くのポイントを獲得するため、またライバルたちの前でゴールするためベストを尽くします。ウォームアップ・セッションでは、ユーズドタイヤでペースを確認します。決勝でのポテンシャルを上げていくことが、明日までの課題です」