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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.12 10月25日 テルエル

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第12戦テルエルGP
■開催日:2020年10月23日(金)フリー走行総合結果
■開催地:アラゴン/スペイン
■コースコンディション:ドライ
■気温:20度(FP2) ■路面温度:24度(FP2)

REPORT

ビニャーレスが2番手と好調をキープ、クアルタラロとモルビデリは4・15番手

Monster Energy Yamaha MotoGPのM・ビニャーレスはフリープラクティス初日、好調ぶりを見せて総合2番手を獲得した。PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのF・クアルタラロとF・モルビデリ。フリープラクティス初日をそれぞれ総合4番手と15番手で終えている。

ビニャーレスがフリープラクティス初日に2番手獲得

明確なプランを持って第12戦に臨んでいるビニャーレスは、フリープラクティスの両セッションでYZR-M1のセッティングの完璧化を追求しながら、第2セッションでは1ラップの速さも披露。1分48秒台の壁を破った2人のうちのひとりとなった。

午前中の第1セッションで新たなセッティングを見出し、午後の第2セッションではタイヤとのコンビネーションを追求しながら多くの周回を走行。最後の5分間で1ラップの速さを確認するためタイムアタックを行い、全18ラップ中の最終ラップで1分47秒957を記録して2番手に浮上した。トップとの差は0.175秒。

クアルタラロとモルビデリはそれぞれ4番手と15番手

PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのF・クアルタラロはフリープラクティス第1セッション、タイムアタックを行わずにデータ収集に集中。タイヤを一度も交換せずにセッションを走り切り、1分49秒621のベストタイムで17位に留まった。午後からの第2セッションでも前半はロングランを行い、終盤になってから1分48秒164に更新して4番手に浮上。総合順位でも4番手となっている。

チームメイトのF・モルビデリは第1セッション序盤で何度か好タイムをマークしたが、クアルタラロと同様、タイムアタックだけに集中することはせず、1分49秒100の5番手でセッションを終えた。第2セッションでは開始早々にペースを上げて3番手につけたあと、セッティング変更の成果を確かめながら周回を重ねていった。終盤で1分48秒612に更新し、総合15番手で初日を終えている。

PRACTICE RESULT

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP
M・ビニャーレス選手談(フリー走行総合2番手/1分47秒957)

「今日は進化を感じられたので満足です。路面の状態が先週より悪化していて、グリップが低下しているため好タイムを記録するのは先週以上に難しくなっています。またセッティングでもたくさんのことを試していたので、ペースアップに集中するのは簡単ではありませんでしたが、そのなかでも、ミディアム・コンパウンドのタイヤとフルタンクの状態でコンスタントに1分49秒台が出たのはとても良かったと思います。タイムアタックはフリープラクティス第2セッションの終盤だけでしたが、そこでも十分な手応えを得ることができました。しかもタイムアタックにはセカンドマシンを使用したので、決して簡単ではなかったのですが......。今日は明日につながる良い成果が得られたと思います。明日の予選ではリズムに集中し、ラインをキープし、好タイムを目指します。さらに可能ならば決勝ペースも、もう少し伸ばしたいと思っています。決勝ではフロントにソフト・コンパウンドを選べばスタートで飛び出すことができます。しかし先週の経験でわかったように、後半戦でのプッシュがより重要になるので、ミディアムが最善のオプションだと考えています」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「これまでに集めたデータとマーベリック(ビニャーレス)の先週の経験を活かしながら、今日は主に、日曜日の決勝で使用するセッティングの完璧化を追求しました。彼は先週、レースの3分の1ぐらいからグリップの落ち込みを感じていました。それに加えて今回、彼は、マシンを最大限に寝かしたときのグリップ向上を求めています。第1セッション、第2セッションともにさまざまな解決法を継続的に試し、タイムアタックは最後の最後になってから行うことになりました。天候と路面コンディションが良かったので、今日は、先週できなかったミディアム・タイヤのテストが可能になり、決勝に向けた確かな答えを得ることができました。明日のフリープラクティス第3セッションも今日と同様の方向性で進めていきます。セッティングを決定した時点でライダーが満足できていれば、第4セッションでは決勝ペースにも取り組むことができるでしょう。
もちろん、チームにライダーがひとりしかいない状態には未だ慣れることができません。バレンティーノ(ロッシ)は日に日に気分が良くなっていて、今はコロナウイルス感染症の症状はなくなっているとのこと。月曜日の検査で陰性結果が出れば、バレンシアではまた私たちのもとに戻って来てくれます」

PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
F・クアルタラロ選手談(フリー走行総合4番手/1分48秒164)

「今日は主にリアエンドについてたくさんのことを試しました。そのなかでしっかり機能した部分もあったし、そうでない部分もありました。改善すべきところは依然として残っていますし、決勝ペースの向上も必要ですが、今日の時点ではとてもいい状態にあると思います。また、先週ここで速さを見せ、好成績をあげた他のライダーたちの後ろについて行くチャンスが持てたことは良かったと思います。彼らから学び、自分がどこで遅れてしまったのかを知ることができました。どうやら3つのコーナーが私のウイークポイントになっているようですが、すでに改善方法はわかっています。脚の痛みは少し残っていますが走行に支障はありません。体調は万全です」

F・モルビデリ選手談(フリー走行総合15番手/1分48秒612)

「今日はフィーリングがとても良く、マシン・セッティングの面でも少し改善が見られました。とくにコーナー途中のハンドリングについては、すぐさま効果を感じることができました。順位を上げることはできませんでしたが、今日の成果にはとても満足です。明日のフリープラクティス第3セッションと予選でタイムを更新するためには、もう少しスピードが必要です。明日は今日よりさらにコンディションが良くなりそうなので、午前中のフリープラクティスでQ2進出を決めるつもりです。明日の目標はトップ10入りとマシン改善。とくにブレーキングを重視します」

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