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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.05 8月16日 オーストリア

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第5戦オーストリアGP
■開催日:2020年8月14日(金)フリー走行総合結果
■開催地:シュピールベルク/オーストリア(4.318km)
■コースコンディション:ドライ/ウエット
■気温:18度 ■路面温度:23度(FP1)

REPORT

第5戦オーストリアGPの初日、天候の変化が激しく難しいコンディション。Monster EnergyYamaha MotoGPのM・ビニャーレスとV・ロッシは、FP1のタイムをFP2で更新できず、それぞれ11番手と13番手に留まった。PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのF・モルビデリとF・クアルタラロは、午前中のFP1で記録したタイムにより、それぞれ5番手と10番手を獲得し、ともにトップ10を確保している。

Monster Energy Yamaha MotoGP、悪天候に翻弄されトップ10を逃す

午前中に行われたFP1はドライコンディションに恵まれたが、午後になると天候が変化し、FP2のスタート直前に雨が降り出した。セッション序盤はウエットとドライが混合していたため、ふたりはコンディションが落ち着くのを待ってからコースイン。しかしどちらも思うようにラップタイムを更新できず、それぞれ総合11番手と13番手で初日を終えている。

トップ10入りを目指し、FP2最後の数分でチャレンジしたビニャーレスは、マシンに飛び乗ると次々にセクションタイムを更新していった。そして全5ラップ中の最終ラップで1分27秒941を記録して8番手につけたが、午前中のフルドライでのタイムを上回ることはできなかったため、総合順位ではFP1の1分24秒779が採用され11番手に留まった。トップとの差は0.586秒だった。
チームメイトのロッシも、路面が十分に乾くまで待ってからFP2最後の数分でのアタックに賭ける作戦。そして走り出すや一気に4番手へ浮上し、さらに最終ラップには1分27秒967へと更新した。しかしコンディションが改善されるなかでライバルたちもペースを上げたため、9番手へ後退してセッションを終了。総合順位ではFP1で記録した1分24秒897により、トップから0.686秒差の13番手となっている。

PETRONAS Yamaha SRTのモルビデリとクアルタラロは5番手と10番手獲得

灰色の雲に覆われたシュピールベルクサーキット。FP1では時折、明るい太陽が顔をのぞかせたものの、気温はあまり上がらず、前回までに経験した酷暑とは異なるコンディションとなった。クアルタラロとモルビデリは序盤、コースの状況を確認しながら慎重な走り。クアルタラロは第4コーナーでコースアウトもあったが、終盤のタイムアタックではともにペースを上げ、モルビデリが1分24秒588で5位、クアルタラロも1分24秒753でトップ10を確保した。

午後は雨が降り出し、ウエットコンディションのなかで記録更新が不可能とわかるとライダーたちはピットに留まることを選択。モルビデリとクアルタラロも、終盤になっていくらか乾き始めたところでコースインし、数ラップだけ走行した。そのなかでモルビデリは1分29秒597で13番手、クアルタラロは1分29秒264で12番手に留まったが、総合順位ではFP1の成績によりそれぞれ5番手と10番手を獲得した。

RACE RESULT

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP
M・ビニャーレス選手(フリー走行総合11番手/1分24秒779)

「基本的に私は今日も、前回のブルノと同様の問題に悩まされていました。タイヤを機能させるための何かが欠けていると感じていたので、ミシュランと協力して原因を探り、ともにハードワークを行ってマシンとタイヤのフィーリング向上を目指しました。現時点でまだ十分な答が出ていないので、明日はまた何か新しいものを試してみようと思っています。もしもFP3がウエットになれば、ウエットモードに気持ちを集中してタイヤのテストに取り組むことになるでしょう。ウエットタイヤにもソフトコンパウンドとミディアムコンパウンドの選択肢があるので、ハードブレーキングが多用されるこのコースでは、そこに重点を置いて選ぶことになります。逆に晴れてくれれば、Q2進出を目指してタイムアタックに賭けるだけです」

V・ロッシ選手談(フリー走行総合13番手/1分24秒879)

「FP1はフルドライで行われたので、作業を十分に進めることができました。このコースはかなり特徴的で、ブレーキング性能が非常に需要になるため、そこに重点を置いてマシンをバランスさせていく必要があります。FP1のなかで感じたのは、今年は皆が本当に強くて大勢が接近しているということです。そのなかで私たちもより一層、改善していかなければならず、とくに第3セクションが最大の課題になっています。第2セッションでは新しいトライを準備していたのですが、コンディションが変わりやすく十分なテストができず、結局、答が出ないまま終わってしまいました。明日のFP3で何としてもトップ10を確保したいと思っていますが、多くが接近しており決して簡単なことではありません。天気予報によれば午後はまた雨が降り、それほど多くはなくて、今日と同じようなコンディションになるようです。もしそうなれば、どんなことでも起こり得ます。結果は予想がつきません」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「期待していたような成果を得られないまま一日を終えました。大切な初日に、天候が大きく影響してしまったのです。FP1でトップ10を目指しましたが、ビニャーレス選手とロッシ選手は、それぞれ0.026秒と0.126秒の僅差ながらチャンスを逃してしまいました。午後になるとコンディションが難しくなってしまったので、この僅かの差がとても残念でした。ライダーたちに無用なリスクをおわせたくなかったで、FP2ではコンディションが落ち着くのを待ってから彼らを送り出しましたが、結局、総合順位を挽回することはできませんでした。あとは明日のFP3に望みをかけるしかありません。そして、そのために行ってきた、ここまでの作業の成果には自信を持っています。これからドライコンディションのデータを十分に分析する予定ですが、依然として天候は変わりやすいので、あらゆる状況を念頭に準備していきます。もしフルウエットなら、その環境を利用してウエット用セッティングに取り組むだけです」

PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
F・モルビデリ選手談(フリー走行総合5番手/1分24秒588)

「午後は雨が降り、予定していたラップ数をこなせなかったことは残念です。でも初日としては順調と言っていいと思います。FP1は序盤でミディアムコンパウンドのタイヤを使用してやや苦戦。そのため初めは思うようにペースが上がらなかったのですが、少しずつ良くなって、終盤でソフトコンパウンドに履き替えると上位との差が縮まり5番手を獲得することができました。明日は、天気がもう少し優しくなってくれると良いのですが...ベストを尽してさらに上を目指します」

F・クアルタラロ選手談(フリー走行総合10番手/1分24秒753)

「FP1はあまりうまくいっていませんでした。でもFP2終了後に振り返ってみると、明日に向けて重要な何かをつかむことができたように思います。前回のブルノのあとで、いくつかのアイディアが出て、今日はその成果を感じることができました。1ラップの記録も重要ですが、決勝でのペースはそれ以上に大切です。だからこそ私たちは、そちらに、より一層、重点を置いているのです。ドライコンディションでのセッティングは順調なので、明日のFP3と予選セッションが晴れてくれることを期待しています。状況をしっかり判断しなければなりませんが、きっとうまくいくと信じています」

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