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ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.02 7月19日 スペイン

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第2戦スペインGP
■開催日:2020年7月19日(日)決勝結果
■開催地:ヘレス/スペイン(4.423km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:32度 ■路面温度:53度
■PP:F・クアルタラロ(1分36秒705/ヤマハ)
■FL:M・マルケス(1分38秒372/ホンダ)

REPORT

Monster Energy Yamaha MotoGPのM・ビニャーレスはスタート直後からレースをリードし、その後2番手争いを展開して20ポイントを獲得した。チームメイトのV・ロッシは思うようにペースを上げられないまま、最終的にはマシン・トラブルによりリタイアとなっている。PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのF・クアルタラロが2020シーズン初戦でMotoGP初優勝を成し遂げた。チームメイトのF・モルビデリも自己ベストタイの5位獲得と健闘し、チームのランキング1位に貢献している。

ビニャーレスが2位表彰台を獲得、ロッシはリタイア

猛暑のヘレス・サーキットで熱い戦いが展開されたスペインGP決勝。2番グリッドから好スタートを切りホールショットを奪ったビニャーレス。前後タイヤにソフトコンパウンドを選択して、レース序盤のペースアップに賭けていた。その激しさを露わにするように第8コーナーでは大きく振られる場面があったが、巧みにマシンをコントロールし、トップをキープしてオープニングラップを終えた。

3ラップ目にはM・マルケス(ホンダ)が追いついて激しい首位争いに発展。ビニャーレスはここで先行を許したものの背後にぴたりとついてプレッシャーをかけ続け、第4コーナーでマルケスがコースアウトすると再びトップに返り咲いた。

このまま順調に走り続けるかに思われたが、その後タイヤの消耗が激しくなり思うようにペースが上がらない。そして8ラップ目にはF・クアルタラロに抜かれ、J・ミラー(ドゥカティ)にも差を詰められたところで再びラインを外して3番手に後退してしまった。

しかし最後まであきらめることはなかった。残り7ラップではミラーに挑み2番手を奪還。そのあと再び追い上げてきたマルケスとのバトルに備えていたが、マルケスが第3コーナー出口で転倒したため、ビニャーレスはそのままゴールまで走り切り2位を獲得した。

一方のロッシは9番グリッドからスタート後、ひとつ順位を下げて10番手で1ラップ目を終了。その後M・オリベイラ(KTM)とコース外にいたマルケスを抜いて一旦は8番手まで上がったが、依然として苦しい展開が続いた。そして徐々に後退するなかで終盤にはマシントラブルが発生し、10番手走行中にリタイアとなっている。

クアルタラロがMotoGP初優勝! モルビデリも自己ベストタイの5位獲得

ポールポジションからスタートしたクアルタラロは、第1コーナーでいくつか順位を下げたものの、すぐさま挽回してビニャーレスらのトップグループを追ってゆく。そしてまもなくトップに躍り出るとそのままリードを拡大し、最後までミスなく走り切ってMotoGP初勝利のチェッカーを受けた。

一方のモルビデリは予選で苦戦して10番手。そこからふたりが出場を取り止めたため8番グリッドからのスタートとなった。決勝では好調ぶりを発揮して着実に順位を上げ、終盤では表彰台争いにも加わったが、わずかなミスでペースが乱れたあと5位でゴールした。

RESULT

LAP CHART

RIDERS RANKING

CONSTRUCTORS RANKING

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP
M・ビニャーレス選手談(2位)

「スタートとその後の数ラップにはとても満足しています。トップに立ち、逃げ切りを狙っていたのです。今は、早く次の金曜日になって、もう一度この場所でさらなるステップアップを目指したい気持ちでいっぱいです。激しいプッシュのなかでフロントが切れ込み転倒しそうになったあとは、少しペースを下げなければなりませんでした。とくにタイヤのエッジに負担がかけられず思うようにマシンを旋回できなくなってしまったので、ここが次の課題になると思っています。フロントのソフトコンパウンドは最良の選択ではなかったかもしれませんが、そのなかでも2位を獲得できたことはとても重要。貴重な20ポイントを手にし、来週また同じコースで迎える2戦目もきっといい走りができるはずです。今回は表彰台に上ったことに大きな意義がありますが、次回はさらに上を狙っていきます。今日の結果を基準に、常に進化していきたいのです。マルケス選手は激しい転倒でしたが、ひどい怪我でないといいのですが...。早い回復を祈り、またバトルできることを願っています。またクアルタラロ選手に祝福を。MotoGP初勝利は非常に難しいことですが、彼はやり遂げました」

V・ロッシ選手談(DNF)

「猛暑のなかでリアタイヤへの負担が大きく、今回は終始、苦しめられました。決勝でも序盤からペースが上がらず、上位グループと同等のリズムをつかむことができませんでした。そして数ラップ後にはリアのグリップとパフォーマンスが大幅に落ち、さらには終盤になってマシンに問題が出てしまいました。ストレートを走行中にアラームが点灯したためリタイアを決めました。今年は変則的なスケジュールになっていて、来週もまた同じコースで行われます。奇妙な感じもありますが、その一方で、今日のデータを利用してもう一度トライできるというのもいいかもしれません。マルケスは激しいハイサイドで場所も状況も良くなかったので心配です。怪我がひどくないことを願っています」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「厳しく、エキサイティングなレースを予想していました。最大の課題はタイヤのコントロールだと考えていました。このコースはもともと負担が大きいうえに、暑さが拍車をかけていたからです。トップ争いの候補はマルケス選手、クアルタラロ選手、ビニャーレス選手の3人。そのなかからビニャーレス選手が好スタートを切って序盤からリードする展開になりました。フロントのソフトコンパウンドが期待に反して十分に機能してくれなかったことは残念ですが、彼はそのなかでもミラー選手を抜いて最後まで2位を守り切り、チャンピオンシップのために重要な20ポイントを獲得することができました。クアルタラロ選手もまた素晴らしい走りを見せてくれました。優勝争いを期待はしていましたが、予想以上に見事な初勝利となりました。バレンティーノ選手は残念ながら苦しい展開を強いられ、最後はマシンのトラブルでリタイアとなってしまいました。チームとして非常に残念に思います。次回の挽回を目指してハードワークに取り組みます」

PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
F・クアルタラロ選手談(優勝)

「とても素晴らしいフィーリングです。実感はまだわきませんが、ビデオを見たときにわきあがってくるのかもしれません。家族や友人やファンがここにいないのが残念です。コースのコンディションが悪く、早々にタイヤを消耗してグリップに苦しみ大変なレースになりました。でもそのなかで安定して走り切ることができてマシンも好調だったので、チーム、スポンサー、ヤマハに心から感謝しています。昨年と同じ場所で今回も非常に怖い思いをしましたが、実はそのことを心配してもいたのです。最後の10ラップはとても長く感じられました。それでも1ラップずつゴールに近づくごとにフィーリングが良くなり、最後は楽しんで走ることができました。 この勝利を家族、兄弟、親友、マネジャー、ここに来られなかったファンの皆様、チーム、そして4ヵ月もの長い間、苦しんできたすべての人に捧げます。またリンス選手、クラッチロー選手、マルケス選手の早い回復を祈ります」

F・モルビデリ選手談(5位)

「素晴らしいレースでした。グリッドはあまり良くありませんでしたが、そこからトップ5を狙っていきました。ところが予想外にも最後の2ラップは表彰台争いに挑むことができたのです。あの2ラップはうまく運べず、本当ならもっとクレバーに対処したかったのですが、そうだったとしてもいいレースだったと感じています。難しい状況のなかで後方から追い上げて良いバトルを展開することができたのですから。このあとは少しだけ休んで次のレースに備えます。今回は予選がウイークポイントになりました。コース幅が狭いコースでは3列目スタートはだめ。グリッド10番手や9番手や8番手では足りないのです。表彰台争いに加わるためには2列目までに並ばなければなりません。次回はそこを目指します」

J・スティーグフェルト、チーム・ディレクター談

「素晴らしい週末になりました。クアルタラロ選手は初日に苦戦しましたが、そこからチーム一丸となってハードワークに取り組み、ここまでの上昇を成し遂げました。2日目からペースをつかんだクアルタラロ選手は予選でラップレコードを更新し、決勝でもスピードを見せつけました。序盤はやや遅れてドゥカティ勢に先行される厳しい状況でしたが冷静にチャンスを待ってパスに成功。そのままリードを広げて優勝を飾ったのです。これ以上、望むことはありません。今日、私たちの夢が叶い、チーム結成から短期間で大きなハードルを越えることができたのです。モルビデリ選手もまた自己ベストタイと健闘し、チームを助けてくれています。終盤はマシンのスピードで優る相手と激しいバトルを展開し、表彰台争いに挑んでいきました。彼のこの頑張りを非常にうれしく思い、次回に期待します。まだ初戦ですが、サテライトチームの優勝は価値のあることだと思います。この勢いを止めないようさらに努力を続けます。PETRONASをはじめ、チーム結成当初から私たちを信じ続けてくれたパートナーたち、また応援してくれたファンの皆さまに感謝します。彼らがこの場所に来られなかったことは残念ですが、彼らのサポートに対して何らかの恩返しができたと思っています」

R・ラザリ、チーム代表談

「PETRONAS Yamaha SRTの初優勝、そしてヤマハ・サテライトチームとしての初優勝、さらには20年以上ぶりのフランス人ライダーの優勝が実現し、とても感動しています。このような気持ちにさせてくれたクアルタラロ選手とチームメンバーの努力に感謝します。本当に素晴らしい気分で、今はそれ以上の言葉が見つかりません。私たちはこの日のためにハードワークに励んできたのであり、ここからさらに上へ向かってストーリーが続いていくことに喜びを感じています。来週もまた、この勢いを加速させていきましょう! モルビデリ選手の自己ベストタイも見事でした」

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