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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.07 6月17日 カタルニア

RACE DATA

■大会名称:第7戦カタルニアGP
■開催日:2018年6月17日(日)決勝結果
■開催地:カタルニア/スペイン(4.655km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:27度 ■路面温度:45度

REPORT

ロッシが連続表彰台!

Movistar Yamaha MotoGPのV・ロッシとM・ビニャーレスは、Gran Premi Monster Energy de Ctalunyaでそれぞれ3位と6位を獲得。2018MotoGP World Championshipのランキング2位と3位をキープしている。

Movistar Yamaha MotoGPのV・ロッシが前回に続いて3位表彰台を獲得。チームメイトのM・ビニャーレスはスタートで遅れて中段に飲み込まれたが、レース後半でポジションを挽回して6位でチェッカーを受けた。

ロッシはグリッド7番手から好スタートを切り、5番手で第1コーナーへ。すぐさまA・イアンノーネをパスして4番手に上がり、トップ3台のグループを追って行く。レース序盤はペースでかなわなかったが、離されずについて行ってプレッシャーをかけ続けた。

A・ドビツィオーゾが9ラップ目に転倒したためロッシは自動的に3番手に浮上。この時点で2番手との差は3.5秒、後続との差は2.5秒と離れていたため、3番手キープに集中し、残りの15ラップを単独走行のまま終えた。最終的にはトップから6.098秒差で3位。前回に続いて表彰台に上った。

一方のビニャーレスはグリッド4番手からスタートしたあと10番手まで後退。4ラップ目にB・スミスをとらえ、9ラップ目にドビツィオーゾが転倒したあとイアンノーネをパスして7番手まで挽回した。次にJ・ザルコとバトルとなり先行を許すも、そのテールにぴったりとついて行った。

2台は互いに競り合いながら何度もベストラップを更新し、14ラップ目には揃ってD・ペトルッチをパスする。ビニャーレスはここで再びザルコに勝負をしかけたがかなわず。7ラップ後にもう一度試みて、ついに6番手の座をゲットした。終盤もリズムよくD・ペドロサとの差を詰めていったが、わずかに届かず6位でチェッカー。トップとの差は10.798秒だった。

3位を獲得したロッシはシリーズポイントを合計88ポイントに伸ばしてランキング2位をキープした。ビニャーレスが11ポイント差のランキング3位で追っている。コンストラクターズ・ランキングではヤマハがトップから26ポイント差の3位に後退、チーム・ランキングではMovistar Yamaha MotoGPが、2位に10ポイント差をつけてトップを守っている。

ザルコが貴重なポイントゲット

Monster Yamaha Tech3のJ・ザルコがカタルニア・サーキットで果敢な走り。スタートで遅れて12番手まで後退したあと、懸命に挽回を図り、少しずつポジションを上げていった。全力を振り絞り、ヤマハYZR-M1のポテンシャルを存分に引き出して7位でチェッカーを受けた。

ザルコのチームメイトのH・シャーリンはグリッド14番手からスタート後、果敢な攻めを見せて9番手まで浮上する。しかし残り周回数もわずかとなったところでハイサイドを喫し、リタイアを余儀なくされた。シャーリンは早くも次回、オランダGPに照準を合わせており、失ったポイントを取り返す意気込み。

月曜日はここカタルニアでテストを行い、6月29日~7月1日にアッセンTTサーキットで開催される第8戦に臨む。

RACE RESULT

LAP CHART

RIDERS RANKING

CONSTRUCTORS RANKING

COMMENT

Movistar Yamaha MotoGP
V・ロッシ選手談(3位)

「昨日のプラクティス・セッションを終えた時点では、ライバルたちのほうが少し優っていると感じていました。私は第2グループのほうに近かったのです。でも今朝のウォームアップ・セッションでは、チームの努力のおかげでセッティングが良くなっていました。コーナリングが楽になってペースも上がったので、上位から大きく離されることはなかったのですが、残念ながら十分に近づくこともできませんでした。そのあとドビツィオーゾがミスをして、私は表彰台に上ることができたということです。昨年のこのレースでは非常に苦戦しましたが、今年は最終ラップまでペースをキープし、良い状態で走り切ることができたので満足しています。またチャンピオンシップにおいても、貴重なポイントを獲得してランキング2位できました。今後もこの調子をキープしていけるよう頑張ります」

M・ビニャーレス選手談(6位)

「レース序盤、とくにスタートで手間取ってしまいました。ヤマハ勢のなかでは私だけが問題を抱えていたように見えたのですが、その原因はまったくわかりません。とにかくスタートをしっかり決める必要があると思います。そうすればその後の展開が変わってくるからです。単独走行ならばホルヘ(ロレンソ)やマルク(マルケス)と同じリズムで走ることができるのです。これからもチームとともにハードワークを続け、集中し、強くなっていきたいと思っています。今は難しい状況ですが、それでも懸命にプッシュを続けます。マシンが良い状態にあれば必ずトップに立つことができます。だから焦りはありません」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「昨年のことを思い返せば、今日のバレンティーノの表彰台獲得は非常にうれしい結果です。彼はウォームアップ・セッションのなかで答を見つけ出し、結果的に正しいタイヤを選択してくれました。とくにフロントタイヤのスペックについては完璧にフィットするものがひとつもなかったので、やはりいくらか賭けではあったのです。そうした状況のなかで絶好のスタートを切って3番手に上がり、最後まで4位との差をコントロールして2度目の表彰台につなげました。マーベリックのほうは残念ながらそれを上回ることはできませんでした。今週もいつものように、チームとともにハードワークに取り組んできましたが、スタートで出遅れて中段に飲み込まれ、とくにレース前半はリズムがつかめずペースも上がりませんでした。明日はこのコースでテストがあるので、今日のデータと比較しながら新しいオプションを試すつもりです」

Monster Yamaha Tech 3
J・ザルコ選手談(7位)

「厳しい戦いになりました。ペースは良かったのですが、決勝のなかではアンラッキーが重なりました。スタートの飛び出し自体は問題なかったのですが、そのあと2台に挟まれてスロットルを戻さざるを得ませんでした。それで大きく順位を下げてしまったのです。その後はなかなかオーバーテイクの場所が見つからず、ようやく準備が整ったところでイエロー・フラッグが出てスローダウンを強いられました。このようにペースを抑えなければならないところが何度もあったのです。そのなかでもペドロサとクラッチローを追い続け、あともう少しというところまで近づいたのですが、疲れもあってマシンをしっかりコントロールすることが難しくなってきてしまいました。そしてとうとうビニャーレスにつかまり、7位でゴールすることになりました。結果は決して最悪というわけではありません。ランキングでは良い位置を守っていますし、2位争いも不可能ではありません。今はロッシがそこにいますが、それをキープするのは簡単ではないでしょう。ここでは何より聡明さが重要です。私もそうでなければならないと思っています。チームとともに良い方向性を維持していることは間違いないので、常にこれを守り、すべてがそろえばまた表彰台に立てるのだということを信じて、これからも作業に取り組んでいきます」

H・シャーリン選手談

「レース中はフィーリングがとても良かったのですが、ミスをおかしてコーナーではらんでしまいました。何とか正しいラインに戻そうと格闘しましたが、すぐさまハイサイドをおこして転倒し、リタイアすることとなってしまいました。チームに対して申し訳ない気持ちでいっぱいです。9位を獲得できるところだったのに、そのチャンスを失ってしまい、チームのみんな、スポンサーの皆様、私を支えてくれるすべての人に、どんなに謝っても謝りきれません。このミスからよく学び、もっと強くなって戻って来ます。今日のミスを必ず取り返します」

H・ポンシャラル、チーム・マネジャー談

「今回は厳しい戦いになりました。プラクティスと予選を通じて、そのことは初めからわかっていました。ヨハンはいつものようにスタートし、すぐさま身体を伏せてプッシュを開始し、安定したペースを守り、少しずつ順位を上げて7番手でチェッカーを受けました。楽な戦いではありませんでしたが、ランキング4位をキープできたことは良かったと思っています。3位との差もわずかです。タイトル争いは依然としてオープンなので、ムジェロの前にも話したように、すべてのレースでポイントを獲ることが重要なのです。決して好調ではなかったなかで、最後にこうして貴重なポイントを獲得できたことは評価したいと思っています。明日もここに残ってテストを行い、また何かをつかみたいと思います。
ハフィシュのほうは、ウイークを通じて非常に好調だっただけに残念です。残り5ラップまで好位置につけており、誰にも脅かされない状況でもありました。そのなかでの転倒は確かに大きなミスです。でもそれとは別に、彼はウイークを通じてしっかり仕事をし、決勝でも終始、速さを維持していました。このことは大きな自信となることでしょう。ここバルセロナに住み、大勢の友達を持ち、彼にとっては第2のホームGPとも言える場所で、心の底から完走を願っていたに違いありません。それだけに苦い思い出になってしまったかもしれませんが、くよくよする必要はありません。ルーキー・ランキングではモルビデリにわずか2ポイント差ですし、レースはまだたくさん残っています。明日のテストでまた学び、次のアッセンではもう少しスイートな経験ができるよう期待しています」

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