MotoGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.03 4月22日 アメリカズ
RACE DATA
■大会名称:第3戦アメリカズGP
■開催日:2018年4月20日(金)フリー走行、21日(土)予選、22日(日)決勝
■開催地:オースティン/テキサス州
CIRCUIT DATA
■開設:2012年
■コース長:5.513km
■サーキットレコードラップ:2分3秒575(2014年:M・マルケス)
■サーキットベストラップ:2分2秒135(2015年:M・マルケス)
■2017年の優勝者:M・マルケス(ホンダ)
REPORT
Movistar Yamaha MotoGP、アメリカGP出場のためオースティンへ
アルゼンチンGPから2週間、Movistar Yamaha MotoGPが第3戦出場のためアメリカへ向かった。
Movistar Yamaha MotoGPはアメリカズGPに出場するためアメリカ・テキサス州はオースティンへ。アルゼンチンでは厳しいレースを強いられたM・ビニャーレスとV・ロッシが、ポイント挽回を賭けて挑む。 ビニャーレスは第2戦を終えてランキング4位。好きなコースのひとつというCircuit of The Americas (COTA)で、アルゼンチンGPでの経験を教訓に変える。COTAがMotoGPカレンダーに追加された2013年、当時18歳のビニャーレスがMoto3で2位を獲得。翌2014年にはMoto2で初優勝を果たした。MotoGPでのベストリザルトは2016シーズンの4位で、表彰台にはまだ手が届いていない。またヤマハ1年目の昨年はリタイアに終わったものの、ウイークを通じてハイペースを見せて実力をアピールした。
V・ロッシは、アルゼンチンでノーポイントに終わったこともあり現在ランキング8位だが、チーム一丸となって、100%の力を注ぎ込む。
ロッシにとってCOTAは、攻略が難しいが得意なコース。ここ数年で走りのパフォーマンスが向上してきており、2015年は3位、昨年は2位と好成績を残している。
Circuit of The Americasは2012年に建設され、翌年からMotoGPカレンダーに加えられた。全長5.5kmのコースには合計20(左コーナー11、右コーナー9)のコーナー、1.2kmのロングストレート、41mの高低差が含まれ、レースは反時計回りで競われる。タイトなヘアピン、上り下り、高速ストレートなどに対応するため、バランスのとれたセッティングが不可欠となる。Movistar Yamaha MotoGPは120,000名の観客の前で表彰台を目指す。
ザルコとシャーリン、さらなる前進を目指してテキサスへ
第2戦アルゼンチンGPで今季初表彰台を獲得したMonster Yamaha Tech3 TeamのJ・ザルコが、大西洋を越えてアメリカへ向かい第3戦に臨む。チームメイトのH・シャーリンも前回9位と健闘しており、勢いをそのままにさらなる進化が期待される。ウイークのスケジュールは現地時間金曜日の9:55にフリープラクティス第1セッションが始まり、決勝は4月22日14:00にスタートする。
COMMENT
Movistar Yamaha MotoGP
M・ビニャーレス選手談
「マシンをより良くするための課題を抱えながら、ここオースティンを迎えています。早くもシーズン3戦目。全力で勝利を目指すとともに、とても大切なこの時期にミスをするわけにはいきません。昨年はレース序盤で転倒してしまったので、良い思い出がありません。だから今年は最後まで上位グループで走り切ること、そして最後に表彰台に上ることを目標にしています。COTAはレイアウトが素晴らしいのでとても気に入っています。100%の力を出し切り、レースを思う存分エンジョイしたいと思っています」
V・ロッシ選手談
「前回のような難しいレースのあと、コースに戻るときがとても重要です。M1を改良しながら、毎セッションを非常に大事にしていかなければなりません。オースティンはM1にとっても私にとっても、とても難しいコースなので、チームとともに最高レベルの仕事をして、ウイークの初日からセッティングのフィーリングをつかんでいかなければならないのです。自信はあります。何より、テキサスではいつもハッピーでいられるし、コースの雰囲気が大好きです。シーズンのスタートは決して順調ではありませんが、オースティンではいいレースをしたいと思っています。ベストを尽くします」
M・メレガリ、チーム・ディレクター談
「われわれチームは、アルゼンチンでの悔しくて残念なレースを乗り越えていきたいと思います。そして、COTAはそのための最高の舞台だと思っているのです。オースティンは雰囲気が素晴らしいので、いつもとても良い時間を過ごしてきました。コースレイアウトはヤマハにベストマッチというわけではありませんが、昨年はバレンティーノがいい走りを見せてアピール。表彰台が手に届くところにあることを証明してくれました。マーベリックもこのコースが気に入っているし、彼は実際、小排気量クラスで2度も表彰台にも上っているのです。ふたりともとても良い状態にあるので、ウイークのスタートが楽しみです」
Monster Yamaha Tech3
J・ザルコ選手談
「Circuit of The Americasはとても素晴らしいサーキットですが、体力的に非常にきついコースでもあります。20ものコーナーがあるテクニカルコースで、十分にペースを上げていくのは簡単なことではありません。でも私は、前回のアルゼンチンで表彰台に上ることができたようにマシンに好感触を得ているので、このフィーリングを維持して、今回もフリープラクティス初日からベストの状態で準備を進め、表彰台を狙っていきたいと思っています。初勝利は目指さないかって? もちろんそれが一番大きな目標です」
H・シャーリン選手談
「ここまでの2戦の結果にはとても満足しています。そして今回も、ウイークのスタートを楽しみに待っています。これまでと同様、あるいはそれ以上の成果を得られるよう全力でチャレンジしていきます。第3戦を前に、私はコーリン・エドワーズのブートキャンプでトレーニングに励んできました。おかげで体調がとても良く、常に前進を続けながら今日を迎えることができています。早くチームのみんなに会いたい。そして彼らのためにもベストを尽くしたいと思っています」
H・ポンシャラル、チーム・マネジャー談
「ハッピーな気分と温かい心持ちを胸に抱きながらアルゼンチンを発つことができました。変わりやすい天候と難しいコース・コンディションに翻弄されながらも、チームのみんなが、とくにふたりのライダーが素晴らしい仕事をしてくれたからです。ヨハンはトップグループで戦い、最終的に2位を獲得して今季初めての表彰台に上りました。力強い走りと見事なレース展開で私たちを感動させてくれました。ハフィシュのほうも、多くのベテラン・ライダーを相手に2戦続けてポイント獲得の大健闘でした。あれから数日間が経って興奮が少し落ち着き、今は第3戦のスタートに向けてしっかり準備を整えています。オースティンは美しいサーキットですが、同時に非常にテクニカルで、おそらくシーズンのなかで体力的に最も厳しいコースのひとつです。ヤマハのマシンにとっても決して楽なコースではありませんが、昨年はヨハンがカル・クラッチローとハードバトルを展開していますし、今年はとくに、マシン、ライダー、チームがすべて良い状態にあるので自信を持って臨むことができます。天候もどうやら安定しているようです。ドライ・コンディションで十分に走り込むことがとても重要ですからね。現地ではヤマハが私たちをしっかりサポートしてくれて、まるでファミリーの一員のように扱ってくれます。アメリカの多くの友人、多くの人たちが、設備の面でも組織の面でも支えてくれるのです。大好きなオースティン、大好きなテキサスに向けて、私たちも準備万端です。初めてここを訪れるハフィシュには今回もまた厳しいミッションになるでしょうが、彼は熱意とアドレナリンにあふれているので、アルゼンチンと同様の活躍を見せてくれると確信しています。アメリカのMotoGPファンと、長年の素晴らしいパートナーであるYamaha USAに喜んでもらえるよう全力を尽くして頑張ります」