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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.09 7月2日 ドイツ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第9戦ドイツGP
■開催日:2017年7月1日(土)予選結果
■開催地:■開催地:ザクセンリンク/ドイツ(3.671km)
■コースコンディション:ウエット
■気温:18度 ■路面温度:23度
■PP:M・マルケス(1分27秒302/ホンダ)

REPORT

Movistar Yamaha MotoGP、雨のザクセンリンクで試練

灰色の空と濡れたアスファルト、ドイツGPの予戦は難しいコンディションのもとで行われた。Movistar Yamaha MotoGPのV・ロッシとM・ビニャーレスはそれぞれ9番手と11番手となった。
フリープラクティス第3セッションでは絶好調の走りを見せて直接Q2へ進出したロッシ。早めにピットを離れて最初のトライで5番手につけると、次のラップではさらにタイムを短縮した。しかしその後の3ラップにわたって順位を上げることができなかったため、残り時間が4分を切ったところで作戦を変更。タイヤ交換のためにピットに戻り、フロントにソフト、リアにミディアムというコンビネーションを選択して1分後にコースに復帰した。路面が少しずつ乾き始めた状況のなかで、これが功を奏し、最後のアタックでタイムを更新。1分28秒669を記録して9番手を獲得した。トップとの差は1.367秒。
チームメイトのビニャーレスは、午前中のドライ・コンディションでは自信にあふれる走りを見せていたが、ウエット・コンディションとなったQ2では苦戦を強いられた。シグナル・グリーンとともに出走すると4番手につけ、その後もタイムを短縮していくが、軽い接触があり、この間に12番手まで後退してしまう。ウエットのフィーリングに手間取りながらも、何とかリズムを取り戻そうと懸命に走り、1分29秒台の壁を破る1分28秒823をマークして9番手まで挽回する。この時点であと3ラップ分の時間が残されていたが、それ以上の更新はならず11番手で終了となった。

Monster Yamaha Tech3のフォルガーが、ホームGPでヤマハ勢トップ

Monster Yamaha Tech3のJ・フォルガーがMotoGP予選の自己ベストを記録し、地元ファンを歓喜させた。午前中に行われたフリープラクティス第3セッションでは、ドライ・コンディションで3番手を獲得。午後からの第4セッションはウエット・コンディションになったが、ここでも4番手獲得と健闘した。そしてQ2ではラップごとにペースを上げてゆき、最終的には5番手まで上がってセッションを終了した。

一方、チームメイトのJ・ザルコは苦戦を強いられる。フリープラクティス第3セッションでは、その終盤で高速コーナー走行中に転倒。ピットに戻ってスペアマシンで再スタートしたが、タイムアタックには時間が足りず17番手に留まった。このためQ1に出場するも、雨が激しくなるなかでザルコは19番手。グリッド後方からの難しいレースになるが、挽回を期して臨む。決勝スタートは明日、現地時間14:00。

RACE RESULT

COMMENT

Movistar Yamaha MotoGP
V・ロッシ選手談(予選9番手/1分28秒669)

「昨日、今日と厳しい状況が続いています。今年は、このようなことが、これまでに何度もありました。マシンやタイヤのフィーリングが、サーキットごとに大きく変わってしまうのです。ときには良くなり、ときには悪くなり、いつもその変化に驚かされています。午前中のドライ・コンディションでは、それほどひどくないものの、決して素晴らしかったわけではなく、それでもトップから大きく離されることもありませんでした。ところがQ2のウエットでは非常に苦しい状況になってしまったのです。先週のアッセンではウエットでも好調でしたので、こんなことは予想していませんでした。明日までに何らかの解決策を見つけ、調整しなければなりません」

M・ビニャーレス選手談(予選11番手/1分28秒823)

「ドライでは自信を持って気持ちよく走れていましたが、ウエットになるとセッティングがなかなかうまくいきませんでした。ブレーキングのフィーリングは良かったのでコーナースピードはキープできますが、コーナー立ち上がりのトラクションが不十分でペースが上がらないのです。明日、もしも晴れれば、好スタートを決めて限界まで攻めていきます。そして表彰台を目標に最後までプッシュしますよ。もちろん優勝を狙っていきます。常に前向きにね。逆に雨が降ったとしても、やるべきことをやるだけです。ウエット・セッティングの向上を目指して全力で状況に対処します」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「フリープラクティス第3セッションではバレンティーノ、マーベリックともにフィーリングが良くて絶好調でした。しかし、第4セッションはウエットになり、そのときすでに、ドライのときほどは感触が良くないことに気づいたんです。ウエットで始まったQ2では、バレンティーノは序盤は好調でしたが、やはりフィーリングをつかみきれずに苦戦。終盤で路面が乾き始めると、タイヤ交換を決断して何とか9番手まで挽回できました。もう1ラップ、トライできていればもう少し上位に食いこめたのでしょうけれど、残念ながら時間切れになってしまいました。マーベリックも同様の状況で、午前中のフリープラクティスでは明らかにトップグループに入っていたのですが......。われわれチームとしては、今日のプラクティスで収集したデータを十分に活用しながら、夜を徹して作業に取り組み、ふたりがウエットでも好感触を得られるよう問題の解決を目指します」

Monster Yamaha Tech3
J・フォルガー選手談(予選5番手/1分28秒210)

「先週のアッセン同様、天気に翻弄されるとても難しい状況でしたが、好ポジションを獲得することができてとても満足しています。今日はドライでもウエットでも好調で、午前中のフリープラクティスで3番手を獲得し直接Q2へ進出。そこでもペースを上げ、ラップタイムでもマルケスに迫り、多くのコーナーを自信を持って走ることができました。ここまですべてが順調にきているので、明日がとても楽しみです。ホーム・グランプリの決勝で、きっといい走りをお見せできると思います」

J・ザルコ選手談(予選19番手/1分28秒444)

「ザクセンリンクでこのような結果になるとは想像もしていませんでした、ほかのどのコースでもこのようなことはありませんでした。表彰台を目指して戦おうというときに、予選19番手は理想からほど遠いポジションです。マシンのフィーリングはとても良かったのに、路面コンディションが難しく、またみんなのラップタイムが非常に接近しているなかで、新品タイヤでタイムを短縮するライダーもいました。午前中のプラクティス第3セッションで転倒してしまったことは非常に残念です。あの第11コーナーは転倒車が多いところでもあるのですが、あのミスがなければ、もっと上へ上がれたはずです。Q2へ進んでいれば状況は大きく変わっていたでしょうけれど、運に恵まれず、今日はいろいろなことが思うように運びませんでした。最高峰クラスの1年目、いろいろなことを経験して学んでいくことが重要だと思っています。それによって、将来、強いライダーに成長できるのですから」

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