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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.13 9月11日 サンマリノ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第13戦サンマリノGP
■開催日:2016年9月9日(金)フリー走行総合結果
■開催地:イタリア/ミサノサーキット(4.226km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:27度 ■路面温度:43度

REPORT

Movistar Yamaha MotoGP、ミサノで好調スタート

Movistar Yamaha MotoGPのJ・ロレンソとV・ロッシは、快晴に恵まれたミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリでフリープラクティスを開始。決勝に向けてセッティング作業を行いながら、それぞれ合計37ラップと40ラップを走行してロレンソが4番手、ロッシが6番手を獲得した。

ロレンソは午前中に行われた第1セッションから好調。45分間のほとんどをセッティング作業に費やし、終盤ではラップタイム更新にも力を注いだ。トップ10がコンマ5秒以下にひしめく接近戦のなかで、1分33秒774で5番手。 午前中の作業の成果によってマシンに好感触をつかんだロレンソは、午後からの第2セッションでは、中盤早々に2セット目のタイヤを使用したため終盤のアタック用のスペアタイヤが残されていなかったにもかかわらず、0.7秒も更新する1分33秒056で総合4番手を獲得した。

チームメイトのロッシも、ホーム・グランプリを完璧な形でスタート。セッション序盤でマシンバランスを調整し、YZR-M1の調子を見ながらセッティングを進めていった。熱烈なイタリアのファンの声援を受けながら、地元のヒーローは終盤から身体を伏せてタイムアタック。1分33秒451のベストタイムを記録するとMonster Yamaha Tech 3のP・エスパルガロを抜いてトップに立ち、ヤマハの1-2を形成した。 第2セッションでも引き続きタイムアタックを行いながら、セッティング面ではおもにタイヤの耐久性向上を目標に作業に取り組んだ。そして気温が上昇するなかでもコンスタントにタイムを短縮してベストラップは1分33秒387。一時、3番手まで浮上したあと総合6番手で初日を終えた。

エスパルガロが初日にトップ獲得

Monster Yamaha Tech 3のP・エスパルガロは、ミサノ・サーキットで行われている第13戦サンマリノGPを好調スタートした。フリープラクティス第1セッションではセッティング集中し、僅差でトップに迫る2番手を獲得した。午後からの第2セッションでも好天のもとで着実にペースアップ。ついにはD・ペドロサを0.069秒上回り、1分32秒769でトップに浮上した。シルバーストーンでは不運な転倒があったが、完璧な形で復帰して不安を払拭した。明日もこの好調を維持し、予選ではフロントロウ獲得を目指す。

一方、B・スミスに代わりエスパルガロのチームメイトとして出場するA・ローズは、YZR-M1でのサンマリノ初走行となった第1セッションでは、慎重にコースの状況を見ながら18番手につけた。第2セッションに入ると少しずつペースを上げ、中盤からはラップタイムでも前進を見せて自己ベストを記録。経験を重ねるために出場ライダー中最多の周回数を走り切ったローズは、1分34秒154で総合17番手。

PRACTICE RESULT

COMMENT

Movistar Yamaha MotoGP
J・ロレンソ選手談(フリー走行総合4番手/1分33秒056)

「久しぶりにマシン・セッティングに満足できて、思い通りに乗れて、コンスタントにペースアップすることができたので今日はハッピーだよ。プラクティスのなかで早々に前後タイヤを履き替えたので、他のライダーたちとは違って終盤で新品タイヤのアドバンテージを利用することができなかった。それでもペースもフィーリングも上々だったので、明日はもっと頑張って、さらに一歩前進を目指すよ」

V・ロッシ選手談(フリー走行総合6番手/1分33秒387)

「午前中はとても好調なスタートをきることができた。そのときは気温がまだ低かったので良かったけれど、午後になると、みんな多少なりともそうであったように少し難しいところも出てきてしまったんだ。フロントタイヤに余裕がなく、長いレースのことを考えれば適正バランスを見つけることが非常に重要。明日以降も課題は山積みだ」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「ウイークを好調にスタートすることができた。ホルヘは早々にベース・セッティングを見つけ、2セッションを通じてハイペースをキープできた。もしも第2セッション終盤でタイヤ交換を行っていたら、もっとラップタイムを上げていただろう。バレンティーノは第1セッションでトップに立ち好調なスタート。しかし午後から気温が上昇すると、とくに高速セクションでフロントの挙動に違和感を持つようになった。データは十分に収集できたので、エンジニアたちに見てもらって対処方法を考えていきたい」

Monster Yamaha Tech 3
P・エスパルガロ選手談(フリー走行総合1番手/1分32秒769)

「トップで初日を終えるなんて最高の気分だよ。でもまだ始まったばかりだし、明日以降もやることがたくさんあるから、気を抜くことなくさらに向上を目指していく。今日はマシンがとても良く走ってくれて、ミサノを気持ちよく周回することができた。しかもミシュランが持って来てくれたタイヤが好調を後押し。おかげでより思い通りにマシンを走らせることができたんだ。リアのハード・コンパウンドがしっかりグリップしてくれて、ブレーキングで非常に役に立った。最終結果は僕にとって小さなトロフィーと言ってもいいと思うけれど、重要な仕事は明日から始まる。ライバルたちとのタイム差はわずかなので、今日のデータをよく分析してさらに上げていかなければならない。シルバーストーンでは悔しいことに転倒してしまったが、ライディングには影響がなかったのでひと安心。またチームに戻り、ヤマハでベストを尽くすことを楽しみにしているよ。明日は、明後日の決勝のために好グリッドを狙う」

A・ローズ選手談(フリー走行総合15番手/1分34秒154)

「YZR-M1で初めて走るミサノをエンジョイしている。確かな前進を感じることができたんだ。このマシンでこのコースを走ることが心の底から楽しく、他のマシンで走るのとは、良い意味でまったく違うフィーリング。経験を重ねて少しずつ知識も増え、ようやく少しずつ速く走れるようになってきたところだ。でも速くなればなるほど、そのたびに自分のライディング・スタイルを変えていかなければならない。それでようやく中盤グループに近づいてきたんだ。これからどうするべきかわかってきた。よりスムースに走るためにライディング・ポジションを調整すること、そしてコーナー進入で自信を持ち続けること。今晩はよく休んで、明日は新しい情報をすべて取り込んで臨みたい。ここでまたヤマハに乗れることがうれしい。明日以降も全力で頑張っていくよ」

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