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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.11 8月21日 チェコ

RACE DATA

■大会名称:第11戦チェコGP
■開催日:2016年8月19日(金)フリー走行総合結果
■開催地:チェコ共和国/ブルノ(5.403km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:21度 ■路面温度:30度

REPORT

ロレンソとロッシ、それぞれ総合3番手と5番とブルノで好発進

第11戦チェコGPのフリープラクティス初日でMovistar Yamaha MotoGP のJ・ロレンソとV・ロッシは第1セッション、第2セッションともに45分間のほとんどの時間帯でトップをキープし、総合3番手と5番手を獲得した。

ロレンソは序盤から果敢に攻め、フリープラクティス第1セッションの開始から15分後には、真っ先に1分56秒台を叩き出し、トップに浮上。1分56秒673を記録して3番手を獲得した。トップとの差は0.484秒。
午後からの第2セッションを前に、いくつかのモディファイを行い、ロレンソはセッション終盤で1分56秒228へタイムアップを計りトップに浮上。再び真っ先に1分55秒台に入れる勢いを見せ、さらに1分55秒977まで更新した。最終的にトップから0.137秒差の3番手となった。

チームメイトのロッシは第1セッション、開始から10分後には1分57秒113でトップに浮上。そのあとはYZR-M1のマシン・バランスのセットアップに集中し、1分56秒454のベストタイムで2番手を獲得した。トップとの差は0.265秒。
第2セッションでは序盤早々にトップに立ち、中盤までそのポジションをキープした。ベストタイムを1分56秒174まで更新したが、終盤になって全体のペースが上がってくるとトップと0.334秒差の5番手で初日を終了した。

スミスがプラクティス初日に好調をアピール

Monster Yamaha Tech3のB・スミスは、フリープラクティスで総合8番手獲得。第1セッションではセッティングの初期調整を行いながら、トップ10に僅差で迫る順調なスタートをきった。第2セッションではさらにセッティングを詰めてゆき、レース距離でのタイヤの挙動に焦点を当てて作業に取り組み、1.1秒もタイムを短縮。明日もこの勢いで予選好位置を目指す。
一方、スミスのチームメイトのP・エスパルガロは厳しい展開を強いられた。第1セッション序盤はセッティング集中し13番手となる。第2セッションは16ラップ走行し、15番手で初日を終了した。明日はトップとの差を詰めることを目標にフリープラクティスに臨み、予選セッションに挑む。

RACE RESULT

COMMENT

Movistar Yamaha MotoGP
J・ロレンソ選手談(フリー走行総合3番手/1分55秒977)

「今日は順調だったよ。午前中は少し雨が降ったこともあって寒かったんだけれど、午後になると完璧な路面コンディションで走行することができた。タイムが速いだけでなく、コンスタントにハイペースをキープすることもできたし、マシンの状態にとても満足している。去年に比べコースにはいくつかへこみが増えているようだが、みんなにとって同じコンディションだから、明日はさらに前進したい」

V・ロッシ選手談(フリー走行総合5番手/1分56秒174)

「セッティング作業が順調に運び、第1セッションも第2セッションもとても速く走ることができて、フィーリングは悪くなかったよ。セッティングについてはいろいろなオプションがあって、マシン・セッティングとタイヤ・チョイスの組み合わせはさまざま。そのなかでいい走りができて、トップとの差も大きくない5番手だった。トップライダーはみなとても速く、明日以降も課題はたくさんあるけれど、とにかく初日のフィーリングはとてもポジティブだった。
去年とタイヤがかわったことでリーン・アングルが大きく変化しているが、その感覚を自分で理解していれば問題ない。どこまで攻められるかの限界はマシンが教えてくれることで、ベストライダーは限界まで攻めていくもの。行き過ぎてはいけないけどね」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「今日は非常に順調で、前回のオーストリアと比較すると格段の進歩だ。ふたりとも第1セッションのはじめからよく乗れていて、両セッションでコンスタントにハイペースをキープできた。第2セッションの前にセッティング変更を行ってさらに良くなり、いくつかのタイヤ・スペックを試してデータを収集することができた。それでもまだ改善の余地が残されている。決勝ではとくにタイヤ・チョイスが重要な鍵を握ることになるだろう」

Monster Yamaha Tech3
B・スミス選手談(フリー走行総合8番手/1分56秒494)

「いい走りができた。前回のオーストリアである程度の手ごたえをつかんでいたので、そこからさらに作業を続けて着実に前進することができたと思う。2週続いてレースがあると、金曜日からより自然な感じでウイークをスタートさせられるのがいいね。その結果、として序盤から順調にペースが上がってくるんだ。セッティングもすぐに決まって第1セッションは順調にスタートした。第1セッション終了時に、ベストラップを走行中だったので記録はキャンセルされてしまったが、その時点で8番手には入っていたはず。だから午後のセッションで8番手を取り戻すことができてうれしかったよ。第2セッションではグリップが落ちてきたときの状況を理解しておくためにユーズド・タイヤでできるだけ多く周回した。その後、前後両方のタイヤをとも新品に履き替え、ラップタイム更新を目指した。ブルノは凹凸が多いコースなので、安定性の高いマシンを準備することが重要だ。明日も引き続き重点的に取り組むつもりだ。タイヤについては前後とも2種類ずつのオプションを試し、すでに方向性も見つかっている。初日を好調のうちに終了することができたので、明日はトップ10に入り、ストレートにQP2へ進みたい」

P・エスパルガロ選手談(フリー走行総合15番手/1分57秒335)

「順位もマシンのフィーリングも、今日は希望通りに進まなかった。過去にも、ブルノではいつも何らかの問題にぶつかってしまう。それでもニュータイヤを履けば状況は変わってくると期待している。第1セッションは気持ちよく走ることができなかったので、リアグリップの向上を目標にしたが、一度に多くのことをやり過ぎたのだと思う。第2セッションでは午前中に使ったタイヤをそのままに、セッティングの異なる2台のマシンを走らせてみたが、思ったような結果は得られなかった。それでも最後の最後にベースになるものが見つかった。現時点ではかなり離されてしまっているけれど、少しの光が見えたことがとてもうれしいよ。ここまでのデータを分析して、マシン・セッティングとライディング・スタイルを、どのように改善すべきかを判断しなければならないからね。また同時に、他のヤマハ勢が取り組んでいることも分析して、彼らとの違いを探るもりだ。いずれにしても自信は失っていないので、フリープラクティス第3セッションで新しいアイディアを試して数週間前のフィーリングを取り戻したい。そうすればトップ10に戻れるはずだからね」

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