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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.08 6月26日 オランダ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第8戦オランダGP
■開催日:2016年6月25日(土)予選結果
■開催地:アッセン/オランダ
■コースコンディション:ウエット
■気温:17度 ■路面温度:21度
■PP:A・ドビツィオーゾ(1分45秒246)

REPORT

ロッシが2番手フロントローを獲得! ロレンソは11番手・4列目
エスパルガロはQ1からQ2に進出し7番手を獲得

Movistar Yamaha MotoGPのV・ロッシは、アッセンTTサーキットの難しいコンディションを正確に把握。予選では最終ラップでタイムを更新し2番手に上がり、フロントローの真ん中を獲得した。チームメイトのJ・ロレンソは、作戦通りの走りができずに11番手に留まり、4列目スタートとなった。

ここまで、天候が変化し様々なコンディションとなったが、ロッシは常に好調を維持しており、Q2も例外ではなかった。いつものように多くのライダーを先に行かせ、クリアラップを確保してからコースイン。1周目を慎重に走り切ってからタイムアタックを行い、1分49秒662を記録して3番手につけた。その後の2回のアタックではポジションに変化はなく、残り4ラップとなって徐々に路面が乾き始めていたにもかかわらず、ピットに戻って新しいタイヤへ交換。この判断が功を奏し、1分後にコースに戻ると1分45秒961へ更新して2番手へ浮上。トップと0.751秒差でフロントローを獲得した。

一方のロレンソは、フリープラクティスの第3セッションで転倒。幸い大きな怪我はなく、午後からのセッションに出場した。ウエット用のセッティングを試す唯一のチャンスとなった第4セッションに続いて、15分間のアタックを行うQ2に臨んだロレンソ。ロッシとは逆に真っ先にピットレーンを離れ、最初のアタックで1分51秒016を記録して暫定トップに立ったが、その後ライバルたちが1ラップ目を終えたところで5番手へ後退した。次の10分間ではコンスタントにタイムを更新したが、セッション終盤を迎えてもポジションを上げることができない。路面が少しずつ乾き、しかも多くのコーナーで水たまりが残る難しい状況のなかで12番手まで後退したロレンソは、フラッグが振られたあとの最後のチャンスに賭けた。そしてベストラップを1.289秒短縮し、11番手・4列目から決勝を迎えることとなった。

Monster Yamaha Tech 3のP・エスパルガロが、見事な走りで予選7番手を獲得。明日の決勝は、グリッド3列目からスタートする。

午前中に行われたフリープラクティスでは、セッションの中盤で転倒を喫して12番手。これによって、わずか0.073秒でQ2への進出を逃してしまった。ところが第4セッションの開始直前に雨が降り出して状況は変化。エスパルガロはQ1でトップを獲得し、Q2へと進んだ。そしてここでも懸命の努力を続け序盤でトップに浮上。さらにプッシュし続けて順調にタイムを更新し、最終的には7番手を獲得した。明日の決勝ではサテライト勢トップを目指す。

チームメイトのB・スミスはコース攻略に苦労して14番手・5列目に留まった。フリープラクティス第3セッションでは、昨日に引き続きマシンのセッティング作業を行いながら15番手を獲得。これでQ1に進出し、難しいコンディションのなかでも着実にペースを上げ、ラスト2ラップで自己ベストを更新し14番手となった。

RACE RESULT

COMMENT

Movistar Yamaha MotoGP
V・ロッシ選手談(予選2番手/1分45秒961)

「セッション終盤を迎える前、僕はピットのなかで4分間、待っていたんだ。タイヤがすでに熱くなり過ぎていたし、コースの所々が少しずつ乾き始めていたからね。でもいくつかのコーナーがまだ完全なウエットだったので、あの時点でインターミディエイトに変えるのは早すぎるという判断だった。ポールポジションを獲れなかったのは残念だが、それよりも、明日のフロントローには満足しているよ」

J・ロレンソ選手談(予選11番手/1分47秒897)

「小さいけど激しい転倒だった。ちょうどグラベルとの距離がとても近かったので、そこへ到達したときにはまだスピードが落ちていなくて、グラベル上を激しく転がってしまった。たくさんの石ころが首や背中、お尻に当たって、痛みもかなり激しかった。でも幸い骨に異常がなかったのでレースには問題なかった。だからこのことが予選に影響したとは思っていないんだ。ただ雨のなかでウエット・タイヤを装着した状態ではあまり気持ちよく走ることができなかった。ベストは尽くしたが、タイムを上げることはできなかった」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「ウエット・コンディションを試すことができたのは、フリープラクティス第4セッションの1回だけ。だから予選セッションはとても難しいチャレンジになった。バレンティーノは予選に向けてセッティング向上を図り、しかもウエット・タイヤへの交換のタイミングで正しい判断をした。彼の豊富な経験が、今日の2位を可能にしたというわけだ。ホルヘのほうは、フリープラクティス第3セッションで転倒があったにもかかわらず、ドライ・コンディションでのフィーリングはとても良くなっていた。しかし予選は期待通りにはいかなかった。彼は一度もピットに戻らず、1セットのタイヤで最後まで走り切った。この賭けが4列目という予選結果に影響したかもしれない。ドライ・コンディションでのセッティングは上々だが、ウエットではまだ改良の余地がたくさん残っている。明日の天気はまだわからないが、ウォームアップで最終調整を行って決勝に臨む」

Monster Yamaha Tech 3
P・エスパルガロ選手談(予選7番手/1分46秒997)

「MotoGPでこれまでに経験してきた多くの困難のなかでも最も厳しい状況のひとつだったけど、7番手を獲得できたことは、素直に喜んでいいと思う。今日の僕に求められたのは、ここまで大事に作り上げてきたマシンをうまく乗りこなし、しかもミスをしないこと。コンディションの予測がつかないなかでQ1を走らなければならなくなったことは、僕にとっては非常に難しい課題だったんだ。Q2では1ラップ早く攻めてしまい、最終ラップでは前を走っていたライバルに阻まれタイムを更新することができなかった。これはちょっと残念だけど、今日一日のことを考えれば満足しなければいけないだろう。明日はドライ・コンディションを望むよ。ペース良くコンスタントに走ることができるはずからだね。もしウエットならば、シーズン序盤と同じように、まさしくギャンブルになるだろう。小さなミスが簡単にクラッシュにつながってしまうことを、今日、改めて思い知らされたばかりだから... それでも僕らは、チェッカーフラッグが振られるまでベストを尽くして戦うよ」

B・スミス選手談(予選14番手/1分48秒909)

「ウエット・コンディションはアルゼンチン以来で、ウエットのセッティングはあまり順調に進んでいなかったからとても心配していたんだ。でもチームが本当によく頑張ってくれたので、このように難しい状況のなかでも全力を尽くすことができたと思う。ヘルナンデスとポルは順調に前進していて、Q2で好調ぶり発揮。僕も第1セッションでは彼らに近づいていたのだから、もっと頑張れるはず。これからまた作業を続け、様々な部分をもっと改善して、好成績を目指したい」

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