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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.08 6月26日 オランダ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第8戦オランダGP
■開催日:2016年6月24日(金)フリー走行総合結果
■開催地:アッセン/オランダ
■コースコンディション:ドライ
■気温:23度 ■路面温度:34度

REPORT

ロッシが総合2番手で初日から好調、ロレンソは5番手!
Monster Yamaha Tech 3のエスパルガロは9番手

曇り空の下で行われたフリープラクティス。Movistar Yamaha MotoGPのV・ロッシとJ・ロレンソは、天候のかわりやすいアッセンの貴重なドライコンディションを十分に活用して序盤から果敢に攻め、それぞれ総合2位と総合5位を獲得した。

スピードの「大聖堂」とも呼ばれるここアッセンで、ロッシは最初の走行から素早くリズムをつかんで3番手へ浮上。今回持ち込んだ2台のフレームを比較しながらマシン・バランスの向上を目指した。1本目のセッションは、1分34秒758のベストラップで7番手。

雲の間からわずかに太陽の光が差し込むようになった午後。ロッシは第2セッションで大躍進、終始、マシンをプッシュし続けると、順調にタイムを更新。セッション終盤に1分33秒595を記録して、トップにわずか0.004秒差に迫る2番手を獲得した。

チームメイトのロレンソも第1セッション序盤から果敢にアタック。最初の10分で2番手に上がり、好調なリズムをキープして順調に周回を重ねていった。中盤以降は、2台のフレームのベースセッティング向上を目指しながら1分34秒722を記録。6番手でセッションを終えた。第2セッションではさらに前進を見せてペースをアップ。セッティングを続けながら終盤で1分34秒台の壁を破り、1分33秒991を記録してトップから0.4秒差の5番手で初日を終えた。

Monster Yamaha Tech 3のP・エスパルガロは、順調にペースをつかみ、好調のうちにフリープラクティス初日を終了した。エスパルガロは、序盤からマシンセッティングをアッセンサーキットに合わせると、力強い走りを見せ、第1セッションでは3番手を獲得した。トップにわずか0.074秒差と迫り大いに自信を深めたエスパルガロは、午後からの第2セッションでもプッシュを続け、最後の2周でベストタイムを記録。トップにコンマ5秒差の9番手で初日を終えた。

チームメイトのB・スミスも初日から順調にタイムアップ。決勝での好成績獲得に照準を合わせ、第1セッションがスタートするやコースに飛び出し、周回を重ね、エスパルガロに0.269秒差の9番手につけた。第2セッションもスミスは、休むことなくセッティングを続け、さらにミシュランタイヤについてもデータ収集を行うなど順調に前進。最終的にはトータル21ラップを走り、ラスト2ラップでベストタイムを記録して14番手となった。明日以降は、さらなるステップアップを狙う。

PRACTICE RESULT

COMMENT

Movistar Yamaha MotoGP
V・ロッシ選手談(フリー走行総合2番手/1分33秒595)

「納得の一日。初日からいいスタートが切れたよ! 午前中はちょっと問題もあったけれど、午後になるとセッティングが良くなって、スピードも上がってきた。最終的にはイアンノーネに0.004秒届かず2番手となったが、十分に満足できる結果だ。しかし作業は続けていかなければならない。決勝のペースが上がってくれば、ハードコンパウンドのタイヤではちょっと厳しいだろうし、とくに5、6台がとても速いからね。金曜日としては十分なできだけれど、まだまだ改善の余地が残っているんだ。バルセロナでのテストでも試した2台のシャシーを乗り比べてみて、大きな違いはないものの、スタンダードのもののほうがフロントのフィーリングが伝わりやすくて気に入った。こちらを使うことになるだろう」

J・ロレンソ選手談(フリー走行総合5番手/1分33秒991)

「アッセンに来て、もう一度ニューシャシーを試してみた。バルセロナではかなり大きな違いを感じることができたのに、今日はそうでもなかったので、良さをしっかり確認するためにはもう一日必要だ。今日は絶好調というわけにはいかなかったけれど、少なくともドライコンディションを走れたことはとても良かったと思う。課題はいくつかあるが、とくに第4セクションでのマシンの挙動が気になっている。明日はこの部分を中心にセッティング変更を行っていくことになるだろう。決して遠く離されてしまったわけではないけれど、やはりもっとスピードがほしいところだ」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「明日以降は雨が予想されているので、おそらく今日が唯一のドライコンディションで走るチャンス。明日、Q2へ順調に進むためには、今日のうちにどうしてもトップ10に入っていてもらわなければならなかった。今回はふたりとも2種類のフレームを使用した。2台を比較しながらセッティング向上を目指すなかで、バレンティーノは以前から使っているノーマルを、ホルヘはニュータイプを選んで、それぞれ明日以降も取り組んでいくことになった。バレンティーノは2セッションともに充実しており、第2セッション終盤で好タイムをマーク。マシンのフィーリングも良く、午前中のセッションで感じていた問題も解決できたようだ。ホルヘもまた、コンスタントにペースをキープして第2セッションでは大幅に前進。最終的に1分34秒台の壁を破ることができたが、未だ満足するには至っていないようだ。今日のデータを分析してさらに作業を続け、コンディションが変わるであろう明日のフリープラクティス第3セッションに備えたい」

Monster Yamaha Tech 3
P・エスパルガロ選手談(フリー走行総合9番手/1分34秒163)

「今日は両セッションともに非常に速く、トップからわずかコンマ5秒差につけることができた。しかもホルヘにコンマ1秒差まで近づくことができたんだから大いに満足だよ。第1セッションからマシンのフィーリングもとても良かった。第2セッションでは、今後の方向性を探るべくタイヤを何種類かテストした。初めに試したリアのハードコンパウンドはあまり感触が良くなかったが、別のものも同様だった。ハードコンパウンドは今回の選択肢から外したほうがよさそうだ。明日は天気が良くないようだから、今日のうちにトップ10を獲得しようとセッション終盤はまるで予選セッションのようだった。Q2進出のラインから外れてしまったライダーも多いなかで、僕はなんとか、明日もしも雨が降ったとしても大丈夫。その分、今日は少し安心して眠れそうだ。もちろん、明日以降も好調をキープしていきたい」

B・スミス選手談(フリー走行総合14番手/1分34秒 531)

「初日は非常に順調。とてもいい仕事ができたことが励みになっている。ただ第2セッションは、ラップタイムの面で最高ではなかった。順位はあまり上がらず、14番手に留まってしまった。その代わりにセッティングや自分自身のフィーリング向上に力を入れて取り組んだので、こちらの成果を生かしていきたい。本来ならトップ10のポテンシャルがあると思っているので、明日の天候を考えればちょっと悔いが残る結果だ。それでも、良かったところを伸ばしていくことが重要。総合的に見れば、今回はこれまでの他の金曜日よりもうまくいっているほうだと思う。僕もチームも懸命に頑張っていて、とくにリアまわりのセッティング向上に集中して取り組んできた。タイヤについても、フロントにソフトとミディアム、リアにソフトとハードをテストすることができたので、明日以降の方向性がはっきりと見えてきたよ」

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