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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.03 4月10日 アメリカズ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第3戦アメリカズGP
■開催日:2016年4月9日(土)予選結果
■開催地:テキサス州オースティン/サーキット・オブ・ジ・アメリカ(5.513km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:22度 ■路面温度:26度
■PP:M・マルケス(2分03秒188/ホンダ)

REPORT

Movistar Yamaha MotoGPの両ライダーがフロントロー獲得!
Tech 3のスミス、エスパルガロも決勝に向け準備万端

Movistar Yamaha MotoGPのJ・ロレンソとV・ロッシは、今日の午後行われた予選で、それぞれ2・3番手とし、そろってアメリカズGP決勝のフロントローを獲得した。

前日のフリープラクティスから順調にペースを上げてきたロレンソ。予選では、真っ先にコースに飛び出し、最初のアタックでいきなり4秒台の壁を破る2分03秒613をマークしてトップに浮上。その後ピットに戻ると、ペースを上げてきたM・マルケス(ホンダ)がトップを狙おうというところで、ロレンソもピットアウト。すぐさまアタックを開始して2分03秒257へと更新した。トップのマルケスとの差はわずか0.069秒で2番手となった。明日の決勝はフロントローから、ライバルとの戦いに臨む。

チームメイトのロッシは、ライバルたちが次々ピットアウトするなか、十分なクリアラップが確保された状態でコースイン。予選用タイヤを装着して挑んだ最初のラップで2分05秒780を記録。さらにロッシはペースを上げ、次のアタックでは2分04秒355までタイムを縮め、3番手へ浮上した。残り6分になってピットに戻り、タイヤを交換。この間、A・イアンノーネ(ドゥカティ)にかわされ4番手に後退したが、4秒台の壁をクリアする2分03秒664でフロントローを獲得した。明日の決勝は、アルゼンチンGPに続き、2戦連続での表彰台獲得に臨む。

Monster Yamaha Tech 3のB・スミスが予選で好走。チームとともにねばり強く作業を続け、昨日までの流れを変えた。午前中のフリープラクティスでも、体力的に厳しくテクニカルなこのサーキットを懸命に攻略。その後Q1に出場するとすぐさまペースを上げ、自己ベストを1秒以上短縮することに成功してQ2へ。そのQ2では、思うようにタイムは伸ばせなかったものの、2分04秒988で11番手。明日の決勝はグリッド4列目からスタートし、サテライト勢トップを目指す。

チームメイトのP・エスパルガロは、QP2進出にあとわずかと迫ったが、僅差で届かず13番手で予選を終えた。フリープラクティス第3セッションではマシンのさらなるセッティングに力を注ぎ、ラップタイムでは0.014秒差でQ2進出を逃すこととなった。QP1ではスタートとともに飛び出して素早くペースアップ。ノンストップでプッシュし続けたが、Q2進出はかなわなかった。明日の決勝は5列目からのスタート。スミスとともにサテライト勢トップを目指して戦う。

RACE RESULT

COMMENT

Movistar Yamaha MotoGP
J・ロレンソ選手談(予選2番手/2分03秒257)

「着実にライバルに近づいてきた。セッション開始早々から集中して好タイムを記録。その次のアタックでもこれほど速く走れるとは自分でも思っていなかったんだけれど、コンマ5秒近く更新してマルケスに迫ることができた。非常にうれしく、誇らしい。ポールポジションを逃したことは残念だけれど、この2日間、僕らはとてもいい仕事し、決勝に向けて十分な準備ができた。明日は今日と異なるタイヤで走るので、体力的にも精神的にもかなりハードな戦いになるだろう。明日の決勝は、集中力をキープすること、そしてなんとしてもチェッカーが振られるまで走り続けることが重要だね!」

V・ロッシ選手談(予選3番手/2分03秒644)

「決勝に向けて、非常に重要な結果を得ることができた。また同時に、今日の僕らの仕事にとても満足しているよ。午前中のフリープラクティスでもセッティングが大幅に向上。さらに午後のプラクティスでは、決勝用タイヤを履いて好調な走りができた。だから自信をもって予選に臨み、このような好タイムを記録できたんだ。マルケスやロレンソと競り合うためには、フロントローがとても重要。だからこそいつもここを目標にしているんだ」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「ホルヘとバレンティーノがそろってフロントロー獲得し、チーム全員のこれまでの努力が実を結んだことをうれしく思う。それに加えて今回は、トップとの差を劇的に縮めることができた。ホルヘとマルケスとの差はコンマ1秒にも満たないからね。今日のふたりは、コース上はもちろん、クルーたちとの仕事においても非常に懸命に取り組んでいた。それによってセッションごとにフィーリングが向上していたので、フロントロー獲得は間違いないと確信していたんだ。ホルヘはノーミスで見事なラップタイムを記録。結果は2番手となったが、ポールポジションにも値するものだと思っている。バレンティーノは昨日からペースが良く、今日も完璧なフィーリングをつかんで3番手を獲得した。このサーキットは特に、フロントローからのスタートが大きなアドバンテージになる。このポジションを十分生かして序盤からリズムをつかみたい。今日は天候の関係で、ロングランのタイヤテストができなかった。明日の朝も晴れてドライになれば、テスト事項をすべてこなし、決勝に臨みたい。楽しみにしている」

Monster Yamaha Tech 3
B・スミス選手談(予選11番手/2分04秒988)

「はじめに、今日も休むことなく仕事を続けてくれたチームのみんなに感謝。彼らは常に僕を信じ、また僕が求めているフィーリングの方向性を信頼し続けてくれた。彼らの努力がなければこのようなことは不可能だったので、心から感謝している。昨日はいくつかの大幅な変更を行ったが、依然として困難が続いていた。でもそこから少しずつ改善され、今日のセッションでの努力が実を結んで、ここまで上がってくることができたんだ。しかしこれで終わりではなくて、もちろん、これからさらに前進できると確信している。マシンの信頼性はますます高まっていて、自信をもってコントロールできる。でも実はタイヤがまだ決まっていないんだ。ここまではおもにセッティングに集中して取り組んできたので、これから決勝までの間にその重要な仕事が残っているというわけだ。今日はチームのおかげで好結果を得ることができたので、明日の決勝が楽しみだよ」

P・エスパルガロ選手談(予選13番手/2分04秒864)

「今日は残念な結果に終わった。当然ながら、僕はこの結果にも、またここまでの経緯にも満足していない。懸命に仕事に取り組み、マシン自体が良くなってきたし、ハードコンパウンドのリアタイヤを装着したときのフィーリングもとてもいい。それなのにフリープラクティス3では少し振動が感じられ、それを解決できなかった。難しいライディングを強いられなかでも、すべてのセッションで最大限の努力をした。それでもわずか0.014秒差でQ2進出を逃してしまい、本当に悔しい。そのあとフリープラクティス4とQ1でも同じことを経験した。自分の力のすべてをかけて、ブレーキングでは常に転倒のリスクを負いながら懸命にプッシュしたけれど、わずか0.018秒差で、Q2に進めなかったんだ。グリッド5列目からのスタートとなれば、第1コーナー進入で厳しい状況が予想される。実際、去年はここで他のライダーがぶつかってきて、僕はどうすることもできなかったんだ。だからこれからまた作業に取り組み、問題の解決策を見つけなければならない。状況を変えることができれば、好成績も難しくないだろう。また、リアタイヤの選択も課題。現時点でまだ確かな方向性が見つかっておらず、21ラップの決勝を考えればソフトコンパウンドは柔らかすぎるし、ハードコンパウンドなら安定感は高まるがラップタイムでは毎周コンマ2、3秒遅れてしまうだろう。とにかくもっと作業が必要ということ。明日は全力を尽くし、決勝を走り切りたい」

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