ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.12 8月30日 イギリス
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第12戦イギリスGP
■開催日:2015年8月28日(金)1日目フリー走行、29日(土)予選、30日(日)決勝
■開催地:イギリス/シルバーストーン
CIRCUIT DATA
■開設:1948年
■コース長:5.902km
■サーキットレコードラップ:2分01秒941(2013年:D・ペドロサ)
■サーキットベストラップ:2分00秒691(2013年:M・マルケス)
■2014年の優勝者:M・マルケス
REPORT
Movistar Yamaha MotoGPチーム、シルバーストーンでのレースに向け準備万端
2週間前のチェコGPで大成功をおさめたMovistar Yamaha MotoGPが、今週末はシルバーストーンで開催される第12戦イギリスGPに出場。
J・ロレンソとV・ロッシは第10戦、第11戦と2戦連続で表彰台を獲得し、今季7度目のダブル・ポディウムという絶好調。多くの高速コーナーを持ち、ヤマハYZR-M1と相性も良いシルバーストーンを非常に楽しみにしている。
5年前からモトGPを開催してきたシルバーストーンで最多優勝記録を誇り、イギリスのレースファンから高い評価を受けるロレンソ。今回は2010年、2012年、2013年に続く4度目の優勝を目指すと同時に、チャンピオンシップ・ポイントでトップタイに並ぶロッシを突き放すことを目標に士気を高めている。
一方のロッシも、イギリスでは長年にわたり非常に愛されてきた存在。モーター・レーシング界のなかでも最も権威のあるブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ(BRDC)の名誉会員になることが決定していることからも、その人気の高さがうかがえる。このような栄誉を受けるのはモーターサイクル・ライダーとして初めてのことで、BRDC会長のデレク・ウォーウィックによって後日、公式に授与される予定。
この特別な機会に、シルバーストーンでの初優勝を目指すロッシ。イギリス国内にあるもうひとつのGPサーキット、ドニントンパークでは、モトGPで2002年、2004年、2005年に、500㏄クラスでは2000年と2001年にそれぞれ優勝を果たしている。
シルバーストーンは2010年にモトGPサーキットのひとつに加えられたばかりだが、その他のモータースポーツの開催地としては実に60年以上の歴史を誇る。革新的アイディアと資金がつぎ込まれて最高の高速コースのひとつに生まれ変わった今も、その新しいコース・レイアウトが多くのライダーから支持され、レースを愛する大勢のファンによって素晴らしい雰囲気が作り上げられている。
COMMENT
J・ロレンソ選手談
「ブルノの勝利は本当にうれしかった。あのコースでは2010年以来、実に5年ぶりの優勝だったので、ヤマハにとっても非常に大きな意味があったと思っている。次はイギリスだが、とても素晴らしいところで、とくに、ヤマハYZR-M1がいつも完璧な走りを見せてくれるこのコースのレイアウトが、今年も絶好のチャンスを与えてくれるだろう。とても楽しいが、同時にとても厳しいコース。全長が長く、高速コーナーとマシンの向き換えがたくさんあるので、表彰台を目指すためには完璧なコンディションをキープしなければならない。何度か優勝したこともあり、フィーリングはとても良かったので、今年もこのイギリスの地で好成績を狙いたい」
V・ロッシ選手談
「イギリスGPはいつも楽しみ。ここには長い歴史があり、雰囲気も素晴らしいんだ。多くのレースファンが詰めかけていて、パドックを歩くたびに彼らの熱気を感じることができるし、コース・レイアウトもまた、非常に高速でテクニカルで気に入っている。何度かいいレースもしてきたから、シルバーストーンでまた走れると思うとうれしくなるよ。シーズンのなかでもとても重要な時期に来ているので、何としても好レースを期待したい。マシンに関して、日曜日の決勝に備えて十分にセッティングを煮詰めていかなければならない。現時点でホルヘと僕とが同ポイントに並んでいるので、コンスタントに速さをキープすることが重要だね。
また、ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブの名誉会員として招待されたこともとても光栄に思っている。この権威あるクラブのメンバーになるには非常に厳しい選考基準があって、ライダーでは僕が初めてと聞けばなおさらだよ。BRDC会長で、かつてF1でも活躍したデレク・ウォーウィックとの面会をとても楽しみにしている。入会を祝うためにもシルバーストーンで好成績を残したい」
M・メレガリ、チーム・ディレクター談
「ライダーたちはこのコースがお気に入りだし、イギリスのレースファンがいつも温かく迎えてくれる。その上マシンとコースとの相性も抜群なので、このサーキットに来るのを毎年楽しみにしている。とくに前回、前々回と2戦連続でダブル・ポディウムを達成して好調の今は、チームの士気も上がっており、必ず好結果を得られると確信している。金曜日から順調にスタートし、早めに準備を整えて決勝に臨みたい。素晴らしいショーを楽しみにしている」