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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.10 8月9日 インディアナポリス

RACE DATA

■大会名称:第10戦インディアナポリスGP
■開催日:2015年8月8日(土)予選結果
■開催地:インディアナポリス/アメリカ
■コースコンディション:ドライ
■気温:29度 ■路面温度:40度
■PP:M・マルケス(1分31秒884/ホンダ)

REPORT

ロレンソがフロントロウを獲得

Movistar Yamaha MotoGPのJ・ロレンソが、予選で3位に入りフロントロウを獲得。一方、プラクティス・セッションでは苦労していたV・ロッシも、今日までに少しずつ前進。予選では1分32秒台中盤までタイムを更新し8位を獲得した。

ロレンソはいつものように、真っ先にコースに飛び出して15分間の予選セッションを開始。最初のアタックで1分32秒715を記録してトップに立ったが、他のライダーたちが周回を始めると5位へ後退。残り9分でピットに戻り、素早い作業で1分以内にコースに復帰するも、この間も全体のペースが上がり6位へと後退した。次のアタックで1分32秒611に更新すると再び5位へ。しかしそれも長くは続かず、すぐにまた6位に後退してしまった。ロレンソは残り4分でもう一度ピットイン。3分を残して復帰し、最後のアタックに臨むと調子をつかみ、最終ラップで1分32秒186へ更新。一気に3位までポジションを上げてセッションを終了した。

一方のロッシは、YZR-M1のセッティングが思うようにはかどらず苦しい展開。ロレンソに続いてスタートするも、1周を走り切らずにピットイン。作業の後にもう一度コースに戻ると、いきなり1分32秒511を記録して3位につけた。このままフロントロウを確実にしたいロッシは、さらにアタックを続けるが更新できず、残り6分で再びピットに戻ってきた。1分後に復帰し、3度目のアタックに全力で臨む。しかしタイムを更新することはできず、逆にライバルたちのペースアップにより8位へ後退。グリッド3列目からのスタートとなった。

スミスがセカンドロウを獲得

Monster Yamaha Tech 3のB・スミスが見事な走りを見せ、予選セッションで6位に入り、セカンドロウからのスタートが決定した。フリープラクティス第3セッションでは1分32秒421の好タイムを記録して2位。トップに0.029秒の僅差に迫る速さを見せた。このあと全力でQP2に臨み、7ラップ目で1分32秒269へ更新。さらなるタイム短縮はならなかったが、フロントロウまで0.083秒と迫るハイペースをキープして今季トップタイの6位を獲得した。明日の決勝では、好スタートを決めてファクトリー勢とバトル展開を目指す。

一方、スミスのチームメイトのP・エスパルガロは11位。フリープラクティス第3セッションでは1分32秒945を記録したあと転倒。その後のタイム更新はならなかったものの、8位を獲得してQP2へ進出した。QP2では、その2ラップ目で早くも1分32秒670を記録。これがベストタイムとなり、グリッド4列目の中央を獲得した。3位までコンマ5秒という接近戦。決勝でのポジションアップに自信を見せている。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 M・マルケス Repsol Honda Team Honda 1'31.884
2 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'32.055
3 J・ロレンソ Movistar Yamaha MotoGP Yamaha 1'32.186
4 C・クラッチロー CWM LCR Honda Honda 1'32.208
5 D・ペトルッチ Pramac Racing Ducati 1'32.243
6 B・スミス Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'32.269
7 A・イアンノーネ Ducati Team Ducati 1'32.468
8 V・ロッシ Movistar Yamaha MotoGP Yamaha 1'32.511
9 M・ビニャーレス Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1'32.571
10 A・ドビツィオーゾ Ducati Team Ducati 1'32.636
11 P・エスパルガロ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'32.670
12 A・エスパルガロ Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1'32.814
13 S・レディング Estrella Galicia 0.0 Marc VDS Honda 1'33.170
14 H・バルベラ Avinta Racing Ducati 1'33.199
15 Y・ヘルナンデス Pramac Racing Ducati 1'33.278
16 J・ミラー CWM LCR Honda Honda 1'33.381
17 S・ブラドル Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 1'33.822
18 A・バウティスタ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 1'33.839
19 E・ラバティ Aspar MotoGP Team Honda 1'33.978
20 N・ヘイデン Aspar MotoGP Team Honda 1'34.030
21 A・デ・アンジェリス Octo IodaRacing Team ART 1'34.226
22 M・ディ・ミリオ Avintia Racing Ducati 1'34.322
23 T・エリアス AB Motoracing Honda 1'35.167

COMMENT

Movistar Yamaha MotoGP
J・ロレンソ選手談(予選3位/1分32秒186)

「ライバルたちがとても速くて、とくに予選で1ラップを競うときは特に激しさを増す。そんな彼らに勝つのは、このコースだけじゃなくて、どのコースでも常に難しいことなんだ。最後のアタックに臨む前、僕は6位に落ちてしまっていたので、ちょっと心配していた。幸いにもタイヤを1本、余分に残していたので、3度目の走行でこれを使ってコンマ5秒も短縮し、ようやくフロントロウを獲得できたんだ。明日の決勝では、マルクが序盤から飛ばしてくると思うので、それにできるだけ近くでついて行くことが重要。ペースは悪くないが、期待していたような進歩はここまで見られなかった。だから明日の朝のウォームアップ・セッションで最後のチャンスに賭けたい」

V・ロッシ選手談(予選8位/1分32秒511)

「昨日まではとても遅かったので不安だったんだ。ベース・セッティングからうまくいっていなかったからね…。でも今日は状況が好転。とくにペース自体がかなり良くなっていた。そしてフリープラクティス第4セッションでは4位。僕自身のレベルもポテンシャルも大幅にアップし、タイヤの耐久性も上がっていたんだ。ところが予選になると十分に発揮することができず、セカンドロウにも入ることができなかった。アタックのなかで前方のライダーにつかまってしまったり、ミスをしたりして結局は3列目。もともとこのコースとは相性が良くないし、マシンのほうも課題が多く残っている状況で大変だよ。明日までに何とかしなければならないが、今のところ表彰台は簡単ではないね。なぜならマルクとホルヘがいつものように速いし、加えて今回はダニもかなり強敵だからね」 

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「ホルヘのフロントロウ獲得は素晴らしい結果。今日の午前中に行った決勝シミュレーションでも良いペースをキープすることができた。それでも改善すべき点はまだ残っているし、明日の決勝はタフな戦いになるだろう。バレンティーノのほうも今日はかなり良くなっていたが、予選では集団に飲み込まれてしまい、本来のペースを順位に反映させることができなかった。グリッド8位からでは、とくに序盤の戦いは厳しいものになるだろうが、我々は彼の能力をよく知っている。明日朝のウォームアップで、さらにコンマ何秒か短縮できるよう準備を整えたい。そして午後2時、すべて賭けて戦うだけだ」

Monster Yamaha Tech 3
B・スミス選手談(予選6位/1分32秒269)

「今日のパフォーマンスにはとても満足。シーズン後半戦の目標が予選ポジションを上げることなので、今回はそれについて順調にスタートすることができたと思う。でも同時に、残念な気持ちもあるんだ。フロントロウに迫り、時間も少し残っていたというのに、すべてが非常に僅差にあるところでは、ほんの小さなミスが大きく影響してしまう。マシンのフィーリングは上々で、午前中のセッションから好調。フリープラクティス第4セッションではさらに一歩前進し、ハード・コンパウンドのタイヤでも、セッション終盤になってペースを上げることができた。このことによって、明日に向けての自信がより一層、強くなったんだ。長く難しいレースになるだろうが、重要なのは、どんな状況でも安定性をキープするということ。2列目の外側からのスタートも有利になるだろうし、前にもそのポジションを経験しているのでラインどりもわかっている。明日までにさらに前進を目指すことに変わりはないが、総合的に、すでに準備はできている」

P・エスパルガロ選手談(予選11位/1分32秒670)

「この予選結果にはまったく納得がいっていない。プラクティス・セッションのなかではハード・コンパウンドのタイヤで常に良いリズムをキープしてきたのに、ソフト・コンパウンドを履いてタイムアタックを始めると、マシンへの信頼感が一気に落ちてしまったんだ。フィーリングが良くないし、ライディングを楽しむこともできずに自分自身の動きが不自然になってしまう。ほとんどすべてのコーナーで不安感があり、実際、今週すでに2回の転倒を経験した。個人的にはスタート・ポジションが結果の40%くらい影響すると考えているので、11位からでは楽な戦いにならないだろう。それでも明日の決勝では、より競争力をもって戦えると信じているんだ。すべてを賭けてトライし、希望通りのポジションまで挽回できるよう頑張るよ」

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