ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.10 8月9日 インディアナポリス
RACE DATA
■大会名称:第10戦インディアナポリスGP
■開催日:2015年8月7日(金)フリー走行、8日(土)予選、9日(日)決勝
■開催地:インディアナポリス/アメリカ
CIRCUIT DATA
■開設:1909年
■コース長:4.216km
■サーキットレコードラップ:1分32秒831(2014年:M・マルケス)
■サーキットベストラップ:1分31秒619(2014年:M・マルケス)
■2014年の優勝者:M・マルケス(ホンダ)
REPORT
3週間のサマーホリデーが終了
Movistar Yamaha MotoGPが後半9戦に臨む
3週間のインターバルをはさんで再開されるMotoGP。Movistar Yamaha MotoGPはランキングトップの座を守るべく、今週末、伝説のインディアナポリス・モーター・スピードウェイを訪れる。
昨年のインディアナポリスGPは、V・ロッシとJ・ロレンソが揃って表彰台に上る活躍。そして今シーズンもここまで絶好調のロッシは、シーズン前半の全戦で表彰台を獲得しており、カタール、アルゼンチン、オランダでは優勝を果たすなど順調にポイントを加算して、第9戦終了時点でランキングトップに立っている。3週間の夏季休暇の間にフル充電を終え、残る9戦のなかでさらにリードを拡大することを目標に、万全の状態で戦いの場に復帰する。
チームメイトのロレンソはシーズン序盤で苦しい状況を強いられたが、ホームGPである第4戦ヘレスで今季初優勝。これを機に調子を取り戻し、第8戦アッセンTTまでに4勝をあげた。サマーブレイクでリラックスした時間を過ごしながら、同時に、身体的能力をさらに一段階レベルアップ。残るシーズンのなかで、そのすべてを出し切れるよう準備を整えている。
シーズン初戦から好調をキープしてきたロッシは、179ポイントでランキングトップ。ロレンソは13ポイント差の2位で追う。そしてふたりはともに、インディアナポリス・モーター・スピードウェイの表彰台を狙っている。
1909年に建設された同コースが初めてMotoGPに使用されたのは2008年。その第1回大会はハリケーンに見舞われ多くがリタイアする激しい戦いとなったが、そのなかで果敢に攻めきったロッシが優勝。そして翌年にはロレンソが優勝を果たし、その後の5年間でさらに4回の表彰台を獲得している。
インディアナポリスが好きなコースでないことをふたりは認めているが、16のコーナーとオーバルのメインストレートからなるレイアウトは気に入っている。全長4.216kmのコースは昨年、路面を新たに舗装し直してグリップ・レベルが向上。これによってファンたちは、より多くのオーバーテイクのシーンを楽しめるようになった。
COMMENT
V・ロッシ選手談
「シーズン後半戦のスタートに向けて準備が整った。数日のお休みがあったので友人たちと遊びに行ったりしたけれど、同時にトレーニングもかかさなかった。9戦を戦ったあとで、このようなインターバルはとても大切。この間に自分自身の再充電ができたからね。このあとまだ9戦が残っていて、そのひとつひとつがタイトル獲得に重要なものになるだろう。前半戦は9戦中9回表彰台に上がることができた。このあとの後半戦も同様の活躍ができるよう願っている。今後のコースでは、お気に入りもあれば、ディフェンシブになることもあるが、あまり好きではないインディアナポリスから始まることになる。でも、ここは全体の雰囲気が素晴らしいところ。準備は万端、整っているよ」
J・ロレンソ選手談
「サマーホリデーを利用して休養し、シーズン後半戦に備えてバッテリーの充電も完了した。僕はこの間、晴れた日にはビーチで楽しむこともあったけれど、それ以外は多くの時間をカリフォルニアやブラジルで過ごしてトレーニングにも励んできた。今はとても調子が良くて、シーズン後半戦に向かう準備はできている。シーズン序盤は苦しかったけれど、それ以外は決して悪くなかったと思っているので気持ちはとてもポジティブ。最高の状態でバレンティーノやマルクと戦えると思うと、とても楽しみなんだ。インディアナポリスは大好きなコースとは言えないけれど、過去には優勝も経験している。レイアウトは独特のもので、昨年には路面の補修も済ませている。今年もまた表彰台を狙っていけると思っていて、そのためにもウイークを通じて集中力を切らさないことが重要。そして貴重なポイントを獲得できるよう頑張りたい」
M・メレガリ、チーム・ディレクター談
「サマーホリデーでゆっくり休み、バッテリーをチャージして、とても良い状態でインディアナポリスに戻ってくることができた。この特別なサーキットを訪れることを毎年、楽しみにしており、これからのシーズン後半戦も、今まで通り上位争いに挑んでいくつもりだ。バレンティーノがチャンピオンシップをリードし、ホルヘも2位で続いて強さを見せている。エネルギーを新たに蓄えたふたりはコースに戻ることをとても楽しみにしており、今回もいつも通り、持てる力を100%発揮してくれるものと確信している」