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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.10 8月9日 インディアナポリス

RACE DATA

■大会名称:第10戦インディアナポリスGP
■開催日:2015年8月7日(金)フリー走行総合結果
■開催地:インディアナポリス/アメリカ
■コースコンディション:ドライ
■気温:27度 ■路面温度:47度

REPORT

ロレンソが後半戦初日でトップタイム!

Movistar Yamaha MotoGPのJ・ロレンソとV・ロッシは、今週末に行われるインディアナポリスGPを前に、夏季休暇後初めてのフリープラクティスに臨んだ。久しぶりに乗るYZR-M1に対し、素早く勘を取り戻したロレンソはトップタイムをマーク。ロッシは10位で初日を終えた。

午前中に行われた第1セッション、序盤から好調のロレンソはわずか7分でトップに浮上。セッティング作業を行いながらラップタイムを更新し、1分33秒654でそのままトップをキープした。午後になると気温が上がってライバルたちもペースアップ。ロレンソはおもにセッティング向上を追求していたが、終盤になってもう一度タイムアタックを決意。一度トップに立ったあと2位に後退したが、最終ラップで1分32秒860の好タイムをたたき出して再び逆転。トップを守り切った。

一方のロッシも、第1セッション序盤はハイペースの走りを見せて1周目でトップ。そのまま数周にわたりキープしたが、全体のペースが上がってきたあとは、おもにタイヤの耐久性向上のためのセッティング作業に切り替えた。ほとんどが左コーナーというインディアナポリスのレイアウトの性質上、耐久性が常に課題となってきたからだ。その結果、第1セッションのベストラップは1分34秒374。午後からの第2セッションでもセッティングに専念し、ポジションアップは追求していなかったものの、ラップタイムを1分33秒532に更新してトップとの差を短縮。10位でセッションを終了した。

エスパルガロが初日6位

Monster Yamaha Tech 3のP・エスパルガロがフリープラクティス初日に6位と好調なスタート。多くのライダーがインディアナポリスの路面のグリップ不足に苦しむなか、エスパルガロは序盤からハードにプッシュして1分34秒669を記録。第1セッションで8位につけた。

先日、2016シーズンの契約更新が決定したばかりのエスパルガロ。第2セッションでは18ラップ目に1分33秒362のベストラップを記録したが、さらにタイム更新を目指していたところで不運にも転倒してしまった。このあとの走行は取りやめたものの6位をキープして終了。3位まであと0.207秒という僅差で追っており、明日の予選でさらに好位置獲得を狙う。

エスパルガロのチームメイトのB・スミスも9位と健闘。午前中のセッションではグリップ不足に悩まされて16位に留まったが、午後になるとYZR-M1のベース・セッティングを調整して着実に前進。出場ライダーのなかで最多の24ラップを走り切って1分33秒474を記録し、エスパルガロにコンマ1秒差まで近づいた。決勝で再びサテライト勢トップを目指すべく、明日もセッティング作業に取り組む。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 J・ロレンソ Movistar Yamaha MotoGP Yamaha 1'32.860
2 M・マルケス Repsol Honda Team Honda 1'32.863
3 A・ドビツィオーゾ Ducati Team Ducati 1'33.155
4 A・イアンノーネ Ducati Team Ducati 1'33.166
5 C・クラッチロー CWM LCR Honda Honda 1'33.186
6 P・エスパルガロ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'33.362
7 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'33.377
8 S・レディング Estrella Galicia 0.0 Marc VDS Honda 1'33.443
9 B・スミス Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'33.474
10 V・ロッシ Movistar Yamaha MotoGP Yamaha 1'33.532
11 D・ペトルッチ Pramac Racing Ducati 1'33.763
12 Y・ヘルナンデス Pramac Racing Ducati 1'33.934
13 M・ビニャーレス Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1'33.973
14 H・バルベラ Avinta Racing Ducati 1'34.083
15 A・エスパルガロ Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1'34.139
16 N・ヘイデン Aspar MotoGP Team Honda 1'34.397
17 M・ディ・ミリオ Avintia Racing Ducati 1'34.459
18 J・ミラー CWM LCR Honda Honda 1'34.731
19 E・ラバティ Aspar MotoGP Team Honda 1'34.923
20 S・ブラドル Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 1'34.935
21 A・バウティスタ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 1'35.066
22 A・デ・アンジェリス Octo IodaRacing Team ART 1'35.185
23 T・エリアス AB Motoracing Honda 1'36.336

COMMENT

Movistar Yamaha MotoGP
J・ロレンソ選手談(フリー走行総合トップ/1分32秒860)

「いくつかセッティング変更を行い、そのすべてが成功したのでとてもうれしいよ。ライディング自体も好調だし、マシンのフィーリングも素晴らしい。おかげで限界ぎりぎりまで攻めることができるんだ。硬めのタイヤを履いても同様に好調で、ライバルたちが新品のソフト・コンパウンドを使用しても僕には追いつけない。午前中のセッションはこのように好調で、それを午後もまた再確認できたというわけだ。明日以降もこの調子をキープしていくことができるように、今日以上にセッティング向上に集中して取り組んでいきたい」

V・ロッシ選手談(フリー走行総合10番手/1分33秒532)

「ウイーク初日は苦しいスタートとなってしまった。今日は強さも速さもまったく発揮することができなかったんだ。問題がたくさんあって、マシンのフィーリングが良くないのでプッシュしていくことができない。一番、大変だったのはフロントのフィーリングが十分に得られなかったことで、そのせいでブレーキングもコーナリングもうまくいかず遅れてしまう。マシンの挙動も十分ではなく、重さを感じるんだ。つまりバランスがうまくとれていないということなんだ。セッション終盤にはソフト・コンパウンドのタイヤを試して少しは速くなったけれど、それでもまだ十分ではない。明日に向けて、今夜中に問題点を把握し、データを駆使して全力で作業に取り組む。明日の朝にはしっかり戦えるような状況にしておかなければならない。ホルヘとマルケスがとても速く安定しているので、僕らはより一層、頑張らなければいけないね」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「週末に向けて良いスタートを切ることができたと思っている。ホルヘは非常に速く安定していて、ソフト、ハード、両方のコンパウンドで好調な走りを見せてくれた。このことは我々チームにとっても大きな自信になっている。明日はセッティングにさらに磨きをかけていくことに集中する。バレンティーノのほうは、まだ本来の力を出し切れていない状態。チームとしてはいくつか変更を試みたが、フィーリングはまだつかみきれていないようだ。今夜も別の解決方法を探すべく作業に取り組み、明日の朝のセッションに備えたい。時間はまだ十分にあるので、明日は必ず前進し、日曜日の決勝に向けてしっかり準備を整えたい」

Monster Yamaha Tech 3
P・エスパルガロ選手談(フリー走行総合6番手/1分33秒362)

「総合的に見て今日の成果には満足できる。ここインディーで、またYZR-M1に乗れたこともうれしかったしね。午前中はコースがかなり汚れていて、マシンが激しくスライド。僕だけでなく他の誰もがグリップレベルの低さに苦労していて、気持ち良く走れたライダーはひとりもいなかったのではないかと思う。でも午後になると、Moto2、Moto3の走行があったおかげで路面コンディションが向上。グリップが良くなり、ようやく、思い通りのプラクティスができるようになったんだ。それからは僕の走りも順調。自分のミスで転倒してしまったのは残念だったけれど、怪我はなく、マシンのダメージもわずかなものでおさまったので良かったよ。今の気分はとてもポジティブ。もっと改善できる点が残っているので、明日が楽しみだ」

B・スミス選手談(フリー走行総合9番手/1分33秒474)

「順調なウイークのスタート。そして何より、またM1で走れたことがうれしいんだ。8時間耐久レースで何度もR1に乗ったので、正直なところ、初めは少し慣れないような感覚もあった。でもすぐに思い出して、今はこの週末をとても楽しみにしているよ。その初日は非常に好調。フィーリングもとても良かったんだけれど、第2セッションのベストラップで前方をふさがれてペースが落ちたのは残念だった。午前中のセッションは大変なことになってしまったんだけれど、午後になればコンディションが回復することがわかっていたのでパニックにはならなかった。そしてその通りに、午後はとても気持ち良く走ることができたんだ。ハード・コンパウンドでもソフト・コンパウンドでも力強さと安定性をキープ。初日ですでにこれだけ安定しているということがとても重要で、あとはさらに次のステップを目指すという段階だ。トップ10に入っているので、明日の午前中の目標はすでにクリア。予選でもこの好調をキープできると確信しているし、路面コンディションの向上も助けになってくれるだろう。ただ、今日はグリップ不足があったせいでデータが十分にとれていなかったかもしれない。その分、明日は、決勝に備えるためセッティングに時間を割くことになるだろう。今日の好結果が示しているように、ベース・セッティングは上々だけどね」

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