本文へ進みます

Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.09 7月12日 ドイツ

RACE DATA

■大会名称:第9戦ドイツGP
■開催日:2015年7月10日(金)フリー走行総合結果
■開催地:ザクセンリンク/ドイツ
■コースコンディション:ドライ
■気温:17度 ■路面温度:32度

REPORT

ザクセンリンクの初日、ロレンソが4位

Movistar Yamaha MotoGPのJ・ロレンソとV・ロッシは、第9戦ドイツGPのフリープラクティスを順調にスタート。比較的、低い気温のなかでリズムをつかみ、それぞれ4位と7位で初日を終えた。

ロレンソは非常に冷静沈着。午前中の第1セッションから素早くペースをつかみ、開始から10分でロッシを上回りトップに浮上。その後も1分22秒台をキープして周回を続け、最終的には1分22秒445を記録して7番手でセッションを終了した。午後からの第2セッションは早々にコースに飛び出して、しばらくトップをキープ。後半になると全体のペースが上がったため順位を下げたが、同時にセッティングにも力を入れて取り組んだ結果、22秒の壁を破って1分21秒886をマークした。これによって総合順位は4位。トップとの差は0.265秒。

一方のロッシは、前回同様のアプローチ。第1セッション序盤からペースを上げ、最初のアタックでトップに浮上。そのあとはセッティングに集中し、1分22秒102のベストタイムで2位となった。第2セッションも引き続きセッティング作業に取り組み、左右非対称のフロントタイヤをテスト。左コーナーが10、右コーナーが3というザクセンリンクのレイアウトと、気温の変化に対応するためだ。ラップタイムでは午前中の記録を更新できず、トップから0.481秒差の総合7位。

スミスがザクセンリンクの初日に2位

Monster Yamaha Tech 3のB・スミスが、フリープラクティス初日に総合2位獲得の大健闘。第1セッションは13位に終わったが、午後からの第2セッションではセッティングを調整し、タイヤ・チョイスを行って合計27ラップを走行した結果、ベストラップを1分21秒740まで更新した。これでトップにわずか0.119秒差と迫る2位に浮上。明日の予選でも好位置獲得を目指す。

一方、スミスのチームメイトのP・エスパルガロは総合13位で初日を終了。第1セッションでは、難しいことで知られる第11コーナーでの転倒があったが、すぐにピットに戻ってスペアマシンで走行を続けて12位。第2セッションもセッティング作業に取り組みながら合計21ラップを走り切って1分22秒436を記録した。総合順位ではひとつ下げて13位に留まったものの、ラップタイムは3位までコンマ6秒と近づいている。明日の予選では決勝グリッドの上位を狙う。 

バズとコルティ、ザクセンリンクを初走行

Athinà Forward Racingはウイーク初日の作業に集中。ザクセンリンクを初めて走ったL・バズは、午前中の第1セッションこそ少し苦しんだものの、第2セッションでは第1セッションのラップタイムを2秒以上も更新する健闘を見せて総合19位。明日の予選ではオープンクラス・トップを目指す。

一方のC・コルティは1年半ぶりの MotoGP復帰。オランダGPで右舟状骨を骨折して手術を受けたばかりのS・ブラドルに代わって出場することになった。マシンのフィーリングは上々で、第2セッションでは1.5秒以上短縮。明日は自分のライディング・スタイルに合わせてフロントの調整に取り組む予定。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 M・マルケス Repsol Honda Team Honda 1'21.621
2 B・スミス Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'21.740
3 A・イアンノーネ Ducati Team Ducati 1'21.824
4 J・ロレンソ Movistar Yamaha MotoGP Yamaha 1'21.886
5 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'21.889
6 A・エスパルガロ Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1'22.095
7 V・ロッシ Movistar Yamaha MotoGP Yamaha 1'22.102
8 S・レディング Estrella Galicia 0.0 Marc VDS Honda 1'22.167
9 Y・ヘルナンデス Pramac Racing Ducati 1'22.196
10 A・ドビツィオーゾ Ducati Team Ducati 1'22.340
11 H・バルベラ Avinta Racing Ducati 1'22.413
12 C・クラッチロー CWM LCR Honda Honda 1'22.425
13 P・エスパルガロ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'22.436
14 M・ビニャーレス Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1'22.507
15 D・ペトルッチ Pramac Racing Ducati 1'22.546
16 N・ヘイデン Aspar MotoGP Team Honda 1'22.935
17 M・ディ・ミリオ Avintia Racing Ducati 1'23.185
18 A・バウティスタ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 1'23.286
19 L・バズ Athinà Forward Yamaha Yamaha 1'23.344
20 J・ミラー CWM LCR Honda Honda 1'23.427
21 A・デ・アンジェリス Octo IodaRacing Team ART 1'23.821
22 青山博一 AB Motoracing Honda 1'23.925
23 E・ラバティ Aspar MotoGP Team Honda 1'23.952
24 M・ラバティ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 1'24.446
25 C・コルティ Athinà Forward Yamaha Yamaha 1'25.160

COMMENT

Movistar Yamaha MotoGP
J・ロレンソ選手談(フリー走行総合4番手/1分21秒886)

「第1セッションでいくつか課題が見つかった。とくに第1セクションが問題で、第1コーナー進入では電子制御システムが十分に働いてくれなかった。でもそれを克服したらフィーリングが格段に良くなり、コース全体でも走りやすくなってトップに近づいていくことができるようになったんだ。明日も頑張って、今日よりももっとマシンを改良していきたい」

V・ロッシ選手談(フリー走行総合7番手/1分22秒159)

「第1セッションから力強い走りができていたので、決して悪くはなかったんだ。午後になると気温が上がり、マシンのスライドが激しくなってコントロールするのが難しくなってしまった。でも作業がうまくいってセッティングが向上。最終セクションでは、すでに20ラップ以上も走ったタイヤでベストタイムを出すことができた。そう考えれば大きな前進だ。初日からセッティングが順調だったことは良かったと思う。でも明日からはもっと細かいところをいろいろ改良していかなければならない。ペースは悪くないけれども、最高に素晴らしいというわけでもないので、改善の余地がたくさん残っている。午後のセッションでは左右非対称のタイヤをテストして、第一印象はとても良かった。左右ともグリップが良く、25ラップにわたってタイヤの性能も安定していた」 

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「ザクセンリンクはMotoGPコースのなかでも最も難しいコースのひとつ。そう考えれば今日の結果はとても良いもので、順調だと言える。これからさらに改善すべきところを見極め、スピードと安定性の両方にこだわりながら明日のフリープラクティス第3セッションに備えたい。こうした修正が予選、決勝に向けて非常に重要になってくる。ここではフロントロウからのスタートが基本。そのための準備を整える自信はある」

Monster Yamaha Tech 3
B・スミス選手談(フリー走行総合2番手/1分21秒740)

「順調なスタート。初日からすでに、マシンのフィーリングがとてもいいんだ。ベース・セッティングがこのコースでうまく働いてくれているようなので、明日もこの調子で走っていけるよう期待している。早くも明日が待ち遠しいよ。加えて、昨年のことを思い出すと、より一層、今日の好調がうれしいんだ。今日は様々な種類のフロントタイヤを試し、決勝でのタイヤ・チョイスに備えて多くのデータを得ることができた。ライバルたちの後ろについて走りながら、これから改良すべき点もいくつかみつかった。また第1セクションと第3セクションではマシンがうまく走ってくれるが、残りのふたつについてはもう少し調整が必要だ。いずれにしても、初日2位は順調なスタート。このサーキットではグリッド位置が非常に重要になるので、今日のこの勢いを明日もキープして予選に臨みたい」

P・エスパルガロ選手談(フリー走行総合13番手/1分22秒436)

「難しいスタートになってしまったことは言うまでもない。午前中のセッションで転倒したためタイヤ1セットを無駄にしてしまい、午後からはユーズドを使わなければならなくなった。そのなかでもリズム自体は悪くなくて、そろそろ決勝距離に近づこうというタイヤで8位につけることができた。その後ピットに戻ってタイヤを交換し、終盤の走行に備えることにしたが、いざコースに戻ってみると、それまでとはフィーリングが変わってしまっていた。このようなことがアッセンではブラッドリーにも起きていたし、僕も今年になって何度か経験している。でもこれが土曜や日曜でなく、金曜日に発覚したから良かったのだと思っているんだ。これから改善しなければならないところがいくつか残っているけれど、ここまでの経緯やマシンの状態には満足している。タイヤが1セット少ないので、明日はしっかりと作戦を立ててうまく進めていかなければならない。このような状況のなかでも今回もまた上位を狙っていく。自信は失っていないよ」

Athinà Forward Racing
L・バズ選手談(フリー走行総合19番手/1分23秒344)

「今日はコースに慣れるために一日を費やした。非常にテクニカルで、ブラインド・コーナーも数多いので、このコースを攻略するのはかなり難しいと思う。いつものポジションより少し落ちてしまっているけれど、全体的には満足のいく結果。今日の朝と比べれば重要なワンステップを前へと進めることができたので、明日への自信につながった」

C・コルティ選手談(フリー走行総合25番手/1分25秒160)

「全体的には非常に順調だったと思う。午前中のセッションでは、ミスをしないようにしながらマシンに慣れていくことにほとんどの時間を費やした。午後からはもう少し積極的にプッシュするようにしていったら、ラップタイムが1.5秒以上も縮まったんだ。ライディング・スタイルがステファンとは全く違うので、フロントのセッティングをまるごと変更しなければならなかった。マシンのフィーリングはいい。思っていたよりもずっと扱いやすかったので、明日もチームのみんなとともに、予選に備えて良い仕事ができると確信しているよ。これからさらに向上させ、前とのギャップを縮めていきたい」

ページ
先頭へ