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全日本ロードレース選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど全日本ロードレース選手権に関する情報をお届けします。

Rd.09 11月5日 MFJGP 鈴鹿

RACE DATA

■大会名称:MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第9戦 第49回MFJGP スーパーバイクレース in 鈴鹿
■カテゴリ:JSB1000
■開催日:2017年11月5日(日)
■会場:鈴鹿サーキット(5.821km)
■観客数:15,500人
■周回数:レース1=7周、レース2=20周 
■天候:晴れ ■コース:ドライ
■PP(レース1):中須賀克行(2分05秒548/Yamaha)
■PP(レース2):中須賀克行(2分05秒354/Yamaha)
■FL(レース1):中須賀克行(2分05秒789/Yamaha)
■FL(レース2):野左根航汰(2分06秒529/Yamaha)

REPORT

中須賀克行が両レースで優勝、シーズン5勝で最多勝を獲得!

YAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行が最終戦の2レースを独走で制して、シーズン最多となる5勝を記録。中須賀のチームメイト野左根航汰はレース1で3位に入ったが、レース2では3番手を走行中にコースアウトしてしまい、レース復帰するが10位となった。

予選でレース1、レース2ともにポールポジションスタートとなった中須賀。野左根も中須賀のスリップストリームを利用しタイムを上げてレース1、レース2ともに2番手スタートとなった。

レース1は8周の超スプリントレースだが、ウォームアップラップの西ストレートで1台のマシンがストップしてしまい赤旗が提示されてスタートはディレイ。ライダーはグリッドにマシンを並べたままスタートは仕切り直しとなったが、そのスタートで中須賀はタイミングよく飛び出すとホールショットを奪い、2周目からはラップタイムを2分5秒台へと上げた。これにはどのライダーもついていくことはできずに見る間に独走体制を確立。オートポリス、岡山国際に続いて3連勝を達成した。

野左根選手は2周目の最終シケインで渡辺一馬選手(カワサキ)をパスして3番手に上がると、3周目の最終シケインでは高橋巧選手(ホンダ)を抜いて2番手に浮上。しかしこのときトップ中須賀選手とは2秒4差をつけられていた。野左根選手は6周目の最終コーナーでミスをして高橋選手、渡辺選手に抜かされてしまう。しかし最終ラップの最終シケインで渡辺選手を抜き返すと、高橋選手に次ぐ3位でチェッカーを受けた。

また、YAMALUBE RACING TEAMの藤田拓哉選手はオープニングラップを6番手で終えるが、2周目に加賀山就臣選手(スズキ)を抜いて5番手に浮上。さらに4周目の最終シケインでは渡辺選手をパスして4番手となった。その後、渡辺選手に抜き返されてしまうが、5位をキープしたままレースを終えた。

20周のレース2は高橋巧のホールショットで始まり、中須賀、渡辺、野左根、藤田がトップグループを形成する。そして9周目の最終シケインで野左根が渡辺をパスして3番手に上がると、16周目の最終シケインでは中須賀と野左根が一気に高橋巧をパスしてヤマハ1-2体制となったが、次の最終コーナーで野左根がバランスを崩して失速。その野左根はすぐに体勢を立て直して反撃に移るが、再び最終コーナーでバランスを崩してしまい、19周目のデグナーカーブ進入ではコースアウトしてしまった。その野左根はすぐにコースに復帰するが、大きく順位を落としてしまい、最終的に10位でレースを終え、ランキングは5位となった。

16周目の最終シケインでトップに躍り出た中須賀は、ライバルのラップタイムが2分7秒台になったのに対して2分6秒台をキープ。すると徐々に2番手の高橋巧との差は開き始め、レース1と同様に独走で優勝を遂げ、ランキング6位となった。

また、終始トップグループでレースを戦った藤田は4位でチェッカーを受け、ヤマハ勢ではランキング最上位となる4位となった。

JSB1000 RESULT Race.1

JSB1000 RESULT Race.2

JSB1000 RIDERS RANKING

COMMENT

YAMAHA FACTORY RACING TEAM
中須賀克行選手談(優勝/優勝)

「レース1のスタートディレイでは、転倒した開幕戦の鈴鹿を思い出し、1周目はタイヤが冷えているだろうから無理はできないと言い聞かせながら慎重に走りました。そして7周のレースでしっかりとタイヤを使い切ることに専念して、勝つことができました。レース2では、レース1と同じタイヤで走り、20周でのタイヤマネジメントに集中し優勝。チャンピオンは獲れませんでしたが、シーズン後半で4連勝でき、シーズン最多の5勝したことはヤマハの強さと自分の強さを見せつけることができたと思っています。チャンピオンを獲れなかったことはファンのみなさんやサポートしていただいてる関係者のみなさんをがっかりさせてしまいましたが、しっかりと体勢を立て直して来シーズンから再びチャンピオンを目指していきます。1年間、応援ありがとうござました」

野左根航汰選手談(3位/10位)

「レース1ではミスが多く、レース2ではコースアウトなどうまく走りきることができませんでしたが、YAMAHA FACTORY RACING TEAMの一員となった今年はシーズン2勝をあげることができ、さらに自分に足りない部分が何かというのが明確になった1年でもありました。これから全日本はシーズンオフになりますが、ここですべてを鍛え直して、来シーズンは巻き返していきます。今年は世界耐久選手権にも出場し、MotoGP日本グランプリにも出場でき、多くのことを学べる環境にありました。こうした機会を与えてくれた関係者のみなさんに感謝していますし、毎レースで応援してくれたファンのみなさんにも感謝しています。一年間、応援ありがとうございました」

吉川和多留監督談

「今大会では、中須賀選手は本当に完璧な2レースでした。野左根選手は、レース2ではコースアウトしてしまいましたが、シーズン2勝をあげるなど、著しい成長を遂げてくれました。とくにすべての要素が整ったときには中須賀選手に迫るパフォーマンスを発揮しており、中須賀選手のアドバイスを含めていろいろと勉強ができた1年でした。残念ながらチャンピオンは獲れませんでしたが、中須賀選手と野左根選手の2人で全9レース中で7勝を記録することができました。これは両ライダーのパフォーマンスの高さを示すものであり、ヤマハの強さを発揮できたものと思っています。そしてこうした記録を残すことができたのも、我々の活動をサポートしていただいているスポンサーの皆様、そして応援していただいているファンの方々によるものであり、心から感謝しております。1年間、本当にありがとうございました」

YAMALUBE RACING TEAM
藤田拓哉選手(5位/4位)

「レース1、レース2ともに、YAMALUBE RACING TEAMで3年間学んだことを全部出し切ろうと臨みました。レース2ではスタートでミスしてしまったけれど、両レースで徹底的に攻めるレースができました。今大会では両レースでうまく乗れていたし、ランキングでも昨年を上回ることができました。応援してくれているファンの方々、そして関係者のみなさんに本当に感謝しています。ありがとうございました。」

難波恭司監督談

「今大会では、藤田選手の3年間の成長を見ることができましたし、チームもうまく藤田選手をサポートしてくれました。残念ながら表彰台には届きませんでしたが、しっかりとファクトリーに食いついて走ってくれました。藤田選手はもちろんですが、チーム員の一人ひとりのレースに対する意識が高まり、その集大成が今大会でした。この3年間の活動が、藤田選手そして我々チームにとって、次のステップに役立ってくれると確信しています。今年一年、我々の活動をサポートしていただいたスポンサーの皆様、そして応援していただいたファンの皆様に、心から感謝しております。そして最終戦を戦い終えたこの瞬間は、新たなシーズンに向けたスタートでもあり、引き続き応援をお願いいたします」

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