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全日本ロードレース選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど全日本ロードレース選手権に関する情報をお届けします。

Rd.04 6月11日 もてぎ

RACE DATA

■大会名称:2017 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第4戦 TWIN RING MOTEGI SUPERBIKE RACE
■カテゴリ:JSB1000
■開催日:2017年6月11日(日)
■会場:ツインリンクもてぎ(4.801km)
観客:7,200人
■周回数:23周 ■天候:晴れ ■コース:ドライ
■PP:中須賀克行(1分37秒287/Yamaha)
■FL:野左根航汰(1分49秒108/Yamaha)

REPORT

野左根がJSB1000初優勝を達成!
中須賀はトップ独走中の最終ラップに他車に接触されて転倒

JSB1000クラスの第4戦は、ドライコンディションのツインリンクもてぎで行われ、「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」の野左根航汰が初優勝を達成。中須賀克行はトップを独走していた最終ラップのV字コーナーで周回遅れにラインを塞がれる形で他者と接触し転倒。再スタートしたものの9位でゴールした。また「YAMALUBE RACING TEAM」の藤田拓哉は6位でレースを終えた。

土曜日に行われたトップ6サバイバルでは、中須賀、野左根ともに最終セッションのQ3に進出。そして最後は中須賀と野左根がポールポジションを賭けた戦いを演じ、中須賀が僅差で野左根を抑えて今季2度目のポールポジションスタートとなった。

23周の決勝では、ポールシッター中須賀が好スタートからレースをリード。2周目からラップタイムを1分49秒台に入れて他を寄せ付けない。しかし、3周目にファステストラップをマークした野左根が4周目に清成龍一(ホンダ)をパスして2番手に浮上。さらに野左根はこの4周目、そして7周目、8周目、9周目にファステストラップを更新し、トップ中須賀との差を0.9秒にまで縮めた。

だが、野左根の追い上げもここまで。11周目に自己ベストを記録したトップ中須賀は、今度は徐々に野左根との差を広げていく。そしてその差はレース終盤で5秒の大差となった。ところが最終ラップのV字コーナーで周回遅れにラインを塞がれる形で接触し中須賀が転倒。すぐにマシンに戻り再スタートを切ったが、9位でのゴールが精一杯だった。

一方、中須賀選手の転倒によりV字コーナーでトップに立った野左根は、チェッカーまでの残り約2kmを危なげなく走りきって初優勝を達成。また、藤田は最終ラップで6位にまで順位を挽回してチェッカーとなった。

JSB1000 RESULT Race.1

JSB1000 RIDERS RANKING

COMMENT

YAMAHA FACTORY RACING TEAM
野左根航汰選手談(優勝)

「中須賀選手が転倒し、それで優勝できたので複雑な心境ですが、それでもやはり初優勝はとてもうれしいです。レース終盤では思うようにペースが掴めずに心が折れそうになりましたが、最後まであきらめずにがんばってよかったです。昨年と比較すれば、中須賀選手についていけるようになっていますが、レベル的にはまだまだ埋められない差があることも事実です。次のオートポリスは、EWCのスロバキア8時間に参戦するために欠場しますが、代わりにマイケル・ファン・デル・マーク選手が参戦します。スロバキアで戦う僕とともに、ファン・デル・マーク選手のことも応援をしてください。次の全日本は鈴鹿8耐後のツインリンクもてぎになりますが、ここで中須賀選手といい勝負がしたいし、正々堂々と戦って勝ちたいです」

中須賀克行選手談(9位)

「最終ラップまでトップを走っていて、2位に5秒の大差をつけていたこともわかっていました。あとはゴールを目指すのみでしたが、V字コーナーで周回遅れと接触して転倒してしまいました。再スタートして結果は9位となりましたが、今大会では常に1分49秒台前半と、とてもよい形で走れることを確認できたので、そこに関しては良かったと思います。それと、今大会では野左根選手がJSB1000初優勝を飾りましたが、しっかりと走れたことをうれしく思っています」

吉川和多留監督談

「中須賀選手に関しては、周回遅れにラインを塞がれるという出来事があり、接触して転倒となりました。しかし、レースの内容としては、常に1分49秒台前半で周回し、強い中須賀選手が戻ってきたことを確認できました。マシンに関しても、細部を徹底的に見直しており、これが形になって表れたのだと思います。野左根選手は、JSB1000で初優勝でき、とてもうれしく思っています。金曜日の走行では中須賀選手を抜いてトップタイムを記録するなど、ウイークを通して好調でした。また、レース毎に安定感を増していますが、これは中須賀選手のアドバイスによることろが大きいでしょう。アベレージタイムでは、まだまだ中須賀選手には及びませんが、優勝という最高の結果を残せたことは重要だし、今後のさらなる飛躍を期待しています。次戦のオートポリスは、EWC参戦の野左根選手に代わり、鈴鹿8耐でファクトリーチームの一員となるマイケル・ファン・デル・マーク選手が出場します。中須賀選手とファン・デル・マーク選手の2台体制となりますが、変わらぬ応援をよろしくお願いします」

YAMALUBE RACING TEAM
藤田拓哉選手談(6位)

「スポーツランドSUGOで転倒して以来、マシンのフィーリングが戻って来なくて苦戦しています。決勝日朝のフリー走行でもいろいろと試し、少しよい方向に行ったと思いましたが、現状では余裕がありませんでした。マシンのバランスや自分自身のライディングに納得できていない状態ですが、次のオートポリスではもっともっと自分を追い込んでいきます」

難波恭司監督談

「今大会の予選結果から、藤田選手には山口辰也選手と渡辺一馬選手を目標にするよう指示しましたが、レースでは一度もアタックすることができず、不満の残るものとなりました。そもそも、事前テストでスケジュールをこなすことができなかったのが、今回のレース内容に表れてしまいました。藤田選手には、しっかりと準備を整えてレースに臨むことの重要性を再認識してほしいし、攻める姿勢、挑戦する気持ちを大切にしてほしいと思います。今大会では、結果として藤田選手は6位になりましたが、改めてレースへのプロセスを重視し、ライダーそしてスタッフ一同気持ちを引き締めて次戦オートポリスに臨みます。応援していただいたファンのみなさん、そして関係者のみなさんに深く感謝しています」

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