全日本ロードレース選手権 JSB1000
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどJSB1000に関する情報をお届けします。
Rd.09 11月3日 鈴鹿
RACE DATA
■大会名称:2013全日本ロードレース選手権シリーズ第9戦鈴鹿大会(最終戦)
■カテゴリ:JSB1000
■開催日:2013年11月3日(日)
■会場:鈴鹿サーキット(5.821Km)
■レース距離:第1レース14周/第2レース15周
■観客数:14,000人
■天候:くもり ■コース:ドライ
■FL(第1レース):柳川 明(Kawasaki/2分06秒776)
■FL(第2レース):高橋巧(Honda/2分07秒067)
REPORT
中須賀克行が鈴鹿連勝で2年連続4度目のチャンピオン獲得!!
中須賀克行が最終戦MFJ-GPで、レース1、レース2を制して、大逆転でチャンピオンを獲得。中須賀にとって2年連続4度目のJSB1000のチャンピオンとなった。
予選Q1、Q2で最速タイムをマークし、Q2ではコースレコードを樹立した中須賀は、レース1、レース2ともにポールポジションスタートとなった。
レース1で中須賀は、秋吉耕佑(ホンダ)、津田拓也(スズキ)、柳川明(カワサキ)、高橋巧(ホンダ)らと激しいトップ争いを展開。10周目の逆バンクでトップの秋吉を攻略した中須賀は、ここから一気にペースアップすると、見る間に後続を引き離して独走優勝。鈴鹿サーキットフルコースで初めて優勝を遂げた。
レース2は、ポールシッター中須賀が好スタートを切るが、S字までのライン取りで秋吉がトップに立つ。しかし、中須賀をはじめ柳川、高橋が秋吉をマークし、この4人がトップグループを形成する。
5周目の西コースで雨が降り始め、ここで上位陣はペースダウンする波乱が起きる。そしてこの間に渡辺一樹(カワサキ)がトップに立ち独走。これに素早く反応したのが中須賀で、ペースを上げると渡辺を猛追。5周目終了時でトップ渡辺と中須賀には3秒6の差があったが、6周目に0.596秒差となり、7周目に中須賀はトップに浮上。そしてその後は独走で優勝。スポーツランドSUGOから4連勝、今季5勝目を記録すると、2年連続4度目のチャンピオンを獲得した。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 中須賀 克行 | ヤマハ・YSP・レーシング・チーム | Yamaha | 29’47.503 |
2 | 柳川 明 | TEAM GREEN | Kawasaki | +3.158 |
3 | 津田 拓也 | ヨシムラスズキレーシングチーム | Suzuki | +3.241 |
4 | 秋吉 耕佑 | F.C.C.TSR Honda | Honda | +3.520 |
5 | 高橋 巧 | MuSASHiRTハルク・プロ | Honda | +4.114 |
6 | 山口 辰也 | TOHO Racing with MORIWAKI | Honda | +19.201 |
7 | 渡辺 一樹 | TEAM GREEN | Kawasaki | +19.253 |
8 | 酒井 大作 | Team Motorrad39 | BMW | +33.757 |
9 | 出口 修 | エヴァRT初号機シナジーフォースTRICKSTAR | Kawasaki | +39.077 |
10 | 今野 由寛 | MotoMap SUPPLY | Suzuki | +44.898 |
11 | 藤田 拓哉 | DOG FIGHT RACING・YAMAHA | Yamaha | +48.679 |
12 | 吉田 光弘 | Honda熊本レーシング | Honda | +1’08.646 |
13 | 寺本 幸司 | MotoMap SUPPLY | Suzuki | +1’12.282 |
14 | 北口 浩二 | Honda鈴鹿レーシングチーム | Honda | +1’19.828 |
15 | 西中 綱 | HondaDREAMRT和歌山 | Honda | +1’20.060 |
16 | 久保山 正朗 | Honda浜友会浜松エスカルゴ | Honda | +1’20.783 |
17 | 中村 知雅 | チーム トモマサ | Honda | +1’43.000 |
18 | 田村 武士 | テイクアップ OIRF | Suzuki | +1’43.403 |
19 | 原田 洋孝 | RS-ガレージハラダ姫路 | Kawasaki | +1’44.463 |
20 | 鈴木 大五郎 | BKRS☆ファクトリーヒロ | Suzuki | +1’45.001 |
21 | 戸田 隆 | F☆Sヒノマル食堂GTRIBE | BMW | +1’56.667 |
22 | 塩原 弘志 | S・SUPPLY&おやじ組 | Suzuki | +1’57.979 |
23 | 北折 淳 | Honda緑陽会熊本レーシング | Honda | -1Lap |
24 | 大橋 靖洋 | Honda緑陽会熊本レーシング | Honda | -1Lap |
25 | 須貝 義行 | チームスガイレーシングジャパン | Ducati | -4Laps |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 中須賀 克行 | ヤマハ・YSP・レーシング・チーム | Yamaha | 32'10.576 |
2 | 柳川 明 | TEAM GREEN | Kawasaki | +3.922 |
3 | 渡辺 一樹 | TEAM GREEN | Kawasaki | +6.162 |
4 | 高橋 巧 | MuSASHiRTハルク・プロ | Honda | +9.854 |
5 | 秋吉 耕佑 | F.C.C.TSR Honda | Honda | +13.184 |
6 | 山口 辰也 | TOHO Racing with MORIWAKI | Honda | +19.211 |
7 | 津田 拓也 | ヨシムラスズキレーシングチーム | Suzuki | +21.937 |
8 | 酒井 大作 | Team Motorrad39 | BMW | +35.250 |
9 | 今野 由寛 | MotoMap SUPPLY | Suzuki | +44.674 |
10 | 藤田 拓哉 | DOG FIGHT RACING・YAMAHA | Yamaha | +44.833 |
11 | 寺本 幸司 | MotoMap SUPPLY | Suzuki | +1'08.260 |
12 | 北口 浩二 | Honda鈴鹿レーシングチーム | Honda | +1'10.485 |
13 | 西中 綱 | HondaDREAMRT和歌山 | Honda | +1'13.708 |
14 | 吉田 光弘 | Honda熊本レーシング | Honda | +1'18.708 |
15 | 久保山 正朗 | Honda浜友会浜松エスカルゴ | Honda | +1'25.811 |
16 | 鈴木 大五郎 | BKRS☆ファクトリーヒロ | Suzuki | +1'34.366 |
17 | 中村 知雅 | チーム トモマサ | Honda | +1'40.010 |
18 | 原田 洋孝 | RS-ガレージハラダ姫路 | Kawasaki | +1'41.329 |
19 | 戸田 隆 | F☆Sヒノマル食堂GTRIBE | BMW | +2'00.526 |
20 | 北折 淳 | Honda緑陽会熊本レーシング | Honda | +2'03.415 |
21 | 大橋 靖洋 | Honda緑陽会熊本レーシング | Honda | -1Lap |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 中須賀 克行 | Yamaha | 167 |
2 | 柳川 明 | Kawasaki | 166 |
3 | 高橋 巧 | Honda | 158 |
4 | 津田 拓也 | Suzuki | 147 |
5 | 山口辰也 | Honda | 117 |
8 | 藤田 拓哉 | Yamaha | 99 |
COMMENT
中須賀克行選手(優勝/優勝)
「予選で、鈴鹿最速と言われた秋吉選手の持つコースレコードを塗り替えられたのが、とても自信になりました。レース1は、トップが混戦になりましたが、この自信があったから冷静に走れたし、優勝できた要因だと思います。レース2では、雨のために途中でトップグループがペースダウンする波乱がありましたが、そこを渡辺選手が突っ走っていったので、とにかく追いかけないとと懸命でした。渡辺選手を抜いてからは、単独走行になったので、淡々とラップを刻みました。今年は、肩の脱臼から始まり、筑波でのマシントラブルでのノーポイントなどいろいろありましたが、チャンピオンを防衛できて本当にうれしいです。いつも応援してくれているYSP応援団、チームスタッフやヤマハ関係者、ファンの皆さん、そして家族に感謝します」
関本博司監督談(YSP大阪東)
「今シーズンは、開幕の前のケガに始まり、その後もノーポイントレースがあるなど、中須賀選手にとっては、非常に厳しいシーズンになりました。しかし、この最終戦までに、チャンピオンへ挑戦できる位置まで這い上がり、勝利への執念、諦めない強い気持ちを見せてくれました。最終戦では、4メーカーがチャンピオンを争う、まれに見る激闘ということで、相当のプレッシャーがあったと思いますが、中須賀選手自身が最も強い気持ちを持っていたことは言うまでもありません。レース1、レース2ともに優勝という結果が、それを証明しています。そして、日本のレース文化の聖地とも言えるこの鈴鹿で、勝ってチャンピオンを手にしたこともまた、真の王者に相応しいものだと思います。最後に、YSPを代表して、これまで、応援してくださったすべての方々に感謝いたします。ありがとうございました」