全日本ロードレース選手権 JSB1000
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどJSB1000に関する情報をお届けします。
Rd.02 4月14日 鈴鹿
RACE DATA
■大会名称:2013全日本ロードレース選手権シリーズ第2戦鈴鹿2&4
■カテゴリ:JSB1000クラス
■開催日:2013年4月14日(日)
■開催地:鈴鹿サーキット(5.821km)
■周回数:15周
■天候:薄曇り ■コース:ドライ ■気温:15.5度
■観客数:29,000人
■PP:秋吉 耕佑(ホンダ/2分07秒322)
■FL:秋吉 耕佑(ホンダ/2分07秒008)
REPORT
左肩の痛みを堪えて中須賀克行が5位でレースを終える
開幕戦ツインリンクもてぎでは、転倒により肩を痛めながら、雨というコンディションもあって3位の表彰台に立つことができたヤマハ・YSP・レーシング・チームの中須賀克行。その開幕から2週間後に行われた鈴鹿サーキットでの第2戦は、やはり左肩の痛みとの戦いとなり、5位でレースを終えた。
開幕戦のツインリンクもてぎは、ストップ&ゴーというコースレイアウトから、ブレーキング時に襲う肩の痛みに堪えればよかったが、高速コーナーや切り返しのコーナーが多い鈴鹿サーキットでは、常に痛めた左肩に負担がかかってくるのだ。
こうした状態で、中須賀は予選5番手からスタートし、オープニングラップを終えたとき、秋吉耕佑、高橋巧(ともにホンダ)、柳川明(カワサキ)、津田拓磨(ヨシムラスズキ)に次ぐ5番手で、予選でのポジションをキープ。
しかし、そのオープニングラップの200Rで転倒したマシンのパーツがコース上に散乱。これでペースカーが導入され、6周目からレースが再開される。そしてその6周目、加賀山就臣(スズキ)がリスタートで一気に4番手へとポジションアップ。同じく6周目に中須賀は津田に抜かれて6番手にポジションダウンするが、7周目のダンロップコーナーで津田を抜き返すと、今度は加賀山、柳川との3位争いを展開する。だが、10周目にタイムを上げた加賀山がこの集団を抜け出すと、トップ秋吉、2番手の高橋とともに単独走行。中須賀は、最後まで柳川を追うが、レース終盤ではタイムが伸びず、単独走行になった柳川に次ぐ5位でチェッカーとなった。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 秋吉 耕佑 | F.C.C.TSR Honda | Honda | 35’26.134 |
2 | 高橋 巧 | MuSASHiRTハルク・プロ | Honda | +4.107 |
3 | 加賀山 就臣 | Team KAGAYAMA | Suzuki | +7.001 |
4 | 柳川 明 | TEAM GREEN | Kawasaki | +8.195 |
5 | 中須賀 克行 | ヤマハ・YSP・レーシング・チーム | Yamaha | +12.189 |
6 | 津田 拓也 | ヨシムラスズキレーシングチーム | Suzuki | +16.855 |
7 | 山口 辰也 | TOHO Racing with MORIWAKI | Honda | +21.522 |
8 | 安田 毅史 | Honda鈴鹿レーシングチーム | Honda | +25.215 |
9 | 今野 由寛 | MotoMap SUPPLY | Suzuki | +26.473 |
10 | 藤田 拓哉 | DOGFIGHTRACING・YAMAHA | Yamaha | +32.031 |
11 | 酒井 大作 | SWEETS LABO Motorrad 39 | BMW | +39.919 |
12 | 稲垣 誠 | Team橋本組 | Suzuki | +54.638 |
13 | 吉田 光弘 | Honda熊本レーシング | Honda | +1'00.548 |
14 | 東村 伊佐三 | RS-ITOH&ASIA | Kawasaki | +1'01.497 |
15 | 清水 郁巳 | ホンダドリーム高崎B'WISE R.T | Honda | +1'02.005 |
16 | 中津原 尚宏 | Honda浜友会浜松エスカルゴ | Honda | +1'06.840 |
17 | 西中 綱 | Honda DREAM RT 和歌山 | Honda | +1'07.361 |
18 | 鈴木 大五郎 | BKRS☆ファクトリーヒロ | Suzuki | +1'13.030 |
19 | 原田 伸也 | TEAM Tras | BMW | +1'14.424 |
20 | 水澤 保 | 山科カワサキKENRACING | Kawasaki | +1'18.889 |
21 | 大内田 実 | DOGFISHオーテックスズカ | Honda | +1'20.217 |
22 | 清水 祐生 | 浜松チームタイタン | Suzuki | +1'26.287 |
23 | 秋元 翼 | DOGFISHオーテックスズカ | Honda | +1'40.752 |
24 | 樋口 耕太 | DOGHOUSE&Higuchi legal office | Suzuki | +1'41.321 |
25 | 北島 大和 | 磐田レーシングファミリー | Yamaha | +1'41.651 |
26 | 岩谷 圭太 | DOGHOUSE&Higuchi legal office | Suzuki | +1'49.039 |
27 | 栗林 剛 | Honda EG RACING | Honda | +1'52.197 |
28 | 三木 章宏 | Jr's Club HD和歌山RT | Honda | +1'52.629 |
29 | 野田 達也 | モトラッド豊田・ナガサカR | BMW | +1'53.889 |
30 | 権隨 廉 | Jr'S Club | Honda | +2'08.733 |
31 | 大貫 貴彦 | ロケットケロタン+ラグーナ | Honda | +2'18.110 |
32 | 山下 広 | Honda 狭山レーシングチーム | Honda | -1Lap |
33 | 大樂 竜也 | KTM HAMAGUCHI BAKUON RACING | KTM | -1Lap |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 秋吉 耕佑 | Honda | 50 |
2 | 高橋 巧 | Honda | 44 |
3 | 中須賀 克行 | Yamaha | 36 |
4 | 柳川 明 | Kawasaki | 36 |
5 | 加賀山 就臣 | Suzuki | 35 |
6 | 山口 辰也 | Honda | 30 |
10 | 藤田 拓哉 | Yamaha | 21 |
COMMENT
中須賀克行選手談(5位)
「言い訳になってしまいますが、とにかく左肩が動かずレース終盤では本当に厳しく、タイムを上げることができなくなりました。もちろん表彰台を狙っていたので、5位という結果は満足できるものではありませんが、鈴鹿サーキットは、改めて厳しいサーキットだと痛感しました。次のレースは、地元九州での開催だし、これから約1ヵ月のインターバルがあるので、この間にしっかりと肩を治して、優勝を狙える状態に戻します」
酒井克宗監督談(YSP富山中央)
「初めて全日本ロードレースのスターティンググリッドに立ちましたが、言葉にならない緊張感がありました。中須賀選手は、ケガの状態を考えれば、5位という成績はベストだったと思います。実は、途中でリタイアするのではないかと思っていたので、完走できたこと、5位という結果を残せたことは良かったと思います。レースでは、攻めて行きたいシーンでも自制している状態ですが、今後はしっかり肩を治して、思う存分にサーキットで暴れてほしいです。今回、約40人の応援団を結成しましたが、中須賀選手は肩をケガしているにもかかわらず、応援団のサインや写真撮影に快く応じてくれて、みんなとても喜んでいました。ありがとうございました。そしてこれからも中須賀選手をはじめチームスタッフのむみなさんのご活躍を応援していますので、がんばってください」