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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報



全日本モトクロス選手権 IA

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど全日本モトクロス選手権 IAに関する情報をお届けします。

Rd.07 10月23-24日 MFJGP SUGO

RACE DATA

■大会名称:D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2021第7戦 MFJGP SUGO大会
■開催日:2021年10月23日(土)・24日(日)
■会場:宮城県・スポーツランドSUGO

REPORT

富田が総合優勝で1ポイント差のランキング2位、渡辺は総合4位でランキング3位

IA1は、YAMAHA FACTORY RACING TEAMの#2富田俊樹がヒート1で2位、ヒート2では開幕戦以来となる優勝で総合優勝。#3渡辺祐介は両ヒートともに1周目に転倒があり8位/4位。ランキングでは山本鯨(ホンダ)がトップに立ったが、富田が1ポイント差、渡辺が18ポイント差の3位となり、混戦のままチャンピオン争いは最終戦へと持ち越された。

IA2では、オーストラリアで活躍する#106ジェイ・ウィルソンが両ヒートで優勝しパーフェクトウィンを達成したほか、#35鳥谷部晃太がヒート1で2位、#6大倉由揮がヒート2で2位を獲得。YAMALUBE RACING TEAM with レーシングチーム鷹の#10中島漱也はヒート1で5位に入ったもののレース後の車検で失格、ヒート2では8位と総合15位だった。レディスでは#2本田七海が2位とし、開幕から連続表彰台を更新した。

IA1

ヒート1:富田が2位、渡辺は転倒があり8位

第6戦HSR九州から2週間のインターバルを経て、第7戦となる第59回MFJ-GPがスポーツランドSUGOにて開催された。IA1のランキングは混戦模様。トップの#3渡辺祐介に対して2位の山本鯨(ホンダ)が2ポイント差、3位の#2富田俊樹が7ポイント差となっており、チャンピオン獲得に向けて非常に重要な一戦となった。

迎えたヒート1の1周目、ポイントリーダーを走る渡辺にアクシデントが降りかかる。スタート直後の1コーナーをクリアし大坂に入ったところで他車と絡んで転倒。最後尾からの追い上げを強いられてしまう。

一方、富田は好スタートから山本、能塚智寛(カワサキ)に続く3番手。序盤に能塚、山本が激しいバトルを繰り広げ、順位を入れ替えていったが、富田は3番手をキープしたまま展開を見守る構えを見せた。

その後は能塚がバトルを制してレースが落ち着き、そのままトップを守っていたが、後半に入ると山本がスパート。能塚をかわしトップに浮上すると、富田もすぐに反応して2番手に上がり、トップ争いは2人に絞られた。山本と富田の差は約2秒。この差を保ったまま終盤に入ったが、そこで山本が再びスパートすると富田との差が拡大。富田も食らいついたが、最後まで仕掛けることができず、そのまま2位でフィニッシュとなった。

転倒により最後尾から再スタートとなった渡辺は、懸命な追い上げを見せて着実に挽回し最後は8位でフィニッシュとなった。これにより、ランキングは山本が暫定ランキングトップ、富田が10ポイント差で2位、渡辺は13ポイント差で3位となった。

ヒート2:富田が今季2度目の優勝で総合優勝、渡辺は転倒があり4位

富田選手が快心のレースを見せて今季2勝目を獲得。山本選手とのポイント差を1とし、最終戦に向けてランキング争いは振り出しに戻った。

レースはまたしても波乱のスタートとなった。ヒート1の1周目に転倒した渡辺が、再び転倒に見舞われたのだ。一方の富田はスタートこそ遅れたが、能塚、山本、安原志(カワサキ)に続く4番手で1周目を終了。すぐに3番手に上がり、トップ2に照準を定めレースを進めていった。

レース前半は一定の距離を保ったまま周回を重ねたが、後半に入り積極的なライディングを披露。まずランキングトップの山本に迫るとこれを9周目に逆転。さらに10周目に能塚に接近すると、11周目にこれをかわしてトップに浮上した。ここからライバルたちも食い下がるが、これを寄せ付けないペースでリードを拡大すると、そのまま今季2勝目となるチェッカーを受けた。

渡辺は、転倒からすぐに復帰し、ハイペースでランバルたちを次々とかわして1周目で13番手。5周目には5番手。さらに渡辺の猛追は続き、7周目には4番手に上がる。しかし、この時点でトップ3には15秒以上の差があったため挽回はここで終了。目標としていた優勝、表彰台には届かなかったが4位でチェッカーを受けた。

ランキングは、総合優勝した富田が山本との差を1ポイントへ短縮。ランキング3位の渡辺はトップに18ポイント差となったが、逆転チャンピオンの可能性を残しており、チャンピオンをかけた戦いは最終戦へともつれ込むこととなった。

IA2

ヒート1:ウィルソンが実力を発揮し、初出場で初優勝、鳥谷部は2位表彰台

今大会にはオーストラリア選手権などで活躍する#106ジェイ・ウィルソン(YAMALUBE YAMAHA RACING AUSTRALIA )が参戦し、予選では総合トップ。また復調を見せるランキング3位の#6大倉由揮(bLU cRU TEAM KOH-Z LUTZ with 秀光ビルド)、地元の#35鳥谷部晃太(bLU cRU TEAM エム FACTORY )、そして#10中島漱也(YAMALUBE RACING TEAM with レーシングチーム鷹)が予選から好成績を残し、秋晴れの中で行われた決勝に臨んだ。

ヒート1のスタートは鳥谷部がホールショット。1周目に同じく好スタートを切っていたウィルソンが逆転しトップに立つ。さらに4番手には大倉、6番手に中島がつけYZ250Fを駆るライダーが躍動した。

トップのウィルソンは序盤からハイペースをキープし鳥谷部との差を拡大。約4秒差となったところでレースをコントロールしはじめ、後方との差は大きく広がらないがリードを保ったまま時間を消化していく。そして後半に入り2番手以下との差を拡大して独走で優勝。その実力を十分に発揮した。

一方表彰台争いは、鳥谷部と序盤に3番手とした大倉、そして大城魁之輔(ホンダ)の3人に絞られ、約3~4秒差を間隔でレースを進めていった。後半に入ると大城に小さなミスがありここで、大倉との差が拡大。こうして2位争いはユースチーム出身の鳥谷部と大倉の一騎討ちとなった。そして残り2周となったところで大倉がスパート。その差を縮め背後からプッシュすると、鳥谷部も懸命な走りで仕掛ける隙を与えず、鳥谷部が2位、大倉が3位でフィニッシュした。

これによりヤマハライダーが表彰台を独占するとともに、中島が激しいバトルを制して5位、平田は6位に続き、5人が入賞圏内に入ったが、レース終了後の車検にて大倉、中島、平田がレギュレーション違反により失格となった。

ヒート2:ウィルソンが優勝して総合優勝、大倉が2位表彰台

ヒート2は、ヒート1で失格となった大倉が、その悔しさを晴らすように1周目にトップを奪い、これに西條悠人(カワサキ)が2番手、ウィルソンが3番手、鳥谷部が4番手と続いた。中島選手は12番手で1周目を終えた。

序盤から激しいレースとなり、2番手に上がったウィルソンと大倉がトップ争いを展開。激しくアタックを繰り返すウィルソンを大倉が凌いでいたが、長くは続かず3周目にウィルソンが逆転したが、大倉は離されることなく追撃。さらに西條もこのペースに食らいつき、トップ3が等間隔でレースを続けた。

レースが後半に入ると大倉と西條が接近するが、大倉が抑えてポジションをキープ。ウィルソンは、大倉とのギャップをコントロールし、レース終盤もアタックさせることなくヒート1に続き優勝、パーフェクトウィンを達成した。また終盤には、大倉、西條に加え、追い上げてきた平田による表彰台争いが展開されたが、最終的には順位は変わらず、2位大倉、3位西條、4位平田の順番でフィニッシュとなった。

ヒート1で2位表彰台を獲得した鳥谷部は単独走行を続け、このグループに続いて5位。1周目を12番手で終えた中島は、大きなジャンプアップこそなかったが、前方の集団に追いつき、最後までバトルを繰り広げて8位となった。総合成績ではウィルソンが総合優勝、鳥谷部が総合2位、大倉が総合6位、中島が総合15位となった。

レディス

本田が2位表彰台を獲得

前戦、インターバルの間に負った怪我をものともせず、開幕から連続表彰台を守った#2本田七海(bLU cRU TEAM KH-Z)。予選ではトラブルがありながらも3番手とし、連続表彰台を更新に合わせ今シーズン初優勝を目指して決勝に臨んだ。

スタートで出遅れたもののトップの久保まな(ホンダ)と川井麻央(ホンダ)の後方3番手に上がるも、その差を縮めることはできず徐々に離されて8秒強の差がついていた。ところが3周目にトップの久保が転倒し2番手に浮上すると、トップに立った川井も4周目に転倒し、これで本田がトップ浮上した。

しかし本田はすぐに再スタートを切った川井に追撃され逆転を許してしまう。その後は2秒以内の僅差で続いたが、終盤にその差が拡大してアタックのチャンスを掴むことができぬまま2位でフィニッシュ。開幕からの連続表彰台を更新するも、今シーズン初優勝には一歩届かなかった。

次回のシーズン最終戦は、約1ヵ月後の11月27-28日、グリーンパーク弘楽園(広島)で行われる。

IA1 RESULT Heat.1

IA1 RESULT Heat.2

IA1 RIDERS RANKING

IA2 RESULT Heat.1

IA2 RESULT Heat.2

IA2 RIDERS RANKING

COMMENT

YAMAHA FACTORY RACING TEAM

富田俊樹選手談(IA1:2位/優勝:総合優勝)

「今大会を迎えるにあたり、ポイントランキングのこと、チームメイトを含めたライバルのことを警戒していました。でもそれを切り替え、大会では自分のことだけに集中しました。ヒート1はライバルの山本選手を追う展開となり、攻略すべくいろいろなラインを試しながら追いかけたのですが、最後までベストラインが見つからず2位に終わりました。ヒート2はどこで詰めるべきかが整理できないまま臨むことになったのですが、レースがはじまるととても冷静で、楽しみながらラインを探し出すことができ、ライバルに疲れが見えたところで、トップに立つことができました。これで自力でのチャンピオン獲得が可能になりました。次回の広島は2017年以来で、250ccのマシンでしかレースをしていないので、決戦までしっかりと乗り込んで、ベストを尽くし悔いのない走りをしたいと思います」

渡辺祐介選手談(IA1:8位/4位:総合5位)

「ヒート1ではスタートでホイルスピンさせてしまい、1コーナーでは中盤よりも後ろのポジションとなったのですが、その後の上りで目の前のライダーが転倒し、それに突っ込む形で転倒してしまいました。その後は少しでも前にと考えましたが、再スタートに時間がかかってしまい8位と、難しいレースになってしまいました。ヒート2のスタートも出遅れてしまい、中団で迎えた1コーナーで横にいたバイクに絡んで転倒し4位。勝つことだけを考えて取り組んできたし、走り自体は悪くはありませんでしたが、結果がすべてなので悔しさしかありません。それでもまだチャンピオンの可能性も残っているので、最終戦はチャンピオンになるためにも2つとも勝ちたいと思います」

増田智義監督談

「レースは結果がすべてなので、とやかくいうべきではないかもしれませんが、渡辺選手は勝つために妥協せずに精一杯、取り組んできました。残念な結果になりましたが、完全にチャンピオンがなくなったわけではないので、最終戦は前を向き両ヒートともに勝ちに行こうと互いに意思を確認しています。きっと最後まで諦めずにやってくれるはずなので、期待してください。富田選手もここまで、速く走るためにすべてを捧げてきました。開幕以来、勝利から遠ざかっていましたが、今回はその成果が報われたレースだったと思いますし、また一つ成功体験ができたことで、残りの2ヒートにも生きてくると思います。私たちのチームは勝つことが使命ですが、一方で感動を提供できるレースをすることもまた使命です。最終戦はチームの総力を上げて臨みますが、スポーツとして正々堂々と戦い、勝利と感動をファンの皆さんに与えられるようなレースをしますので、最後まで応援をよろしくお願いします」

YAMALUBE YAMAHA RACING AUSTRALIA

ジェイ・ウィルソン選手談(IA2:優勝/優勝:総合優勝)

「ともて素晴らしいウィークを過ごすことができました。ヤマハスタッフがすばらしい仕事をしてくれたおかげで、自身の仕事も無事に成し遂げることができました。勝利で今回の旅を締めくくることとができて本当によかったです。ヒート1はトップに立つため序盤はかなりプッシュしましたし、トップに立った後も、鳥谷部選手以下を引き離すために、やはりプッシュしました。そしてヒート2では大倉選手に対して2秒から3秒のギャップでしたが、それもキープするためにもちろんプッシュしました。どちらのヒートも決して楽なものではなく、とてもタフな戦いであったことは間違いありません。だからこそ、今回の勝利は格別なのです。このような経験をさせてくれヤマハの皆さん、そして応援してくれた日本のファンの皆さんに感謝します。ありがとうございました」

YAMALUBE RACING TEAM with レーシングチーム鷹

中島漱也選手談(IA2:失格/8位:総合15位)

「ヒート1では抜かれた後に抜き返すことができ、ヒート2は、スタートで遅れ上がってこれずにそのまま終わることが多かった中で、しっかり最後まで戦えました。表彰台には立てませんでしたが、両ヒートともに内容はよかったと思います。スタートが悪くても上がってこれるし、スタートが決まれば上位で戦えるというところまできたと感じています。それでも課題はあります。中盤で離されて後半で追いつく場面がありましたが、中だるみがあるので、最初から最後まで攻め切れればさらに上位を狙っていけるようになると思います。拠点を移しいろいろな選手と練習してきたことで、スピードや体力も含めて成長できています。最終戦までは時間があるのでさらに追い込んで、集大成として表彰台、優勝を目指して全力で戦います」

村橋健太郎スーパーバイザー談

「4ヵ月のインターバルの間にSUGOで乗り込みをしていたおかげもあり、ペースは落ちるところもありましたが、ヒート1もヒート2も最後までしっかりと走りきってくれたことは成長だと感じています。ひとりで生活をしながら、先輩たちの姿を見て危機感を持ち、自主的に取り組んでいくことができるようになったことも大きいのでしょう。一方でヒート1は失格となってしまいましたが、今後はこのようなことがないよう、しっかりと対策をしていきたと思います。最終戦については、中島選手も頑張ってきたので、それを生かし両ヒートで入賞圏内に入ること、総合でトップ3に食い込むなど、高い目標を立て臨みます。そして中島選手が悔いのないレースをするができるよう、チームとしてサポートしていきたと思います」

bLU cRU TEAM エム FACTORY

鳥谷部晃太選手談(IA2:2位/5位:総合2位)

「オーストラリアに滞在していた間にお世話になったジェイ選手が今回参戦するということと、ホームコースでのレースだったことから、これまで以上に気合が入っていました。実際、土曜日の公式練習から調子がよかったため、ジェイ選手の後ろではなく、前でレースするんだという気持ちで決勝には臨みました。ヒート1はそれが叶ったのですが、やはり速くて抜かれてしまったのですが、ジェイ選手のラインをトレースすることで、自分の持っている力以上のものを引き出すことができ、2位表彰台を獲得できました。ヒート2は3番手スタートで、上位陣にもついていけたのですが、ミスがあり体の疲労なども鑑みて不本意ながら、きっちりポイントを獲得することに切り替えました。ここまでは苦しんできましたが、ようやく定位置に戻ってこれた感じです。次回は最終戦ですが、結果も走りも好調なので、これを継続し、笑って終われるようベストを尽くして、勝利を目指します」

bLU cRU TEAM KOH-Z

大倉由揮選手談(IA2:失格/2位:総合6位)

「ヒート1は5・6番手から3番手に上がりましたが、難しいコンディションにより前との差を詰めることができませんでした。ラスト2周あたりでスパートをかけたのですが、その直前にミスがあり、仕掛けることができませんでした。結果は3位だったのですが、その後の車検で失格となりノーポイントに終わりました。ヒート2ではトップに立ち、最終的にはジェイ選手にかわされましたが、一度は抜き返すこともでき、ラインを見ることで、そのラインをコピーできるなど、力不足を感じながらも、良い経験になったと思います。ランキングについては上位は望めない状況なので、最終戦ではレースを楽しみながら、自分の力を出し切って最後は勝って終わりたいと思います」

本田七海選手談(レディス:2位)

「スタートは路面が掘り返してあったので、そこでうまくスピードに乗せることができず遅れたのですが、1周目は4番手につけることができました。すぐに3番手に上がり前を追う展開になりましたが、前の二人が速く、路面が荒れた中でペースが安定せずに単独走行になってしまいました。その後、上位の二人がともに転倒しトップに立ち優勝を目指したものの、やはりライバルが速く抜かれてしまいました。その後はライバルに引っ張られる形でペースは上がったのですが結果は2位。今年はまだ勝てていないので勝ちたかったですね。ここまで、コースサイドからたくさんのファンの皆さんが応援してくれ、大きな力をもらってきました。その応援と期待に応えるべく、最終戦はなんとしても勝ちたいと思います」

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