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全日本モトクロス選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど全日本モトクロス選手権 IAに関する情報をお届けします。

Rd.01 4月10-11日 九州・熊本

RACE DATA

■大会名称:D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2021第1戦 HSR九州大会
■開催日:2021年4月10-11日
■会場:熊本県・HSR九州
■天候:晴れ
■観客数:2,531人(土・日曜日)
■レース時間:IA1(15分+1周)×3ヒート
■レース時間:IA2(30分+1周)×2ヒート

REPORT

渡辺が全ヒートで表彰台を獲得し総合優勝、富田はヒート2で今季初優勝

YAMAHA FACTORY RACING TEAMが2021年の開幕戦を迎え、#110渡辺祐介がトリプルヒートの3ヒートすべてで表彰台に立ち、IA1で自身初となる総合優勝。#317富田俊樹はヒート2でシーズンは初優勝など、総合3位とし、チャンピオン獲得に向けて上々のスタート切った。また、IA2では若手が活躍、#10中島漱也がヒート1で3位、ヒート2では#8岸桐我が3位とし、それぞれ国際A級での初表彰台を獲得。レディースでは#2本田七海が、転倒しながらも3位表彰台に立ち、各クラスでヤマハライダーたちが活躍した。

IA1

ヒート1:渡辺が開幕戦で2位表彰台、富田は転倒があり5位

2021年の開幕戦、IA1にとって最初のレースなるヒート1で、YAMAHA FACTORY RACING TEAMの#2富田俊樹がトップ争いを繰り広げるも終盤にライバルとともに転倒して後退。4番手から上位を目指したチームメイトの#3渡辺祐介がこれでポジションを上げ、2位表彰台を獲得。転倒した富田は5位となった。

富田が好スタートから山本鯨(ホンダ)に続き2番手、さらに渡辺も同様に好スタートを決めて3番手と続き表彰台圏内でレースを進める。この中で序盤から山本、富田がトップ争いを展開する一方、渡辺はトップ争いには食い込めず2周目に能塚智寛(カワサキ) にかわされ4番手に後退する。

15分+1周のスプリントレースということで、トップを争う富田は早めの仕掛けで4周目に逆転しトップへ。順位を落とした山本は、能塚にもかわされ3番手に後退し、富田、能塚、山本、そして渡辺という順位になると、トップに立った富田はここぞとばかりにスパートをかけて後方との差を拡大し、単独走行の状況を作り出す。

ところが終盤に入り、山本が2番手に浮上すると富田に急接近。勝負はラストラップにもつれ込む。ここからは激しいバトルとなったが、この攻防で両者が転倒して後退する。

これでトップに立ったのが能塚、さらに4番手の渡辺も2人をかわして2番手とすると、そのまま能塚が優勝、渡辺が2位でチェッカー。そして3位には、先に再走を果たした山本が入り、YZ450Fを駆る#8星野優位(bLU cRU レーシングチーム鷹)が4位。再走に時間がかかった富田は、5位でチェッカーとなった。

ヒート2:富田が独走で今季初優勝、渡辺も2位と1-2フィニッシュ!

富田がヒート1の借りを返すかのようにホールショットを決めると、一度も首位を渡すことなく独走で今季初優勝。スタートから富田に続いた渡辺が2位に入り、YAMAHA FACTORY RACING TEAMが完璧なレースで1-2フィニッシュを飾った。

ヒート1で表彰台を逃した富田がスタートで完璧なホールショット。これに渡辺、YZユーザーの#28町田旺郷(TEAM887 with YSP浜松)、さらに星野が続き、ヤマハライダーが1-2-3-4を独占する形でオープニングラップを終える。

富田と渡辺はその後もハイペースをキープ。ヒート1でバトルとなった山本、さらに優勝した能塚らライバルに対して序盤の内に大きなアドバンテージを築く。その後はチームメイト同士の争いとなったが、大会初日から好タイムを連発してきた富田がレースをコントロールして渡辺の接近を許さず、トップをキープしたまま独走で今季初優勝を達成した。

またチームメイトの渡辺は、富田を追い詰めるには至らなかったが、ほぼ同様のペースで周回を重ね2ヒート連続で2位。また3位は能塚となったが、音量違反があったため失格となり、繰り上がりで小方誠(ホンダ)が3位となった。

ヒート3:渡辺が3位に入り3連続表彰台で総合優勝、富田は4位

開幕戦の最終レースとなったヒート3は、渡辺が好スタートから3番手をキープしそのまま3位でチェッカーを受けて3ヒート連続で表彰台とし、開幕戦の総合優勝を獲得した。また、富田は4位となった。

レースは、渡辺選手が好スタートを切り2番手で発進し1周目を終えて小方、能塚に続く3番手。一方の富田はスタートで出遅れてしまい7番手で1周目を終える。

渡辺は序盤こそトップ2に食らいつていったものの、中盤以降は徐々に離されて単独走行となった。しかし、後続とのマージンをしっかりと作った状態だったこともあり、確実に周回をこなしてポジションをキープしたまま15分を走り切り3位を獲得。これにより2-2-3位と、3ヒート連続で表彰台とし、IA1で自身初となる総合優勝を獲得、同時にランキングトップとして開幕戦を終えた。

一方の富田は序盤の内に挽回し4番手の山本の背後、5番手につける。ここから山本とのマッチレースとなり、抜き差しを繰り返しながら周回を重ね、最終ラップを5番手で迎えた。そしてこのラップで山本をかわし4位でフィニッシュ。大会を通じては、5-1-4位の総合3位とし、渡辺選手とともにトップ3圏内で開幕戦を終えた。

IA2

ヒート1:IA2参戦2年目の中島が国際A級で初となる3位表彰台を獲得!

YAMALUBE RACING TEAM with レーシング鷹の#10中島漱也が好スタートからトップ5でレースを展開。中盤に3番手へ上がると、そのままポジションを守って3位とし、国際A級2年目にして、自身初となる表彰台を獲得した。

レースは、大城魁之輔(ホンダ)と内田篤基(スズキ)がトップ争いを展開する中で、#7川上龍司(bLU cRU YSP大阪箕面)が3番手、4番手に鈴村英喜(ホンダ)を挟み中島は5番手で続く。序盤は第2グループとなる川上、鈴村、中島が一定の状態で周回を進めたが、この中で中島が徐々に前の2人に接近すると、まず鈴村をかわして4番手に浮上。さらに川上の背後についてプレッシャーをかけると、ラスト3周となったところで川上の小さなミスを見逃すことなく逆転し3番手とする。

そこから消耗の激しい中でマシンをプッシュし後方との差を拡大するが、今度は#35鳥谷部晃太(bLU cRU TEAM エム FACTORY)が中島に急接近。ラストラップには鳥谷部が背後まで迫るが、これを最後まで抑えきり、国際A級で自身初となる3位表彰台を獲得した。

また、鳥谷部が4位、#11小川孝平(Team ITOMO)が5位、3位争いを繰り広げた川上は6位となり、YZ250Fを駆るヤマハ勢がトップ6に4人入り、層の厚さを見せた。

ヒート2:中島に続き、岸が国際A級で初となる3位表彰台に登壇

#8岸桐我bLU cRU TEAM KOH-Z LUTZ with 秀光ビルド)が、同世代の川上との3位表彰台争いを繰り広げた末に競り勝ち、ヒート1で自身初となる国際A級での表彰台を獲得。中島、岸、川上という十代の若手ライダーが活躍する開幕戦となった。

好スタートを切ったのは、ヒート1で2位を獲得した内田。これに、岸、川上が続き、さらにヒート1で優勝した大城が4番手で続く。一方の中島はスタートで出遅れ15番手で1周目を終えた。

トップの内田は、序盤に後続を引き離し早々に独走体制を作ると、2位争いは岸と川上が大城を抑えきれずにリードを許してしまったが、2人で3位争いを展開。付かず離れずの緊迫したレースの中で、3番手の岸がギア抜けのミスでストップした隙に川上が先行し3番手をキープする。

これで川上は単独走行となるが、岸は川上と池田凌(スズキ)にかわされ5番手となり、その後、鈴村にも先行を許して6番手まで後退してしまう。しかし、そこから再度挽回を開始して8周目に一気にライバル2人を抜き去り4番手に復帰。

さらに終盤にかけて川上をじわじわと追い上げ逆転すると、そのままポジションを守り3位でフィニッシュ。国際A級で初となる表彰台を獲得した。川上は一歩届かず4位。また中島は、序盤から中盤にかけて着実にポジションを挽回して最後はシングルフィニッシュとなる9位でレースを終えた。

総合では、6/4位で川上が3位、3/9位の中島が4位、また小川が5/6位で5位、岸は12/3位で6位と、トップ2は逃したが、4人のヤマハライダーがトップ6に入る活躍を見せた。

レディース

本田が転倒から追い上げて3位表彰台

開幕戦、日曜日の最初のレースとして行われたレディース。土曜日、予選、今日の朝から好調をキープしてきた#2本田七海(bLU cRU TEAM KOH-Z LUTZ with 秀光ビルド)が2コーナーの立ち上がりで、小野彩葉に続く2番手を確保。その1周目は、小野の背後でレースを進めたが、その1周目に転倒。すぐに復帰して再走するも、1周目を終えて6番手と、追い上げのレースを強いられる。

しかし、ここから前をいくトップライダーたちを、次々とオーバーテイクし3番手に浮上。この時点でトップ2とは約10秒差がついていたことから、 逆転にはつながらず、それでも開幕戦を3位で終えた。

IA1 RESULT Heat.1

IA1 RESULT Heat.2

IA1 RESULT Heat.3

IA1 RIDERS RANKING

IA2 RESULT Heat.1

IA2 RESULT Heat.2

IA2 RIDERS RANKING

COMMENT

YAMAHA FACTORY RACING TEAM

渡辺祐介選手談(IA1:2位/2位/3位:総合優勝)

「ヒート1は棚ぼたでの表彰台でしたが、15分というスプリントレースで少し硬くなってしまい、思うような走りができずに苦しみました。しかしヒート2は気持ちを切り替えることができ、セッティングもうまく機能してスタートから良い状態でしたが、前にいた富田選手のペースが速く、ついていくことができませんでした。それでもしっかり前でレースできたので合格点だと思います。ヒート3も好スタートができて1周目は2番手でしたが、ヒート2とコンディションが異なっていたこともあり、セッティングと合わない部分があって、ペースが上げられない状況でしたが、なんとか3ヒート連続で表彰台を獲得することができました。IA1で初となる総合優勝ですが、やっぱり、スッキリとした気持ちで総合優勝できればよかったと思います。マシンもコンディションも問題ないので、次の広島では、いいレースをして勝ちます」

富田俊樹選手談(IA1:5位/優勝/4位:総合3位)

「去年は勝利がないままチャンピオン目指していましたが、本当に欲しいのは何かと考えたとき、勝利だと、昨年の九州大会で勝った時に思いました。その思いを元に、IA1で勝つには何が必要かを考えた結果、アグレッシブに闘志を前面に出して戦うことが必要だという結果を導き出しました。だから今年はそこに重点を置いてシーズンに入りました。ヒート1は、アグレッシブに戦った結果として5位になってしまいましたが、ヒート2の勝利もそういうところから生まれたのかなと思いました。ヒート3は、ライバルに足止めを食らってるところで前に離されてしまったのですが、最後は前に出て4位。総合的に見るとトライした結果なので、決して後悔はしていません。次の広島はずっとレースをしていないコースなので、プライベートでも練習に行くなど、しっかり乗り込み、自信を持って臨みます」

増田智義監督談

「精力的にテストに取り組み、マシンをはじめライダーのメンタル、フィジカル、スキルも良い状態で開幕に臨みました。渡辺選手は、初日こそ思うような走りができない部分がありましたが、トップに絡めるところまで上げていくプロセスもよかったし、3ヒートともまとめることができました。富田選手は、全部勝てるほど良い状況にあったのですが、優勝はヒート2のみ。それでも今年は開幕戦から勝つことができて良いシーズンのスタートを切れたと感じています。結果としてはまずまずですが、チームとして2年目となり目標は高い所にあるので、ギリギリOKのラインで決して満足はしていません。次回の広島に向けては、事前でも良い感触があるので、しっかりと準備して、今回以上の成績を目指していきます。最後に、コロナ禍でありながらも大会を開催してくださった大会関係者の皆さま、そして会場に駆けつけてくださったファンの皆さまの応援に感謝いたします」

YAMALUBE RACING TEAM with レーシングチーム鷹

中島漱也選手談(IA2:3位/9位:総合4位)

「ヒート1はスタートが決まり、そこから追い下げることもなくポジションを上げての3位。しかも走ってる時に仕掛けるタイミングなどの組み立てを意識しながら走れたことも良かったと思います。具体的には、後方からライバルが追いついてきて、川上選手を抜くタイミングを早め、さらに抜いてからは一気に攻めてリードを奪うことができました。終盤に鳥谷部選手に追い上げられたときは、根性で攻めて逃げ切りましたが、とてもいいシーズンのスタートが切れたと思います。ヒート2は、スタートで遅れてしまったので、30分かけてシングルフィニッシュを目指しましたが、ペースがつかめず9位となり、集中力や体力面など、改めて課題も明確になったので次回に向けて改善していきます。また同世代のヤマハライダーも確実に成長していることがわかったし、その刺激で自分も成長できているので、負けていられないと、さらに燃えています」

村橋健太郎スーパーバイザー談

「目標であった表彰台を、第1戦で獲得できたのは、大きな成長であり、コロナ禍でテストができない中でも十分に準備してくれたのだと思います。ただ、事前の九州選手権やテストで十分に走れていましたし、予選タイムを見ても、上位陣と大きなタイム差はなかったので、正直に言えば、3位は驚きではなく、もうそこまで成長しているということだと思います。一方で昨年からの課題になりますが、ヒート 2で成績を落としてしまう部分があるし、フィジカル、メンタルも同様ですが、これを今後どう高めていくのかをライダーをディスカッションしながら、また我々もどう強化していくのかを考えながら、トップに向けて進んでいきたいと思います。最後に、コロナ禍にありながら、こうして大会を開催してくれ大会関係者の皆さま、感染防止を行いながら現地で応援してくれたファンの皆様に心から、お礼申し上げます。ありがとうございました」

bLU cRU TEAM KOH-Z LUTZ with 秀光ビルド

岸桐我選手談(IA2:12位/3位:総合6位)

「久しぶりの表彰台で、ここまで長かったこともあり、よかったという気持ちが大きいです。このレースではバトルの中でギア抜けして一度マシンから降りて、というロスがありました。練習は良いものの、レースではうまくいかないなど、メンタルが弱い部分がありましたが、そこをチームで厳しく指導していただき、メンタルも自信がついていたし、もう一度集中しなおすことができたことができたのがこの結果に結びついたのだと思います。TEAM KOH-Zで3年目ですが、ここまで一度も表彰台には上がることができておらず、今年は開幕戦でまずは表彰台という約束をしていたので、それを達成できたので嬉しく思います。まだトップとは差があるので、次回まで時間はありませんが、少しでもメンタル、スキルを向上できるように準備して臨みたいと思います」

本田七海選手談(レディース:3位)

「スタートも決まってレースができる位置にもいたし、昨年との差は少しは埋めることができた感覚はあります。レースでは、小野選手が前にいて、勝ちたいという思いが強すぎたというか、早く抜いて前に出ようと思って冷静になれなくて、焦りもあってライン取りも悪く、後ろから追い上げてきた川井選手にコーナーのインで仕掛けられ接触して転倒し追い上げのレースとなってしまいました。もう少し冷静に考えて、15分の中で抜いて最終的には勝てるような展開をイメージできたらよかったと思います。次は初の2ヒートです。広島は相性がよくないのですが、両ヒートで優勝し巻き返します」

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