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スーパーバイク世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどSBKクラスに関する情報をお届けします。

Rd.12 10月15-17日 アルゼンチン

RACE DATA

■大会名称:スーパーバイク世界選手権 第12戦アルゼンチン
■開催地:アルゼンチン/サン・ファン・ビリカム(4.276 km)

レース1
■開催日:2021年10月16日(土)
■周回数:21周 (89,796 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:25度
■路面温度:45度
■PP:S・レディング(Ducati/1分37秒617)
■FL:T・ラズガットリオグル(YAMAHA/1分38秒052)

スーパーポールレース
■開催日:2021年10月17日(日)
■周回数:10周(42,760 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:19度
■路面温度:35度
■PP:S・レディング(Ducati/1分37秒617)
■FL:S・レディング(Ducati/1分37秒345)

レース2
■開催日:2021年10月17日(日)
■周回数:21周 (89,796 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:22度
■路面温度:41度
■PP:S・レディング(Ducati/1分37秒617)
■FL:S・レディング(Ducati/1分37秒615)

REPORT

レース1

Pata Yamahaのラズガットリオグル、今季12回目の優勝

第12戦アルゼンチン大会のレース1でPata Yamaha with Brixx WorldSBKのT・ラズガットリオグルが優勝を果たした。ラズガットリオグルとチームメイトのA・ロカテッリはこの日(10月16日)、ともに25歳の誕生日を迎えている。

ラズガットリオグルはスタート・トゥ・フィニッシュの快挙とともに、同カテゴリー史上初となるバースデー・ウインを実現したFP1からFP3まで毎回トップタイムを記録し、スーパーポールではS・レディング(ドゥカティ)に僅差でポールポジションを譲ったラズガットリオグル。2番グリッドからスタートしたレース1では一気にトップに立ち、ハイペースで後続を引き離すと5秒以上の差をつけて優勝を果たした。チャンピオンシップ・ポイントでは、J・レイ(カワサキ)との差を29ポイントに拡大してランキングトップを守っている。

一方のロカテッリは初めて挑戦するサン・ファン・ビリカム・サーキットの攻略に手間取りながらも予選で6番手を獲得。レース1ではグリッド2列目から好スタートを切り、トップグループに加わって表彰台も狙える位置を確保した。レース後半はグリップ・レベル低下により徐々に後退したものの、8位でゴールして貴重なポイントを獲得。チャンピオンシップではランキング4位争いを続けている。

GRT Yamaha WorldSBK Teamのガーロフが7位、野左根もポイント獲得

アルゼンチンのサン・フアン・サーキットで開催された第12戦レース1で、GRT Yamaha WorldSBK TeamのG・ガーロフと野左根航太はそれぞれ7位と15位を獲得した。

ガーロフは午前中に行われたFP3で1分37秒764を記録して4番手と好調。スーパーポールでは最後のアタック中にイエローフラッグが提示されたこともあり、1分38秒337の8番手に留まった。レース1ではスタートでYamaha R1のフルポテンシャルを引き出しきれず、一時11番手まで後退したが、後半でペースを上げると次々に前車をパスして7位まで挽回してフィニッシュ。レース終盤は参加ライダーのなかで最速ペースを発揮するなど、明日につながる好調ぶりを見せていた。

一方の野左根は一日を順調に走り切り、レース1ではポイントゲットに成功。FP3では自己ベストを更新する1分39秒611で15番手を獲得し、スーパーポールではガーロフ同様、イエローフラッグに阻まれて17位となっていた。レース1では絶好のスタートから12番手まで浮上したあと、後続の追撃を抑えきれずに15位でチェッカー。しかし今季初めて終盤でファステスト・ラップを更新しており、R1およびピレリ・タイヤへの信頼感が増したことを自ら証明する結果となっている。

スーパーポールレース/レース2

ラズガットリオグルが最終日も連続表彰台で30ポイントのリード

Pata Yamaha with Brixx WorldSBKのT・ラズガットリオグルはスーパーポール・レースで優勝、レース2では3位を獲得し、チャンピオンシップのリードを30ポイントに拡大した。

レース1を5秒以上の大差で優勝したラズガットリオグルだが、10ラップで行われるスーパーポール・レースではS・レディング(ドゥカティ)、J・レイ(カワサキ)と激しいバトルを展開。そのなかから終盤でレイがやや遅れると、ラズガットリオグルがレディングとの一騎打ちを0.046秒差で制して優勝を果たした。

レース2も同様の3人による首位争いとなったが、順位は異なっており、レディングが逃げ切り体制を築いたあとラズガットリオグルとレイが残りふたつの表彰台を競い合う展開となった。強風とグリップ・レベルの変化の影響もあり、ラズガットリオグルは3位でチェッカーを受けて16ポイントを獲得している。

チームメイトのA・ロカテッリはスーパーポール・レースで4台による4位争いを展開して最終的に6位を獲得。レース2も7位獲得と健闘し、チャンピオンシップ・ポイントではランキング4位争いのライバル、M・ルーベン・リナルディ(ドゥカティ)に8ポイント差と迫っている。

ガーロフが好調アピール、野左根もポイント獲得

GRT Yamaha WorldSBK TeamのG・ガーロフと野左根航太はともに前日のペースを上回り、シーズン最終戦を前に貴重なポイントを手中にした。

ガーロフは午前中のウォームアップで1分37秒719を記録してトップ。スーパーポール・レースでは序盤の遅れを挽回して7位を獲得した。レース2は好スタートを決めたものの、またも最初のいくつかのコーナーでポジションを下げて11番手まで後退。ここから挽回を図るも、数台をパスした頃にはトップグループから5秒近く離されてしまった。しかし前方が開けたところで終盤はペースが上がり、トップのレディングと同等のファステスト・タイムを記録。最後はロカテッリに阻まれたが8位獲得と健闘した。

チームメイトの野左根はウォームアップで1分39秒143の13番手となり、スーパーポール・レースでは17番グリッドから14位でフィニッシュ。レース2ではスタートを決めて9番手まで浮上したが、そのあとは少しずつポジションを下げて14位でチェッカーを受けた。ペース自体は前日より大幅に進歩しており、トップとの差はレース1と比べて15秒も短縮されている。

WSBK RESULT Race.1

WSBK RESULT Superpole Race

WSBK RESULT Race.2

RIDERS RANKING WSBK

CONSTRUCTORS RANKING WSBK

COMMENT

レース1

Pata Yamaha with Brixx WorldSBK

T・ラズガットリオグル選手談(優勝)

「今週は絶好調で、昨日はロングランも行い好感触を得ることができました。しかしながらレース1は決して簡単ではなく、毎ラップ、ハイペースでプッシュしながら、一方でミスをしないように努めるのは難しいチャレンジでした。その結果として今ここにいて、今はとてもハッピーです。今週も素晴らしい仕事をしてくれたチームのみんなに感謝しています。セッションごとに調子が上がり、自分の誕生日に優勝し、今日は本当に特別な日になりました。昨日のフリープラクティスでは、10ラップ走行後のマシンの状態を確認し、少しスライドがあったのでライディングスタイルを変えて対応しました。今日も同じように走りましたが、路面温度が高く、難しいコンディションになっていました。レース2も同様の状況が予想されますが、しっかり、チェッカーフラッグを見て走るつもりです。今日はそれをしなかったので、もう1ラップ走ってしまいました。レイ選手がプッシュしていましたからね!」

A・ロカテッリ選手談(8位)

「前半はトップグループについて行き、フィーリングも悪くありませんでした。しかし3~4ラップ後からフロントのグリップが低下し、何度もミスをして転倒しそうになってしまいました。それでも最後までプッシュしていきましたが、楽な戦いではありませんでした。今日は残念な結果でしたが、明日の2回のチャンスで挽回できるよう頑張ります。フィーリングが良くなってくれば、いい戦いができるでしょう」

P・デニング、チーム代表談

「ラズガットリオグル選手はフリープラクティスの最初のセッションから圧倒的な強さを見せ、その好調ぶりを今日の勝利につなげることができました。今シーズンは毎回、激しい接近戦が展開されてきましたが、今日はそれを回避し、終始レースをコントロールしてトップをキープしました。非常に稀なことと言えるでしょう。ラズガットリオグル選手とそのスタッフによる見事な仕事の結果であり、最高の形で彼の25歳の誕生日を祝うことができました。ロカテッリ選手のほうは、予想よりも低い結果となってしまいました。好スタートを決めて序盤は上位につけていましたが、おそらくこのコースと、比較的グリップ・レベルの低い路面、両方の経験不足により適切なバランスを見失ってしまったのでしょう。それでも貴重なポイントを獲得し、ランキング4位争いを継続しています。明日もプッシュしていきます」

GRT Yamaha WorldSBK Team

G・ガーロフ選手談(7位)

「昨日の結果を受けて今日はセッティングを変更して臨み、FP3では好感触を得ることができました。しかしスーパーポールで8番手に留まり、レース1も前半はなかなかペースが上がりませんでした。後半になるとフィーリングを取り戻し、何台かパスして順位を上げることができたことは良かったと思いますが、まだ十分ではありません。明日はもっと上を目指します」

野左根航太選手談(15位)

「フリープラクティス第3セッションは非常に速く走れていたのですが、スーパーポールではイエローフラッグの影響もあり、タイムを更新するたびにライバルたちも上げてくるので順位につなげることができませんでした。そのなかでもセッティングに関しては多くの解決策が見つかり、また私自身のライディングスタイルを改良することもできました。決勝では好スタートを決めましたが、このコースはレーシング・ラインの外側が汚れているため、その後のオーバーテイクは容易ではありません。明日もほぼ同様のコンディションになると思うので、さらに前進を目指していきます」

スーパーポールレース/レース2

Pata Yamaha with Brixx WorldSBK

T・ラズガットリオグル選手談(優勝/3位)

「今週はあと少しで3勝達成というところでしたが、スーパーポール・レースで優勝したあと、"レース2は楽じゃない、皆が調子を上げていてとても速い"と自分自身に言い聞かせていました。ベストを尽くし、最後の3ラップもプッシュし続けて2位を狙っていきましたが、レイ選手も本当に速かったのです。私のほうはチャタリングとグリップの問題もあったので、3位の表彰台も悪くないと思いました。これにより重要なポイントを獲得し、次のインドネシアではまた勝利を目指していきます。今週は転倒もトラブルも大きなミスもなく非常に順調で、優勝と表彰台を獲得できたので満足しています。チームは私のためにハードワークに取り組み、素晴らしい仕事をしてくれました。私は常に勝利に集中しており、チャンピオンシップは未だに毎回、激しく変化しています。インドネシアのファンも楽しみにしてくれているでしょう!」

A・ロカテッリ選手談(6位/7位)

「午前中に少しの改善を試み、スーパーポール・レースではその効果が出て、いい走りができました。そのおかげでレース2を6番グリッドからスタートすることもできました。まだ満足できる段階ではありませんが、ここまでの進歩を喜ぶべきだと思っています。アルゼンチンに到着した時点では心のなかに別の目的を持っていたのですが、最後にはこのような成果を得ることができました。私自身ベストを尽くし、チームもハードワークで素晴らしいマシンを用意してくれました。次回インドネシアは誰にとっても初めてのコースになりますが、最大限までプッシュし、同時にラズガットリオグル選手のタイトル獲得をサポートできるよう頑張ります」

P・デニング、チーム代表談

「毎レースで展開されてきた激しいバトルが今日も見られました。ラズガットリオグル選手はスーパーポール・レースの最終ラップでレディング選手を抑えて優勝を果たしましたが、レース2ではグリップや振動の影響が大きく、昨日のような強さを発揮することはできませんでした。レディング選手とレイ選手に敬意を表します。この3人による戦いは非常に見応えがあり、そのなかでラズガットリオグル選手は的確な判断により最後までしっかり走り切ってくれました。ロカテッリ選手もまた着実に前進し、昨日よりもさらに表彰台との距離を縮めています。私たちは自信をもって、ここアルゼンチンを離れることができます。次はいよいよ最終戦です。30ポイントのプラスは良いことですが、確かなことなど何もありません。次回もまた、3回の激しいバトルが展開されるでしょう!」

GRT Yamaha WorldSBK Team

G・ガーロフ選手談(7位/8位)

「好調なペースで一日をスタートし、Yamaha R1に好感触を得ることができました。しかし残念ながら、両レースともに序盤で苦戦し、好結果につなげることはできませんでした。今回も少しは前進できたと思いますが、望んでいたものに届かなかったことは残念です。本来のポテンシャルはもっと高いと思っているので、次こそはすべてのピースを揃えてポジション・アップを目指します」

野左根航太選手談(14位/14位)

「昨日はペースが十分ではなく、いい戦いができませんでしたが、今日はかなり改善されていました。スーパーポール・レースでは好バトルを展開し、最終ラップの最終コーナーでラバティをパスすることができました。いいレースでしたが、さらに上の順位を獲得できればもっと良かったと思います。レース2も好スタートが決まり、最初の数ラップはハイペースを維持できました。しかし後半でペースが落ちてしまい、順位を下げて14位に終わり残念です。次のインドネシアも進化の継続を目指します」

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