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スーパーバイク世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどSBKクラスに関する情報をお届けします。

Rd.01 5月21-23日 アラゴン

RACE DATA

■大会名称:スーパーバイク世界選手権 第1戦アラゴン
■開催地:スペイン/アラゴン(5.077km)

レース1
■開催日:2021年5月22日(土)
■周回数:18周(91,386 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:20度
■路面温度:38度
■PP:J・レイ(Kawasaki/1分48秒458)
■FL:J・レイ(Kawasaki/1分50秒040)

スーパーポールレース
■開催日:2021年5月23日(日)
■周回数:10周(50,770 km)
■コースコンディション:ウエット
■気温:12度
■路面温度:18度
■PP:J・レイ(Kawasaki/1分48秒458)
■FL:M・ファン・デル・マーク(BMW/1分56秒261)

レース2
■開催日:2021年5月23日(日)
■周回数:18周(91,386 km)
■コースコンディション:ウエット
■気温:11度
■路面温度:19度
■PP:J・レイ(Kawasaki/1分48秒458)
■FL:C・デイビス(Ducati/1分52秒717)

REPORT

レース1

トプラックが3位表彰台、スーパーポールレースではガーロフが3位

モーターランド・アラゴンで開催されたFIM Superbike World Championship開幕戦で、Pata Yamaha with Brixx WorldSBKのT・ラズガトリオグルが熾烈なバトルの末、マシン1台分の差で2位を逃して3位を獲得した。

スーパーポールでの最速タイムがコースリミット越えのためキャンセルされ、予選10番手に留まったラズガトリオグル。グリッド4列目から好スタートを切り、序盤からペースを上げて5ラップ目には3番手に浮上した。終盤は時速314キロのトップスピードを記録しながらA・ローズ(カワサキ)と熾烈な2位争いを展開し、何度も順位を入れ替えるなかでマシン同士が接触する場面も。最終的には0.043秒差の3位でチェッカーを受けた。

一方、ラズガトリオグルのチームメイトでWorldSBKルーキーのA・ロカテリは、初めて経験するスーパーポールで14番手となり、第1レース決勝では10位を獲得している。

GRT Yamahaのガーロフが9位、野左根もポイント獲得の健闘

FIM Superbike World Championship 開幕戦でGRT Yamaha WorldSBK TeamのG・ガーロフと野左根航汰はそれぞれ9位と14位を獲得した。

スーパーポールではガーロフがヤマハ勢トップの6番手、野左根もファステストタイムを大幅に更新する健闘ぶり。

ガーロフは第1レース決勝で絶好のスタートを見せ、すぐさま4番手に浮上したが、その後はペースを維持することができずに9番手まで後退してチェッカー。チームメイトの野左根も好スタートからオープニングラップで11番手につけたあとは思うようにペースが上がらなかったが、14位でチェッカーを受けてWorldSBK初戦で貴重なポイントを獲得している。翌日の第2レースでは、今日の経験とデータを生かして進化を目指す。

レース2

Pata Yamaha with Brixx WorldSBKのラズガトリオグルが6位獲得

Pata Yamaha with Brixx WorldSBKのT・ラズガトリオグルとA・ロカテリは、雨に見舞われた第2レースも果敢な走り。

現地時間9:00に開始した15分間のウォームアップ・セッションはウエット・コンディション。続いて行われた10ラップのスーパーポール・レースは小雨になったものの、路面が濡れた状態で、その後の天候変化の行方に誰もが気をもむ非常に難しい状況となった。

午後からの第2レースは果たして、どっちつかずのコンディションで行われることとなったが、出場ライダーのほとんどがピレリ製インターミディエイトを選択し、わずか数人だけが、周回を重ねるうちにレースラインが乾いていくことに望みをかけてフル・スリックを装着していた。

ラズガトリオグルはスーパーポール・レースでフル・レインタイヤを選択し、グリッド10番手から挽回して6位を獲得。第2レースでは3ラップにわたってレースをリードするなどトップグループで熾烈なバトルを展開したが、その後、リアタイヤの消耗とセッティングの不具合が影響して6位となった。

チームメイトのロカテリは、WorldSBKデビュー戦で第1レース、第2レースともにトップ10入りの活躍。スーパーポール・レースではグリッド14番手から12位に挽回し、第2レースはグリッド16番手から着実にポジションを上げて9位でチェッカーを受けている。

Pata Yamaha with Brixx WorldSBKは24日、第2戦の開催地となるポルトガルはエストリル・サーキットへ移動する。首都リスボンから約30キロに位置する同サーキットは昨シーズンの最終戦が行われた場所で、ラズガトリオグルが自身初のポールポジションと2つの優勝を獲得している。

GRT Yamaha WorldSBK Teamのガーロフがスーパーポール・レースで表彰台獲得

難しいコンディションに翻弄されたウイーク最終日、GRT Yamaha WorldSBK TeamのG・ガーロフがスーパーポール・レースで3位表彰台を獲得した。

ウォームアップ・セッションを8番手で終えたガーロフは、続いて行われたスーパーポール・レースのオープニングラップで14番手まで後退したあと、見事な挽回を見せて3位を獲得。第2レースも好調を維持して序盤はトップを走行していたが、途中、転倒があり13番手まで後退。ここから再び懸命の挽回を図り7位でチェッカーを受けた。

ガーロフのチームメイトの野左根航汰はスーパーポール・レースで強さをアピール。グリッド16番手からスタート後、終始ハイペースを維持して9位まで上げている。第2レースはトップ10には届かなかったものの、全18ラップをミスなく走り切って12位でチェッカー。難しいコンディションのなかで貴重な経験を積み、貴重なポイントを獲得した。

この結果、ガーロフは合計23ポイントでランキング6位。野左根は7ポイントで15位につけている。チームは28日(金)の現地時間10:30、第2戦のフリープラクティスに臨む。

WSBK RESULT Race.1

WSBK RESULT Superpole Race

WSBK RESULT Race.2

RIDERS RANKING WSBK

CONSTRUCTORS RANKING WSBK

COMMENT

レース1

Pata Yamaha with Brixx WorldSBK
T・ラズガトリオグル選手談(3位)

「昨年はここで苦戦したのですが、今日は朝からずっと好調で、チームとともにたくさんの作業をこなした結果、表彰台に上ることができました! シーズン開幕戦でトップに近づく3位を獲得したことで今後に向けて自信を得ることができましたし、グリッド4列目からここまで挽回できたことに満足しています。アレックス(ローズ)とのバトルは素晴らしく、何度か接触もありましたが、これがレースというものです。激しい2位争いの末に最終コーナーで抜かれてしまったのですが、彼を祝福したいと思っています。今日は多くのライダーが苦戦していました。明日のスーパーポール・レースと第2レースに向けて、チームとともにさらに改良を目指していきます。もう一度、表彰台獲得を狙います」

A・ロカテリ選手談(10位)

「10位を獲得することができてハッピー。WorldSBK初戦としては悪くないと思います。これからさらに作業に注力していかなければなりませんが、今日の時点で多くを学ぶことができ、マシンのフィーリングもとても良かったので自信を持つことができました。明日も決して楽ではありませんが、今の私には、より多くを学び理解を深めていくことが大切だと思っています。ここまでとても順調で、チームとともに良い仕事ができています。今日は初レースでしたが、明日はまたもう一歩、前進できるよう頑張ります。トプラック(ラズガトリオグル)の表彰台はチームの強さを証明するもので、私にも自信を与えてくれました。より深く理解し、私自身のライディング・スタイルを改善していきたいと思っています」

P・デニング、チーム代表談

「2021 WorldSBKシーズンを絶好調でスタートすることができました。非常にエキサイティングなレースでした! 昨年までのチームの状況を考えれば、トプラックがトップに近いところでデッドヒートの2位争いを展開したことは、正直なところ期待以上の活躍でした。スーパーポールでのコースリミット越えによりグリッド4列目スタートと厳しい状況でしたが、そこから一気に5位まで上がり、そのあとはアグレッシブさとタイヤ制御とのバランスを取りながら、ソフト・コンパウンドの効果を存分に発揮してくれました。優勝はできませんでしたが、私が今までに見たなかで最高のレースであり、彼とR1の進化をアピールするものとなりました。ロカ(ロカテリ)もまた、スタートは苦戦しましたが、持ち前の知性、経験、技術で10位まで挽回しています。初めてのスーパーバイク・レースとして非常に素晴らしい成績です。明日は曇りになり気温が低下するようです。このことがYamaha R1にどう影響するかわかりませんが、どちらにしても、今日の結果が今後の戦いに力を与えてくれたことは間違いありません」

GRT Yamaha WorldSBK Team
G・ガーロフ選手談(9位)

「午前中のセッションを絶好調でスタートしました。ベース・セッティングを元に戻すと、すぐさまフィーリングが向上したのです。また気温が低かったこともYZF-R1を後押ししてくれました。このコースではこれまであまり良いところがなかったのですが、今日はスーパーポールでグリッド2列目を獲得して好調でした。マシンのフィーリングも良かったので決勝をとても楽しみにしていました。ところが午後になると太陽が顔を出し、路面グリップが低下してコンスタントな走りができなくなってしまいました。本当ならもっと上を目指せたはずなので残念です。もう9位にはなりたくありません。解決策は見えているので、明日はより強くなれると確信しています」

野左根航汰選手談(14位)

「スーパーポールで自己ベストを更新することができました。目標の1分49秒台は達成できませんでしたが、ライディング自体にはとても満足しています。決勝は好スタートを切り11番手まで上がりました。その後ペースをキープすることができず悔しい思いをすることになってしまいましたが、そのなかでも最後まで走り切れたことには満足しています。今後の課題がたくさん見つかりましたし、一戦で3回のレースがあるのは私にとってありがたいことです。今日、学んだことを、明日に生かせるよう頑張ります」

レース2

Pata Yamaha with Brixx WorldSBK
T・ラズガトリオグル選手談(6位)

「スーパーポール・レースでは、また雨が降り出すと予想してウエット・タイヤを選択しました。少しでも前でゴールし、第2レースのグリッドを上げることが目標でした。私より前は全員がインターミディエイトを履いていたので楽な戦いではなく、状況を考えれば6位は悪くない順位です。第2レースもハードプッシュで表彰台を狙っていきました。序盤は好調で何周かトップをキープし、バトルをエンジョイできていました。しかし後半はフィーリングがつかめなくなり、いくつかの問題に対処しなければならなくなってしまいました。そのなかでも6位を獲得できたことは、チャンピオンシップにおいて重要な意味があります。次のエストリルは大好きなコースで、昨年はたくさんの良い思い出を残すことができました。YZF-R1も調子が上がってきているので期待しています」

A・ロカテリ選手談(9位)

「最終的に9位を獲得することができ、とてもハッピーです。でもウエット・コンディションでのレースはとても難しかったので、今後はこの部分について改善していく必要があるでしょう。1ラップ目と2ラップ目は非常に厳しい状況でしたが、中盤になるとペースが上がり、フィーリングも良くなってきました。ウイーク全体を通して、とてもたくさんのことを学び、チームのみんなと一緒に本当に素晴らしい仕事ができました。今日のようなレースでは、幸運も不運も起こり得ます。もしスリック・タイヤを選択していたら大きなチャンスになっていたかもしれません。今回はその機会を逸しましたが、WorldSBK初レースでいい経験ができました。YZF-R1に自信を持てるようになってきているので、次はもっとハードにプッシュしていきたいと思っています。チャンスをつかめるかもしれません」

P・デニング、チーム代表談

「ライダーにとってもチームにとっても、非常に難しいチャレンジでした。スーパーポール・レース、第2レースともに、精確なセッティングと自信を兼ね備えたうえで、"正しいギャンブル"ができるかどうかにかかっていました。昨日、表彰台を獲得したトプラック(ラズガトリオグル)は、スーパーポール・レースでウエット・タイヤを選択したなかのトップ。第2レースも上位を走っていましたが、いくつかの問題が発生して後退することとなりました。
アンドレア(ロカテリ)もまた、ウイークを通じてすべてのセッションで全力を尽くしました。昨日のホット・コンディション、スーパーポール・レースのウエット・コンディション、第2レースの中間コンディションを経験するなかで常に集中と安定を保ち、WorldSBK初戦でふたつのトップ10獲得の活躍を見せてくれました。ここアラゴンの戦いが私たちにとって厳しいものになることはわかっていました。成績は十分なものではないかもしれませんが、2021年型マシンの速さをアピールできましたし、決して得意でないコースでもチームとしていい戦いができることを再確認することができました。次のエストリルでは表彰台を狙っていきます!」

GRT Yamaha WorldSBK Team
G・ガーロフ選手談(7位)

「スーパーポール・レースで3位を獲得し、一日のいいスタートを切ることができました。チームとともにインターミディエイトのタイヤを選択し、それが功を奏しました。2位に届かず悔しい気持ちもありますが、それでも表彰台はとても気分が良いもので、本当にうれしいです。第2レースも序盤はとても好調だったので、最低でも表彰台争いを目指したかったのですが、ミスをしてしまいました。ジョナサン(レイ)の後ろについていたのですが、彼ほどの素早いブレーキングができなかったため、衝突するかイン側によけて回避するかどちらかしかありませんでした。当然、後者を選択したのですが、残念ながら少しぶつけてしまいました。幸い彼は転倒を免れましたが、私は転倒。マシンは少し曲がっていたものの全体的には良い状態だったので、すぐに再スタートし、少しでも多くのポイントを持ち帰るべく全力で走り切りました。最終的にトップ・サテライトを獲得できたことは良かったと思います。次のエストリルは私もYZF-R1も大好きなコースなので楽しみです」

野左根航汰選手談(12位)

「今日はコンディションが違っていたので、タイヤ・チョイスが難しくなりました。路面の状況も変化していたため、レース序盤は慎重になりすぎてポジションを下げてしまいました。厳しい状況のなかで最後まで走り切り、多くのことを学ぶことができましたし、これから改善すべきさまざまな要素を確認することができました。次のエストリルは初めて走るコースなので難しいチャレンジになると思いますが、チームのために最大限の準備をして臨みます。チームのみなさんが私を助けてくれているので、その恩返しがしたいです」

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