本文へ進みます
サイト内検索

スーパーバイク世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどSBKクラスに関する情報をお届けします。

Rd.11 9月29-30日 フランス

RACE DATA

■大会名称:スーパーバイク世界選手権第11戦フランス大会
■開催地:フランス/マニクール・サーキット(1周 4.411km)
■周回数:レース1 21周(92,631km)、レース2 21周(92,631km)

レース1
■開催日:2018年9月29日(土)
■コースコンディション:ドライ
■気温:18度
■路面温度:28度
■PP:T・サイクス(Kawasaki/1分35秒696)
■FL:J・レイ(Kawasaki/1分37秒152)

レース2
■開催日:2018年9月30日(日)
■コースコンディション:ドライ
■気温:20度
■路面温度:30度
■PP:T・サイクス(Kawasaki/1分35秒696)
■FL:C・デイビス(Ducati/1分37秒363)

REPORT

レース1:マニクールでファン・デル・マークが7位

Pata Yamaha Official WordSBK TeamのM・ファン・デル・マークとA・ローズは、フランスはマニクールで行われたFIM World Superbaike Championship第11戦の第1レースで奮闘。ファン・デル・マークはリアグリップの問題に悩まされながらも7位と健闘したが、ローズは2ラップ目の転倒で単独走行となり18位に留まった。

ローズはスーパーポールで5位を獲得してグリッド2列目を確保。一方のファン・デル・マークは予選10位、4列目からのスタートを強いられた。ファン・デル・マークはスタート直後からリアのグリップ不足に悩まされ、トップグループについて行くことができずにT・ラスガトリオグル、M・メランドリ、L・バズらと6位争いを展開。一時はこのグループのトップまで上がって後続との差をわずかに広げたが、レース終盤でシフトミスがあり、メランドリに先行を許して7位でチェッカーを受けた。

一方のローズはスタートからトップグループに加わったが、2ラップ目の第15コーナーで転倒。マシンを起こしてそのままレースに復帰したものの、最後尾まで後退してトップからは55秒も離されてしまった。その後は安定したペースで最後まで走りきったがポイント圏内には届かず、18位で第1レースを終えた。ローズのチームクルーはこのデータを分析し、第2レースでの挽回を目指す。

レース2:ファン・デル・マークが優勝争いを展開し、3位獲得

第1レースで苦戦したPata Yamaha Official WordSBK TeamのM・ファン・デル・マークが、第2レースでは本来の走りを取り戻して3位を獲得。チームメイトのA・ローズも第1レースでは序盤の転倒でポイント獲得のチャンスを失っていたが、第2レースでは7位でチェッカーを受けた。

第1レースでファン・デル・マークを苦しめた問題を取り除くため、チームクルーたちは第2レースを前にYZF-R1のセッティングを大幅に変更。緻密に計算されたギャンブルが、素晴らしい効果を生み出した。

ファン・デル・マークはグリッド2列目の先頭から素早くアグレッシブなスタートを切ってC・デイビスに続く2位。まもなくJ・リーに先行を許したあとも、そのテールにぴったりとついていった。その後、前のふたりからはわずかに離されたものの視界にとらえたまま終盤を迎えて3位でチェッカー。今季10回目となる表彰台を獲得し、シリーズポイントではランキング3位をキープした。2位のデイビスとの差は26ポイントとなっている。

一方のローズはグリッド10位からスタートして序盤はポイント圏内を目指す戦いを展開。やがてその集団の先頭まで浮上して前方が開けたが、その頃にはすでにトップグループとの距離が開いていたためポジションアップはならず、そのまま7位でチェッカーを受けた。予選で好調ぶりを見せていただけに本人にとっては悔しい結果となったが、次回、アルゼンチン大会で復活を目指す。

WSBK RESULT Race.1

WSBK RESULT Race.2

RIDERS RANKING WSBK

CONSTRUCTORS RANKING WSBK

COMMENT

レース1:M・ファン・デル・マーク選手談(7位)

「とても難しいレースでした。午前中のセッションでいくつかのトライを行いましたが、効果がなかったため昨日のセッティングに戻して予選に臨みました。スーパーポールでは走り自体は悪くなかったのですが、ラップタイムを思うように伸ばすことができず、グリッド4列目に留まってしまいました。決勝もスタート直後からリアグリップに悩まされ、そのあとは長く厳しい戦いが続きました。明日の第2レースに向けて、これからデータを分析し、チームのみんなとよく話し合って解決策を見出さなければなりません。場合によっては、かなり大幅な変更も必要になるかもしれません。明日までに一歩前進を目指し、また表彰台争いを展開したいと思います」

A・ローズ選手談(18位)

「グリッド2列目から好スタートを切り、1ラップ目はポジションをキープすることができました。しかし15コーナーでちょっとミスをして、コーナー内側の縁石に乗ってマシンをコントロールできなくなってしまいました。この時点で好結果を求めることはできなくなってしまいましたが、再びマシンに跨ってレースに復帰し、最後まで走り切りました。今日のレースのデータを見て、コーナー出口で起きる問題を何とか解決したいと思っています。それができれば明日の第2レースでいい戦いができるはずです」

P・デニング、チーム代表談

「厳しい戦いであったことは間違いありません。私たちはここまでのシーズンのなかで、強い競争力を身につけて優勝を含む表彰台を何度も獲得してきています。ですから、私たちの期待と目標は、今日の結果よりずっと高いところにあるのです。ところが、才能あふれるライダーたちと先進のファクトリーマシンが競り合っている世界選手権では、ジグソーパズルの小さな1ピースを見失っただけでこのように苦戦することになってしまうのです。マイケルは全力で21ラップを走り抜きましたが、結果的にはそれではまだ足りませんでした。あとコンマ2秒を伸ばすためにどうすれば良いのか、チームクルーたちとともに考えていきます。明日は2列目からのスタートなので、大きな助けになってくれるでしょう。アレックスのほうはウイークを通して好調で、決勝では表彰台を目指していましたが、2ラップ目の小さなミスが状況を大きく変えてしまいました。それでもレースに復帰して、いつものように果敢に攻めて最後まで走り切ってくれました。チームとしては、ここで一度リセット・ボタンを押し、明日の戦いのために全力を尽くしていきたいと思います」

レース2:M・ファン・デル・マーク選手談(3位)

「昨日があのような苦しいレースだったので、ここマニクールで表彰台に立ってウイークを終えられることがとてもうれしいです。今朝のウォームアップ・セッションでマシンを大幅に変更しましたが、それでもまだ、本当に気持ちのよいフィーリングをつかむまでには至っていませんでした。そこで決勝前にはチームのみんなが、さらに何か所か変更を加えてくれて、それはちょっとしたギャンブルではあったのですが、結果的に見事に効果を発揮したのです。私はシーズン最高とも言える好スタートを切り、1ラップ目からアグレッシブに攻めることができました。同じように素早く飛び出していたチャズ(デイビス)をパスしたかったのですが、それは思うようにはいきませんでした。そのあとジョニー(レイ)に抜かれたときに、ようやく、トップ争いをするために必要なマシンが戻って来たのだと感じることができたのです。結局、私よりも彼らのほうがやや上回っていたため3位に留まりましたが、昨晩からのチームの仕事が実を結び、こうして表彰台に上れたことをとてもうれしく思っています」

A・ローズ選手談(7位)

「悔しい気持ちのまま一週間が過ぎてしまいました。スピードはとても良かったのですが、それを結果に結びつけることができませんでした。グリッド10位から絶好のスタートができず序盤で集団に飲み込まれてしまったため、1台抜いても、また別の誰かに抜かれるという状態で、そこからなかなか抜け出せなくなってしまったのです。ようやく自分のペースをつかんだ頃にはトップグループから離されていて追いつくことは不可能だったので、そのあとはただ集中と安定を維持して最後まで走り切るしかありませんでした。気持ちよく走れるマシンを作るためにチームとともに懸命に頑張ってきましたが、次回アルゼンチンでこの状況を変えるためにはもう少し改善が必要になりそうです」

P・デニング、チーム代表談

「今日はチームとして大幅に前進することができました。とくにマイケルのほうは、ここまでの経過から見て非常に難しいと思われた表彰台を獲得することができたのです。スタートから自信とアグレッシブさに満ちており、最後はジョナサンにかなり近づいてチェッカーを受けました。彼とチームの懸命の努力によってマシンをここまで改善できたことを非常にうれしく思い、心から称賛します。アレックスのほうは、昨日の第1レースでは損傷の激しいマシンで戦わなければならなかったため、パフォーマンスを評価することはできませんでした。今日もグリッド10位からのスタートで、中段の激しい競り合いに巻き込まれて厳しい状況となってしまいましたが、そこから懸命に這い上がり本来の強さを見せてくれました。アレックスはこの一週間の出来事を振り返ることでしょう。予選で素晴らしい走りを見せ、前回のポルトガルよりも大きな自信を持って臨み、今日は見事に復活したのです。残りの4レースに向けて、大きく一歩前進できたと思っています」

ページ
先頭へ