モトクロス世界選手権
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Rd.17 9月8日 トルコ
RACE DATA
■概要
■大会名称:2019年第17戦トルコGP
■カテゴリ:MXGP
■開催日:2019年9月8日
■開催地:アフヨン(1,725m)
■天候:晴れ/気温28℃
■観客数:25,000人
REPORT
ポーリンとシーワーが6、7位
残り2戦となったMXGP世界選手権。その第17戦トルコ・グランプリがアフヨンで開催され、Monster Energy Wilvo Yamaha MXGPのゴーティエ・ポーリンとMonster Energy Yamaha Factory MXGPのジェレミー・シーワーが、総合結果でそれぞれ6位と7位に入った。一方、トヌスは11位でグランプリを終えた。
真夏並みの暑いコンディションとなり頻繁な散水が行われた粘土質のワイドなコースは、路面には非常に深いわだちと危険なバンプを形成して、ライダーたちに注意深い走りと慎重なライン取りを要求した。
スムーズなラインを見つけたことが重要な要素となったこのコース。シーワーはレース1でまずまずのスタートを見せてトップ5圏内につけると、すぐに4位に上がり、30分プラス2周のレースを通してそのポジションを守り抜いた。
ポーリンはYZ450Fに乗るチームメイト、トヌスに背後につけて強力なパフォーマンスを見せる。そして残り4周となったところでポーリンはトヌスをパスし、5位でチェッカーフラッグを受けた。
一方、トヌスは新たに世界チャンピオンとなったT・ガイザー(ホンダ)とのエキサイティングなバトルの末、最終ラップに7位へと後退。そのままフィニッシュした。
アフヨンコースは海抜約1000mのところに位置しているため、レーシングマシン、YZ450Fはその性能を最大限に発揮するために再調整が必要となった。レース2、シーワーはホールショットを奪い、YZ450Fが高度に関係なく素晴らしいパワーを備えていることを証明した。だがシーワーは1周目の混乱に飲み込まれて7位まで後退し、その後、他のライダーとからんで転倒を喫してしまう。
再びバイクに跨ったシーワーは16位でレースに復帰。ポーリンは奮闘して6位につける。一方、トヌスは深いわだちができたサーキットでエネルギーを発揮するのに苦戦。シーワーは転倒の後、レース後半に果敢な走りを見せて8位でフィニッシュ。ポーリンは6位、トヌスは16位でそれぞれレースを終えた。
総合結果ではポーリンとシーワーがそれぞれトップ7入りを果たし、一方トヌスは10位に入ったライダーと同ポイントの11位となった。
最終戦を残し、シーワーは依然、ランキングで2位をキープし、3位ポーリンには43ポイント差をつけている。トヌスはランキング5位。最終戦の第18戦は5日後に中国、上海で開催される。
MXGP RESULT Race.1
MXGP RESULT Race.2
RIDERS RANKING MXGP
CONSTRUCTORS RANKING MXGP
COMMENT
Monster Energy Yamaha Factory MXGP
ジェレミー・シーワー選手談(4位/8位:総合7位)
「全体に表彰台に立てるだけの速さはあった。レース1で4位。後方を引き離してポジションをコントロールすることができていた。レース2ではホールショットを奪ったが、何らかの理由で自分がまるで止まっているような感じになり、多くのライダーに抜かれた。ちょっとミスした。P・ジョナス(ハスクバーナ)を抑えていたけど、どちらもスロットルを閉めなかったので、盛り上がったところに乗り上げてしまった。自分のペースはよかったし、8位まで挽回した。今日は表彰台に立てなかったので残念だが、選手権2位はかなり確実になってきたのでうれしくもある」
Monster Energy Wilvo Yamaha MXGP
ゴーティエ・ポーリン選手談(5位/6位:総合6位)
「スタートが好結果をもたらした。今日はコースにわだちがすごく多かったので、追い抜くためのラインを変更が難しかった。そのため、好スタートが重要だった。スタートがすべてだった。コースはすごくラフだったが、楽しめたし、フィーリングは良かった。YZ450Fもサスペンション、エンジンともにすごく良かった。体力的には素晴らしい感じだったので、中国グランプリが楽しみだ」
アーヌー・トヌス選手談(7位/16位:総合11位)
「昨日はコースの印象が悪かったことを思えば、レース1はオーライだった。レース2では自分は完全に不調で、何らかの原因で疲労していた。どうやって終わったのも覚えていないけど、自分は完全にエネルギーを使い果たしてしまった。だから来週の中国に向けて回復、エネルギーを取り戻すよう試みるつもりだ」