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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.09 6月16日 ラトビア

RACE DATA

■概要
■大会名称:2019年第9戦ラトビアGP
■カテゴリ:MXGP
■開催日:2019年6月16日
■開催地:ケグムス(1780m)
■天候:曇り/気温24℃
■観客数:33,000人

REPORT

フェーブルが総合2位、トヌスが総合3位でダブルポディウムフィニッシュ

ラトビアのケグムスで開催されたMXGP世界選手権第9戦で、ロマン・フェーブルとアーヌー・トヌスがともに表彰台に立ち、3戦連続となるヤマハ勢のダブルポディウムフィニッシュを果した。ダイナミックな走りを示した2選手は、グランプリウイナーと同ポイントでグランプリを終えたが、レース2の結果により、フェーブルが2位、トヌスが3位となった。一方、Monster Energy Yamaha Factory MXGPのジェレミー・シーワーは、優勝者と同ポイントのフェーブル、トヌスと4ポイント差の総合4位に入った。

土曜日の予選レースを終えて、フェーブルはYZ450FMにいくつかの大きな変更を加え、ペースを上げて、両レースともトップ3圏内を狙う走りを見せた。レース1ではフェーブルは、9度にわたり世界チャンピオンとのA・カイローリ(KTM)と熾烈な3位争いを繰り広げるも、残念ながら4位でフィッシュした。

一方、アーヌー・トヌスがラトビアでも優勝を狙えるところを示した。レース1、トヌスはロケットスタートを決めると、すぐにアントニオ・カイローリ、そしてMXGP世界選手権のディフェンディングチャンピオン、J・ハーリングス(KTM)への挑戦を開始する。ハイスピードで両選手をパスすると最後の2周を残すまで全周回で首位をキープした。ところがフィニッシュライン後のS字ベントで小さなミスを冒した。その隙を突いたハーリングスがトップを奪うとそのままフィニッシュ。トヌスは2位でチェッカーフラッグを受けた。

この週末のシーワーは、レース2のパフォーマンスがハイライトとなった。シーワーは、レース1をチームメイトと1秒差の5位で終えたが、先頭集団と同等の速さを示していた。ゲートが下りた時、YZ450FMに乗るシーワーは見事なスタートを決めると、トヌス、そして選手権ランキングリーダーのT・ガイザー(ホンダ)を抑えて11周に渡ってレースをリードする。

12周目、ガイザーがシーワーをかわしてトップを奪うと、その後方でフェーブルもペースを上げてトヌスに迫る。レース終了まで残り半周となったところで、フェーブルはチームメイトのトヌスをとらえると、これをパス。僅差の2位でフィニッシュした。13秒後、トヌスは4位でフィニッシュ。これによりグランプリを制したガイザー、2位のフェーブルと同点の40ポイントを獲得した。シーワーは最上級クラスで自身2度のポディウムフィニッシュを惜しくも逃した。優勝者と4ポイント差の4位となったが、MXGP選手権ランキングでは3位に浮上した。

ラトビアGPではレース1とレース2ともに、ヤマハライダーがその大半をリード。トヌスがレース1で、シーワーがレース2をそれぞれ11周リードした。

Monster Energy Wilvo Yamaha MXGPのゴーティエ・ポーリンは、先週行われたロシア・グランプリのレース1で激しく転倒した影響に苦しみながらのライディングを強いられた。それでも29歳のフランス人ライダー、ポーリンはプッシュし、総合7位でレースを終えた。その結果、ポーリンは選手権ランキングで3位のシーワーと2ポイント差、5位に上がったトヌスには8ポイント差の4位でラトビアを後にした。

負傷により4戦を欠場したフェーブルはMXGP選手権ランキング12位に順位を上げた。MXGP世界選手権、次のラウンドは次週、6月22、23日にドイツのトイチェンタルで開催される。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

COMMENT

Monster Energy Yamaha Factory MXGP

ロマン・フェーブル選手談(4位/2位:総合2位)

「総合優勝者と同ポイントでフィニッシュしたので満足しているのと同時に、がっかりもしている。今週末はスタートが良くなくて、昨日のコースでは楽に走ることができなかったけど、今日はずっと良かった。バイクに変更を加えたが、それをやってくれたチームに本当にお礼を言いたい。怪我からまだあまり時間が経っていないのに2度表彰台に上がることができたので、それについてはよろこんでいる」

ジェレミー・シーワー選手談(5位/3位:総合4位)

「先週末に引き続く表彰台入りは果たせなかったけど、それでも素晴らしい週末だったし、もしかしたら今年のベストかもしれない。先週末と同じポイントでフィニッシュしたし、何ラップもレースをリードすることができたのはすごくクールだよ。最終ラップにすごい速さを見せたチームメイトのフェーブルに抜かれた。僕らはガイザーもとられることができた。すごいバトルだったし、今週末は表彰台に上がれるかどうかのレースをすごく楽しめた。次のドイツは大好きなコースのひとつなのですごく楽しみにしている。今の状態には満足しているので、この状態をもっと向上させてポディウムフィニッシュ争いをしたい」

Monster Energy Wilvo Yamaha

アーヌー・トヌス選手談(2位/4位:総合3位)

「今週末については満足しなければいけない。ただ、優勝者と同ポイントで優勝を逃したのは正直残念です。努力を続ける。表彰台に上るのはこのうえない気分で、チームと自分の周囲のすべての人たちに感謝しています。このポディウムフィニッシュをすごく楽しんで、これから勝利を目指して頑張り続けるよ」

ゴーティエ・ポーリン選手談(8位/11位:総合7位)

「この前のグランプリ2戦の影響から自分の体調が不調で、今週末は厳しいと感じていた。予選レースは自分にとって良くなくて、2度クラッシュしてしまった。ただしチームがすごく良いバイクに仕上げてくれたので、まずまずのスタートをすることができたし、クラッシュせずに一貫したレースを2回走れた。それでもまだまだ100%の出来でないし満足できる状態に戻るために、積み上げて行く」

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