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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.07 5月26日 フランス

RACE DATA

■概要
■大会名称:2019年第7戦フランスGP
■カテゴリ:MXGP
■開催日:2019年5月26日
■開催地:サン・ジャン・ダンジェイ(1620m)
■天候:晴れ/気温22℃
■観客数:38,000人

REPORT

トヌスが2位、フェーブルが3位でダブル表彰台獲得

Monster Energy Wilvo Yamaha MXGPのアーヌー・トヌスが、フランスのサン・ジャン・ダンジェイで開催されたFIMモトクロス世界選手権第7戦フランス・グランプリで2位に入り、再び表彰台に立った。Monster Energy Yamaha Factory MXGPのロマン・フェーブルも母国グランプリで3位となって表彰台に立った。

フランス・グランプリのレース1はトヌスが選手権ランキングリーダーのA・カイローリ(KTM)にターン1で迫るというセンセーショナルなシーンでスタートした。一方、Monster Energy Yamaha Factory MXGPのデュオ、フェーブルとジェレミー・シーワーもトップ5圏内につける。

トヌスは1周目にカイローリをパスしてトップに立つが、ポールポジションを占めたT・ガイザー(ホンダ)が2周目にこれをかわしてリードを奪う。カイローリもガイザーに続くが、そのペースにはついて行けない。ナンバー"4"を付けるトヌスはカイローリの背後につけてフィニッシュまで猛チャージをかける。シーワーはチームメイトのフェーブルをかわして5位でフィニッシュした。

Monster Energy Wilvo Yamaha MXGPのゴーティエ・ポーリンは、オープニングラップに石がフロントブレーキを切断してしまうが、粘土質のなだらかなサーキットの周回に奮闘する。結果としてポーリンは避けようもないミスを繰り返してしまうが、強いフラストレーションを覚えながらも、ポーリンはあきらめることをしなかった。ポーリンは16位に入り、選手権ポイント争いで貴重となる5ポイントを獲得した。

レース2ではフェーブルがホールショットを奪い、詰めかけた地元フランスのファンが大興奮。同じヤマハ勢のトヌスとポーリンがこれに続く。ポーリンは小さなミスを冒してガイザーとドゥサルの先行を許すが、トップ5圏内を堅持する。

大観衆に背中を押されるように、トップを走るフェーブルはトヌスとの差を拡げて行く。そのトヌスにはガイザーが迫り、プレッシャーをかける。ガイザーは8周目にトヌスをパスすると、10周目にはフェーブルも抜いてトップに立った。

スタートから10分が経過するころ、フェーブルにトヌスがプレッシャーをかけ始める。ふたりはスリリングなバトルをフィニッシュまで繰り広げるが、フェーブルが2位を守ってチェッカーフラッグを受けた。

フェーブルは昨年8月のスイス・グランプリ以来となるMXGPの表彰台に立った。また、ポーリンはJ・リーバー(カワサキ)の猛追を退けて5位でフィニッシュした。

シーワーは、隣のライダーがスタートゲートにヒットし、その影響で自分のゲートが跳ね返るという不運に見舞われながらも見事な追い上げを見せた。YZ450FMを駆って驚異的なライディングで後方から順位を上げ、8位まで浮上したところでフィニッシュした。

2戦連続でポディウムフィニッシュを果たしたトヌスは、選手権ランキングで同じくスイス人ライダーのシーワーと22ポイント差の7位に浮上した。一方、6位のシーワーも2戦連続でトップ5フィニッシュを決め、トップ5とわずか6ポイント差に迫っている。

ポーリンは選手権ランキング3位をキープ。一方、フェーブルは16位に浮上した。

ヤマハはフランスGPを2台のYZ450Fによるポディウムフィニッシュで締めくくった。ヤマハのダブル表彰台は2016年3月のタイ・グランプリ以来となる。

FIMモトクロス世界選手権、次戦は6月8日にロシアのオリヨーノクで開催される。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

COMMENT

Monster Energy Wilvo Yamaha MXGP

ロマン・フェーブル選手談(5位/2位:総合3位)

「表彰台の戻るまでの道のりは長かった。足首には痛みがあるし、バイクに乗る時間があまりなかったのでフィーリングはまだ100%ではない。速さは悪くなかったので、かなり驚いているけど、今週は体調が悪くて熱があってトレーニングできなかったのでレース自体はすごくキツかった。レース2でホールショットを奪ったことでレースがだいぶ楽になった。体力が不足していたので、コースでの時間を楽しもうと思った。良いパフォーマンスを見せて表彰台に立つことができた」

ジェレミー・シーワー選手談(4位/8位:総合5位)

「今回も良い週末だった。バイクに乗ったフィーリングがどんどん良くなっている。レース1は良いレースができて4位でフィニッシュして、レース2ではカイローリがゲートにひどくヒットして、ゲートが下りる時にこれが跳ね返って僕に当たってしまった。どうにか追い上げて8位まで挽回できたのは良かったし、総合成績で5位というのは常に僕の目標だけど、今週末はもっと上に行ける速さがあったので残念だ。ハードワークを続けるつもりだし、ロシアを楽しみにしている」

Monster Energy Wilvo Yamaha MXGP

アーヌー・トヌス選手談(3位/3位:総合2位)

「すごくうれしい。すべてにすごく感謝している。チーム、ヤマハ、そして後ろで僕を支えてくれた皆に。このままゆきたい」

ゴーティエ・ポーリン選手談(16位/5位:総合10位)

「レース1のスタートは良かったけど、自分がぶつかったのか、石がバイクにヒットしたのかわからないけど、フロントブレーキを失ってしまった。サン・ジャン・ダンジェイのようなコースではフロントブレーキなしでのライディングは難しい。わだちを使うことはほとんど不可能だったので、このようなバイクの乗り方を試している間に数回クラッシュしてしまった。ハードだったけど、この段階でのポイントはすごく貴重なので、辞めたくはなかった。それで、できるだけのことをした。レース2では5位だったけど、これも望んだ位置ではない。この週末のライディングにも、自分の地元グランプリの結果にも満足はしていないので、切り替えて次のレースに臨む」

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