全日本ロードレース選手権 ST600
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどST600に関する情報をお届けします。
Rd.07 11月1日 鈴鹿
RACE DATA
■大会名称:2009全日本ロードレース選手権第7戦(最終戦)
■カテゴリ:ST600クラス
■開催日:2009年11月1日(日)
■会場:鈴鹿サーキット東コース(2.243Km)
■観客数:23,000人(2日間合計) ■天候:晴れ ■コース:ドライ
■周回数:20周
■PP:清水 直樹(カワサキ/52秒994)
■FL:岩田 悟(ホンダ/53秒274)
REPORT
YZF-R6を駆る中冨、ST600で今季初優勝!
YSP Racing Teamの佐藤は3位表彰台!
2009年の全日本ロードレース最終戦MFJ-GP。ST600ではHiTMAN RC甲子園ヤマハからYZF-R6を駆る中冨伸一が今季初優勝。YSP・レーシング・チームの佐藤裕児は3位でチェッカーを受けた。
決勝レースは、中冨のホールショットでスタート。佐藤も好スタートから3番手でレースを進めるが、3周目の最終コーナーで小西良輝が転倒するアクシデントにより再レースとなった。
その仕切り直しのレースでは、清水直樹(カワサキ)がホールショットを決めてトップに立つ。しかし、3周目の第1コーナーで中冨が清水をパスしてトップに浮上。その後、中冨、岩田悟(ホンダ)、佐藤の3人がトップグループを形成する。そしてレース序盤では岩田がトップに立つシーンも見られたが、9周目に中冨が再びトップを奪取。その後は中冨と岩田がテール・トゥ・ノーズのバトルを展開するが、そのまま中冨が首位をキープしてチェッカーを受け今季初優勝を飾った。
一方の佐藤は、3番手走行中に第1コーナーではらみ順位を落としたが、上位の2人がそれぞれ転倒とコースアウトで3番手にアップ。その後はトップグループとの差を縮め、後半は僅差の3番手から反撃のチャンスをうかがった。しかし、その機会は訪れないまま3位でレース終了となった。
なお、シリーズチャンピオンは手島雄介(ホンダ)、ランキング2位は中冨、3位は佐藤となった。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 中冨 伸一 | HiTMAN RC甲子園 | Yamaha | 17'58.028 |
2 | 岩田 悟 | TSR | Honda | 17'58.136 |
3 | 佐藤 裕児 | YSP Racing Team | Yamaha | 17'58.537 |
4 | 手島 雄介 | TSR with ALT | Honda | 17'59.499 |
5 | 小林 龍太 | MuSASHi RTハルクプロ | Honda | 18'02.367 |
6 | 高橋 江紀 | KeihinKoharaR.T. | Honda | 18'08.205 |
7 | 國川 浩道 | DyDoミウレーシングチーム | Honda | 18'12.589 |
8 | 渡辺 一馬 | TEAM PLUS ONE | Honda | 18'14.115 |
9 | 新庄 雅浩 | RACING SUPPLY with AUTOBOY_&優匠 | Honda | 18'14.426 |
10 | 佐竹 隆幸 | チームOSG&モトスポーツ | Yamaha | 18'14.964 |
11 | 津田 拓也 | チームOSG&モトスポーツ | Yamaha | 18'16.288 1 |
12 | 生形 秀之 | エスパルスドリームレーシング | Suzuki | 18'22.165 |
13 | 鈴木 慎吾 | MOTO WIN RACING | Honda | 18'23.223 |
14 | 清水 直樹 | RS-ITOH&KAZE | Kawasaki | 18'32.551 |
15 | 関口 太郎 | Team TARO&PLUS ONE | Honda | 18'35.386 |
武田 雄一 | HiTMAN RC甲子園ヤマハ | Yamaha | 11'17.980(-8Laps) | |
DNS | 宮崎 敦 | TEAM DAYTONA | Yamaha |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 手島 雄介 | Honda | 95.3 |
2 | 中冨 伸一 | Yamaha | 70.3 |
3 | 佐藤 裕児 | Yamaha | 68.7 |
4 | 小林 龍太 | Honda | 65 |
5 | 小西 良輝 | Honda | 59.7 |
6 | 岩田 悟 | Honda | 52.7 |
7 | 武田 雄一 | Yamaha | 49.7 |
14 | 津田 拓也 | Yamaha | 21 |
16 | 宮崎 敦 | Yamaha | 14 |
18 | 佐竹 隆幸 | Yamaha | 13 |
20 | 新垣 敏之 | Yamaha | 11 |
28 | 東浦 正周 | Yamaha | 1 |
COMMENT
中冨伸一選手談(優勝)
「スタートでは、集団の中に入るとペースが上げられなくなるので、とにかく前に出ることだけを考えていた。赤旗後のレースでスタートを決めることはできなかったが、早い段階でトップの清水選手をパスすることができた。第1コーナーでの進入は誰にも負けていなかったし、最終ラップの第1コーナーにトップで進入して勝利を確信した」
佐藤裕児選手談(3位)
「前を行く2台の速いところと遅いところを見極めて、仕掛ける場所を考えていたけれど、結局、最後まで抜きどころを掴み切れなかった。同じダンロップタイヤを装着する中冨選手に負けたことが悔しい」
並河武監督談(YSP寝屋川マネージャー)
「第6戦までの戦いぶり、前日の予選の結果を含めて、今日の決勝ではやってくれるという大きな期待を持っていた。結果は3位と優勝には届かなかったが、トップに迫る力一杯の走りが本当に素晴らしかった。佐藤選手は、既に十分な才能を見せてくれているが、体力、技術ともに発展途上にあり、今後のレース界を背負っていく逸材。今年1年で経験した良いことも、悪いことも忘れず、常に最高のパフォーマンスを追求して、より高いところをめざしてほしい」
平忠彦チームマネージャー談
「事前テストから、予選、決勝と実に順調に進めていくことができた。大切な予選では3番手を確保して、決勝では優勝には一歩届かなかったが、来年に繋がる3位という結果でシーズンを締めくくることができた。今年は開幕戦以降、苦しいレースが数戦続いたが、後半にかけて攻める走りができたし、気持ちのコントロールもうまくなり、成長の一年だったと思う。しかし、彼はこれからも長いレース人生があるライダー。今回の結果に満足することなく、もっと攻めていく気持ちを全面に出して、邁進してほしい。最後に全戦を通してYSPをはじめ、多くのファンの皆さまに応援をいただき、本当にありがとうございました。来年も変わらず多くの応援をいただけるようにがんばるので、これからも応援をよろしくお願いします」