全日本ロードレース選手権 ST600
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどST600に関する情報をお届けします。
Rd.06 10月18日 もてぎ
RACE DATA
■大会名称:2009全日本ロードレース選手権シリーズ第6戦
■カテゴリ:ST600クラス
■開催日:2009年10月18日(日)
■開催地:ツインリンクもてぎ(4.801km)
■観客数:16,500人(2日間合計) ■天候:晴れ ■コース:ドライ ■周回数:5周
■PP:黒川 武彦 (Kawasaki/1分57秒013)
■FL:野田 弘樹(Honda/1分57秒634)
REPORT
わずか5周のレースで佐藤が4位入賞!
2度の赤旗・中断の後に、第1レースのわずか5周の順位で成立、という波乱のレースで、YSP・レーシング・チームからYZF-R6を駆り参戦する佐藤裕児が4位となった。
第1レース、6番グリッドからスタートした佐藤は、オープニングラップを5番手で終了。2周目に入り4番手にポジションを上げると、前方の黒川武彦(カワサキ)、清水直樹(カワサキ)、野田弘樹(ホンダ)の3人を追いつつ、後方に手島雄介(ホンダ)、小西良輝(ホンダ)らを従えレースを展開する。ところが6周目の第4コーナーで2台が転倒。その1台がコースを塞ぐ形となり、赤旗が提示されてレースは中断となってしまう。
10周で争うこととなった第2レースは、5周目の順位がスターティンググリッドとされ、佐藤は4番手から臨んだ。佐藤は中断の影響を感じさせることなく、好スタートを見せて3番手で第1コーナーをクリア。しかし、その後の第4コーナーでHiTMAN RC甲子園ヤマハの武田雄一を含む多重クラッシュが発生。コース上のオイル処理のために再び赤旗が提示されてレースは中断となった。
こうして2度に渡る赤旗・中断により、ST600のレースは最終レースへと変更された。ところが、続くJSB1000でも赤旗による中断が発生し、スケジュールが遅れたため、日没時間などを考慮し、再レースは中止。このため、第1レース5周目の順位が最終結果になるという主催者の決定により、佐藤は4位を獲得することとなった。なお、優勝は黒田、2位は野田、3位は清水が獲得した。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 黒川 武彦 | 松本クリニックVIPBスピード | Kawasaki | 9'54.903 |
2 | 野田 弘樹 | テルル ハニービーレーシング | Honda | 9'55.235 |
3 | 清水 直樹 | RS-ITOH&KAZE | Kaswasaki | 9'55.753 |
4 | 佐藤 裕児 | YSP Racing Team | Yamaha | 9'55.914 |
5 | 手島 雄介 | TSR with ALT | Honda | 9'56.629 |
6 | 小西 良輝 | MuSASHi RTハルクプロ | Honda | 9'57.332 |
7 | 関口 太郎 | Team TARO&PLUS ONE | Honda | 9'59.283 |
8 | 中冨 伸一 | HiTMAN RC甲子園ヤマハ | Yamaha | 9'59.602 |
9 | 武田 雄一 | HiTMAN RC甲子園ヤマハ | Yamaha | 9'59.897 |
10 | 宮崎 敦 | TEAM DAYTONA | Yamaha | 10'00.374 |
11 | 高橋 江紀 | KeihinKoharaR.T. | Honda | 10'00.434 |
12 | 岩田 悟 | TSR | Honda | 10'00.861 |
13 | 小林 龍太 | MuSASHi RTハルクプロ | Honda | 10'01.228 |
14 | 生形 秀之 | エスパルスドリームレーシング | Suzuki | 10'01.434 |
15 | 國川 浩道 | DyDoミウレーシングチーム | Honda | 10'01.813 |
16 | 渡辺 一馬 | TEAM PLUS ONE | Honda | 10'02.116 |
17 | 寺本 幸司 | PLOT FARO パンテーラ | Suzuki | 10'02.548 |
18 | 豊田 浩史 | D REX | Yamaha | 10'03.004 |
19 | 稲垣 誠 | バーニングブラッドRT | Honda | 10'03.655 |
20 | 東浦 正周 | プラスミューレーシングチーム | Yamaha | 10'06.108 |
26 | 佐藤 友之 | RT 森のくまさん 佐藤塾 | Yamaha | 10'12.791 |
28 | 中本 郡 | SP忠男レーシングチーム | Yamaha | 10'15.229 |
30 | 津田 拓也 | チームOSG&モトスポーツ | Yamaha | 10'15.994 |
35 | 大楽 竜也 | 伊藤レーシングGMDスズカ | Yamaha | 10'26.219 |
36 | 佐竹 隆幸 | チームOSG&モトスポーツ | Yamaha | 10'45.567 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 手島 雄介 | Honda | 79.3 |
2 | 小西 良輝 | Honda | 59.7 |
3 | 小林 龍太 | Honda | 51 |
4 | 佐藤 裕児 | Yamaha | 50.7 |
5 | 武田 雄一 | Yamaha | 49.7 |
6 | 中冨 伸一 | Yamaha | 47.3 |
COMMENT
佐藤裕児選手談(4位)
「もてぎは得意なコースだし、僕自身も、マシンの調子も良かっただけに、4位という結果は残念だ。第1レース、赤旗・中断後の第2レースともにスタートが決まって、いいレースができていただけに、わずか5周でレースが終了になってしまったことは本当に悔しい。しかし今回の走りは僕にとっては自信になったので、次回の最終戦では表彰台に立ちたいと思う」
山口創監督談(YSP東大宮マネージャー)
「佐藤選手は1本目4番手、2本目3番手と、とても調子よく走っていたが、不運にも2回ともに赤旗中断...。好成績が期待されていただけに本当に残念でならない。今シーズンは開幕戦以降は厳しい戦いを続けてきたが、そのなかで着実に調子を取り戻していたので、本人が一番悔しいのではないだろうか。ただし、レース後に言葉を交わしたとき、自信を持って最後は戦えるとの力強いコメントがあったので、最終戦では今シーズン最高の結果、表彰台の獲得を期待する。もちろん一番高いところを狙ってがんばってほしい」
平忠彦チームマネージャー談
「今回は佐藤選手もマシンも仕上がりが良く、フリー、予選、決勝を通じて一時の不調から大きくジャンプアップした姿を見せてくれた。しかし決勝は、2回の赤旗中断があり、結果は1本目の結果が適用され、最後まで戦わずして4位という悔しい結果となった。次回の最終戦では今シーズン最高の結果を残すことが目標になるが、トップグループで戦うには、やはり予選での順位がとても重要になるので、まずは予選に集中して、最善の状態で決勝を戦える体制を作りたい。もちろん決勝でも、これまでの経験を生かし、チーム一丸となって戦うのでぜひ期待してほしい」