2006年からGPライダーである故阿部典史が監督を務めた「TEAM NORICK」に所属。2010年(15歳)にJ-GP3で全日本デビューすると、2011年にはJ-GP2にステップアップ。2013年には7戦3勝をあげ全日本初のチャンピオンを獲得した。
2014年は、国内最高峰のJSB1000でチャレンジを開始し、ルーキーながらポイントを重ねランキング8位を獲得。この活躍により2015年からヤマハのユースチーム「YAMALUBE RACING TEAM」に抜擢され、難波恭司監督の元でランキング7位。翌年はランキング5位と成長を示すと、2017年から「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」に加入。吉川和多留監督、そして中須賀克行選手から学びながらクラス初優勝などでランキング5位。2019年にはランキング3位まで上り詰めた。
コロナ禍でスケジュールが大幅に変化した2020年は5大会8レースが行われたが、開幕6連勝、トータル7勝をあげ最高峰クラスで初のチャンピオンに輝き名実ともにトップライダーへ。そして2021年は世界最高峰のプロダクションレース、スーパーバイク世界選手権にフル参戦を開始する。
2017年、GRTは、「Yamaha Official WorldSSP Team」として、スーパーバイク世界選手権に参戦し、ルーカス・マヒアス選手がチャンピオンを獲得。続く2018年は、マヒアス選手がランキング2位、チームメイトのフェデリコ・カリカスロ選手が5位となり、GRTは2年連続でチームタイトルに輝き、ヤマハの2年連続となるコンストラクタータイトルの獲得に貢献した。
2019年シーズンからは、「GRT Yamaha Supported Team」として、Yamaha Motor Europe N.V.がレース戦略や技術開発を担う体制のもと、スーパーバイク世界選手権(WSBK)への挑戦を開始。ライダーのマルコ・メランドリ選手が2度の表彰台を獲得するなど、WSBKの中で存在感を確立した。
2020年にはWSBKの経験値が少ないライダーのチャレンジを支える役割を担い「GRT Yamaha WorldSBK Junior Team」へ名称を変更。ルーキーのギャレット・ガーロフ選手が2度のトップ3フィニッシュを果たすなど、シーズンを通して成長を支えた。
そして2021年シーズンは、「GRT Yamaha WorldSBK Team」とし、ガーロフ選手と野左根航汰選手が参戦。ライダーの成長を支援する体制はそのままに、トップチームである「Pata Yamaha WorldSBK Official Team」と同等のYZF-R1を投入して表彰台、優勝を目指す。