レース1でトップ10に迫る自己ベストの11位を獲得

2021.08.22

2か月前に同サーキットで行ったテストでは転倒を経験し、右手の指に怪我を負った野左根航汰。その怪我により、欠場（イギリス大会）を余儀なくされたが、着実に回復を遂げて、シーズンは後半戦、ナバラ大会を迎えた。

ウイーク初日の8月19日（金）にはフリープラクティス1・2に臨み、FP 1では1分40秒197で17番手発進。トップには2.568の差をつけられた。続くFP2は 1分39秒826、16番手で初日を終える。さらに翌日20日（土）のFP3では、1分38秒387で15番手。順位こそジャンプアップとならなかったが、着実にタイムを削り、自信を取り戻しスーパーポールに臨んだ。

そのスーパーポールでは一時10番手まで浮上したが、終盤で全体のペースが上がるとポジションを落としたが、自己ベストをきっちりと更新し1分37秒664で15番手、5列目からレース1をスタートすることとなった。

得意のスタートで14番手に上がり、ドゥカティのM・R・リナルディ、ホンダのA・バウティスタと12位争いを展開。前方で数台が転倒したこともあり、これが9位争いとなって、3台で何度も順位を入れ替える激しいバトルを展開した。

その後、バウティスタが転倒したが、スタートで出遅れていたチームメイト、G・ガーロフが追いつき、再びリナルディを含めた3台による戦いとなった。このなかで野左根は、懸命にライバルたちに食らいついて行ったが、終盤で徐々にペースを下げトップ10に一歩及ばなかったものの11位でチェッカーを受けた。

レース1で好成績を収めて臨んだウィーク最終日の8月22日（日）、まず行われたスーパーポール・レースは、15番グリッドからいつものように好スタートを見せる。そのスタートでポジションを上げた野左根は、その後のいくつかのコーナーでもポジションを上げ7番手まで浮上。しかしその後はライバルたちもペースを上げ、C・デイビス（ドゥカテ）、Ｍ・ファン・デル・マーク（BMW）、そしてチームメイトのG・ガーロフらに先行を許した野左根は、バウティスタ、A・バッサーニ（ドゥカティ）、リナルディと10位争いを展開することとなった。

この結果、最終ラップで後退し目標のトップ10には届かなかったものの11位でフィニッシュ。レース1の課題克服に向け前進していることを確認し、レース2に臨むこととなった。

好調だったスーパーポール・レースの勢いのままに野左根はトップ10を目指してレース2に臨んだ。しかしグリッド上でエンジンがストール。これによりピットレーンにマシンを戻すこととなったため、ピットレーンからのスタートになるかと思われたが、最後尾の23番手グリッドだったが、幸い、もう一度グリッドに並べることができた。

この窮地から挽回するのは難しいと思われたが、野左根は好スタートから激しい追い上げを見せ、第1コーナーの混乱のなかで9つ上げて14番手に浮上する。その後さらに11番手まで浮上したが、T・ラバト（ドゥカティ）に抜かれて12番手に後退した。その後もプッシュし続けた野左根は最終ラップで再びラバトとの差を詰めていったが、フロントが切れ込み転倒し、リタイアでレースを終えることとなった。

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野左根航汰選手談（11位/11位/DNF）

Results

Race 1

Superpole Race

Race 2