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鈴鹿8耐 第2回公開合同テスト
ヤマハチームが悪天候の中、本番に向け貴重なデータを収集

鈴鹿8耐 第2回公開合同テスト ヤマハチームが悪天候の中、本番に向け貴重なデータを収集

7月7・8日の2日間に渡り、鈴鹿8耐の第2回公開合同テストが開催された。今回は、世界耐久選手権にレギュラー参戦している「#7 MONSTER YAMAHA – YART」が来日。ブロック・パークスは不参加だったが、イバン・シルバ、シェリダン・モライスの2名が出走。新型「YZF-R1」の開発メンバーで構成する「#14 team R1 & YAMALUBE」は、時永真、藤原儀彦、ジェフリー・デ・フリース、「#60 磐田レーシングファミリー」からは、西村一之、澤村元章、真鍋秀司とそれぞれフルメンバーでの参加となった。なお、「#21 YAMAHA FACTORY RACING TEAM」は、中須賀克行、ポル・エスパルガロ、ブラッドリー・スミスに代わって、野左根航汰と藤田拓哉が参加した。

テストは、7日の朝から雨が降り続け、夜間走行を含めた全3セッションともに完全ウエット。8日午前中のセッション4、走行枠Aグループの#7、#21、#60走行時は完全ドライとはいかなかったが、走行枠Bグループの#14はドライで走行。その後のセッション5はA・Bグループともにドライコンディションとなったものの、最終のセッション6は再びの降雨でウエットとなった。

こうした状況のなかでも#7の2人は、鈴鹿が初走行であったため、本番に向けた貴重な機会として、サーキットの熟知とセッティング最適化を目的に精力的に周回を重ねた。チームベストは2分11秒655で総合21位となったが、「周回を重ねるごとに着実に速くなっていった」と手応えつかみテストを無事終了した。
#14は、元ヤマハファクトリーライダーの藤原が記録した2分14秒545をチームベストに、時永も14秒台をマーク。そして初の鈴鹿となったジェフリーも、セッティングに素早く適応して着実にタイム短縮。総合力の高さを見せSSTクラスでは4位(総合45位)とし、目標とするクラス優勝に向けて大きな前進を果たした。
#60は、ウエットコンディションとなったため、予定していたテスト項目を消化できなかったものの、ウエットでの貴重なデータを収集。今後のテストでは、マシンチェックを含めたロングランを予定している。チームベストは2分16秒813(総合72位)。
また#21は、野左根、藤田によるマシンチェックをメインとしたロングランを実施し、14・15日、決勝に向けての準備を確実に進めた。タイムはヤマハ勢では最高の2分11秒538(総合20位)をマークした。
本番に向けた3度目の公開合同テストには、再び中須賀、エスパルガロ、スミスの3人が鈴鹿に集結、もう一つの世界耐久選手権のレギュラーチーム「#94 GMT94 YAMAHA」も参加する予定となっている。


#7 MONSTER YAMAHA – YART

イバン・シルバ選手談

「鈴鹿を走るのは初めてでしたが、チームの連携も良く、周回を重ねるごとに速く走れる実感がありました。日本を中心とする8耐経験を持つライバルたちは手強い存在ですが、チーム力はもちろん、非常に高い戦闘力を持つR1の存在により、トップ5を狙うことも可能だと思っています。本番は、必ずはエキサイティングなレースになると確信していますので、ぜひ鈴鹿で、YARTとヤマハを応援してください!」

シェリダン・モライス選手談

「チームメイトのイバンと僕にとって鈴鹿は初のサーキットになりますが、このテストの間に可能な限りのデータを収集しました。R1は小柄な僕にとっても本当に扱いやすく速いマシンで、改めて大きな手応えを感じました。本番に向けては、すべてが新たな冒険となりますが、地に足をつけて、少しでも上を狙えるようにがんばります。ファンの皆さん、そして良いバイクを作ってくれたヤマハに感謝しています。決勝では、ぜひ熱い声援をお願いします!」

マンディ・カインツ監督談

「世界耐久選手権には長年参戦してきましたし、鈴鹿は大好きなサーキットのひとつです。8耐は特に集中して臨むレースですが、今年は鈴鹿を初めて走るライダーを起用し、新型R1で挑むということで、多くが初めてのレースとなります。それでも、新しいR1はベースの段階から非常に速く、強力なマシンであるため、ライダーたちもセッションを重ねる毎に成長を見せてくれました。チームにとってはチャレンジングな大会ですが、我々は耐久の経験が豊富なチームであり、目標は高くトップ5を狙います。本番はファンの皆さんの応援が力になるので、サーキットでチームとヤマハを応援してください」

#14 team R1 & YAMALUBE

時永真選手談

「事前のテストで雨のセッティングは出していましたが、今回のテストではさらに雨量によってマッピングを変えて合わせることができるようになりました。また初めてジェフリーが合流しましたが、僕と藤原さんのセッティングに違和感なく乗れたのは、非常に大きなことだと感じています。僕自身は今回あまり走っていませんが、ドライでの2〜3周で2分14秒台が出たので心配していませんし、改めて高いポテンシャルを持ったマシンだと心強く感じました。本番に向けて、ますますモチベーションが高まっているので、ご期待ください」

藤原英樹監督談

「今回はほとんどウエットコンディションでしたが、基本的なテストスケジュールは消化できました。唯一のドライコンディションでは藤原選手が2分14秒台をマークし、時永選手、ジェフリー選手も良いタイムをマークしています。とくにジェフリー選手は初めての鈴鹿、そしてウエットコンディションながらタイムを伸ばし、いい形でテストを終えることができました。新型R1はサーキット走行にフォーカスしており、開発初期から携わっている3人のライダーでそのポテンシャルの高さを証明することがチームの基本姿勢です。なのでSSTでの参戦は必然であり、一般のお客さまが入手可能なパーツのみでレースに臨み、そして成績を出すことがチームのミッションですが、現状非常に大きな手応えを感じています。本番を楽しみにしていてください」

#60 磐田レーシングファミリー

西村一之選手兼監督談

「今回のテストでは、ドライコンディションがほどんどなく、予定していたロングランによる燃費などのマシンチェックができず、次回テストに持ち越しになってしまいました。それでも、新しいR1は減衰力を調整できるため、ウエットコンディションでも有意義な面が確認できたのは収穫。ただライバル勢に加え、同じマシンで出場する#14 team R1 & YAMALUBEも、元トップのライダーがいるのでさすがに速かったですね。ライダーでは負けているかもしれませんが、ピットワークなどチーム一丸となって、#14に続けるようがんばります」

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