Rd.10 Unadilla

シリーズは終盤へ、渡辺は総合26位を獲得

AMAモトクロスはいよいよ終盤となる第10戦ユナディラを迎えた。今大会では新たなライダーが5人加わり、プロフェッショナルデビューを果たした。このことは、渡辺祐介にとって予選通過へのプレッシャーがさらに大きくなったことを意味した。

渡辺のライディングは、走り出した当初はやや硬かったが、その硬さが解けて挑んだアタックラップでは転倒したライダーによって　タイムを出せず、1回目のクオリファイング・プラクティスを終えて43番手となった。渡辺はラストチャンス・クオリファイヤーを回避するためプラクティス2回目で何をすべきか、チームと話し合った。こうして臨んだ2本目で渡辺は7秒もタイムを詰め、32番手で予選を通過。決勝進出を果たした。

モト1のスタートで渡辺は、トップ20圏内で1コーナーに進入したが、直前を走るライダーが2コーナーへのアプローチでクラッシュ。渡辺は転倒したライダーに衝突して最後尾まで後退してしまう。しかし、その後は迫力のあるライディングで挽回し、40番手から26番手まで追い上げてフィニッシュした。

モト2ではスタートで小さなミス（ウイリー）をおかしてしまし、オープニングラップを29番手前後とする。そこからの20分間で怒涛の挽回を見せて21番手まで順位を上げると、残り10分ではポイント獲得を目指してマシンをプッシュ。しかし残り2周となったところでライバルに先行され、22位で終えた。

Comment

渡辺祐介選手談（26位／22位：総合26位）

「 多くの新しいライダーが参加するので、厳しい戦いになることはわかっていました。 タイムアタックでは予選を通過したものの、1本目はクリアラップをとることがでず、ライディングもイマイチでした。2本目に向けてダグさんと話し合い、まずまずの予選タイムを記録することができました。モト1はかなり良いスタートを決めたのですが、他のライダーのクラッシュに巻き込まれて最後尾まで後退。その後のライディングの感触はよかったので、良い結果を得ることができました。モト2はスタートでちょっとミス、レースのほとんどがバトルとなり、22位でフィニッシュしましたが、モト2のライディングには満足しています。次のレースも楽しみです」

ライダーコーチ、ダグ・デュバック談

「このレースから新たに参加した速いプロライダーの存在を考えれば、祐介はとてもよくやったと思います。私がいちばんうれしいのはタイムドクオリファイングです。祐介は1、2周の短い走行では速さを示しましたが、このことは彼の速さが確実に上がっていることを示しています」