Rd.4 High Point

モト2で21位、ポイント獲得まであと一歩に迫る

AMAモトクロス選手権 第4戦ハイポイントが6月15日に開催された。天候にも恵まれ、第2戦での転倒による脳震盪も回復した渡辺佑介も、よい感触で今大会に飲んだ。しかし結果は、モト1で24位、モト2では21位と、ポイント獲得に迫ったが、あと一歩届かず大会を終えた。

大会の舞台となるのはペンシルベニア州マウントモーリスにあるハイポイントレースウェイ。渡辺は最初のタイムドプラクティスから、リラックスして臨みライディングも好調で、ベストタイムはAグループ25番手。前回の第3戦（コロラド州レイクウッド、サンダーバレー）では33番手だったことを考えると、大きな進歩を見せることとなった。さらに渡辺は2回目のセッションでは自身のベストタイムを3秒も削り、AB両グループの総合結果では参加全70選手中28番手で、40人のライダーが参加する決勝へと駒を進めた。

まずモト1は、スタートに向かう渡辺の精神状態はよかったが、バイクの問題があり、サイティングラップに参加することができなくなってしまった。その後、問題は解決しレースに参加。抜群のスタートでトップ10入りするが、サイティングラップに参加できなかったため、コースコンディションをつかめていなかったこともあり、ラインどりに苦戦し、いくつかミスをおかしてポジションを落とすこととなってしまった。それでもスタートから約10分が経過した時点で28番手前後を走行していた渡辺だったが、徐々に落ち着きを取り戻し、レース序盤に抜かれたライダーたちの追撃を開始。最終的には24位まで挽回してチェッカーフラッグを受けた。

モト1での自身の走りに納得できなったが渡辺は、モト2のスタートが決まらず、オープニングラップを27番手で戻ってくることとなった。1周目の走りはまだ少し硬さが見られたが、10分を経過するとよいライディングを見せはじめ、前を走るライダーにプレッシャーをかけはじめた。23番手まで順位を上げた渡辺は、さらに前を行く2人とバトルを展開。争いは最終ラップまで続き、これをかわして21位でフィニッシュした。

Comment

渡辺祐介選手談（24位/ 21位: 総合22位)

「プッシュしている際にもいくつかミスがありましたが、タイムドプラクティスは今シーズンで最高のものとなり、モト1に向けてはよい状態でした。でもモト1はとても厳しい展開になりました。9番手か10番手という最高のスタートを決めたのですが、たくさんのミスがあり、順位を落としてしまいました。ベストスタートとサイティングラップなしという最悪の組合せでした。モト2でもよいレースをしたかったのですがまずまずといったところ。その後はよいバトルができて21位に入りました。次回はフロリダでのレースになります。一度も走ったことがないコースですが僕の好きなサンドということでとても楽しみです」

ダグ・デュバック談

「モト1については、サイティングラップに参加できていれば、もっと楽にライディングすることができたはずなので残念でした。とはいえ、この週末全体については満足していますが、それでもまだやるべきことがあります。祐介はレースで見せるよりももっと速さを持っているのです。高度な集中力を必要とするこのシリーズで、彼のメンタルを向上できるようにさらにサポートしていきたいと思います」