Rd.8 Spring Creek

マディーのスプリングクリーク、両モト26位を獲得

7月20日、AMAモトクロス選手権・第8戦スプリングクリークが開催され、激しい雨と雷により2時間遅れでスタートした。プラクティスでは第2グループに入った渡辺祐介だったが、チームは最初の走行グループが速いタイムを記録するのではと懸念した。なぜならマディコンディションでは、コースの状態が時間とともに悪化するのが一般的で、不利になる可能性があったからだ。しかもプラクティス自体は1回のみ、ラストチャンスクオリファイヤーもなくなったため、一発で好タイムを出す必要があったのだ。だが今回はその例とは異なる展開となり、第2グループのタイムが速く、渡辺は28番手で予選を通過した。

迎えたモト1、渡辺は抜群のスタートで、第1コーナーにトップ10内で飛び込んだ。しかしコースはメインの走行ラインを外れると非常にぬかるんでおり、リラックスしてライディングできる状態ではなかった。すべてのライダーがメインのラインに殺到し転倒するライダーが多く見られた。渡辺も最初の10分間にクラッシュを何度か経験。一時は33番手まで順位を落とした。それでも集中してライディングを続けた渡辺はその後順位を上げて26位でフィニッシュした。

渡辺は再びモト2でも好スタートを見せ15番手前後につけるが、その後にメインの走行ラインで他のライダーと接触しコースアウトしてしまう。それでも大きく順位を落とさずに再走した渡辺は、好位置につけて他のライダーとバトルを展開する。だが渡辺はメインのラインを外してディープなマディに入ってしまいクラッシュして後退。そこから再び復帰して力強いライディングを見せ、モト2でも26位でチェッカーを受けた。

Comment

渡辺祐介選手談（26位／26位：総合28位）

「タイムアタックではとてもナーバスになりました。今回は走行のチャンスが1回、ラストチャンスクオリファイヤーもなかったからです。ただうまくライディングできて無事予選を通過。モト1はとてもハードでした。スタートが決まったこともあり、トライし過ぎて小さなクラッシュを何度もしてしまいましたが、後半はクラッシュしないように手堅く走り26位。モト2もスタートはよかったのですが、下り坂でクラッシュして再走までに時間がかかり順位を落としましたが、後半ではよいラインを見つけリラックスして走ることができました。次のワシューガルでは好位置でフィニッシュできるようがんばります」

ライダーコーチ、ダグ・デュバック談

「祐介はプラクティスでは厳しいコンディションの中で好走しました。モト1では好スタートを決めて上位につけたため、エキサイトしてしまいました。祐介は5回クラッシュしていますが、今日のコンディションは明らかにアグレッシブなライディングに合っていなかったのです。モト2はハイペースでライディングしつつ、集中力を保つよう話しました。レースを終えミスにいらだっていましたが、ライディングは確実によくなっています。祐介がやるべきことで一番困難なのは上位で争っているときにリラックスすること。走るごとによくなっているので、ワシューガルが楽しみです」