MotoGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.20 11月17日 ソリダリティ
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第20戦ソリダリティGP
■開催日:2024年11月17日(日)決勝
■開催地:カタルニア/スペイン(4.657km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:18度 ■路面温度:16度
■PP:F・バニャイア(1分38秒641/ドゥカティ)
■FL:M・マルケス(1分40秒088/ドゥカティ)
REPORT
Monster Energy Yamaha MotoGP、シーズン最終戦は11位と21位
2024シーズン最終戦ソリダリティGPはMonster Energy Yamaha MotoGPにとって厳しい戦いとなった。F・クアルタラロは9位争いを展開したあと11位でフィニッシュ。A・リンスは20位でゴールしたが、レース中に課されたダブル・ロングラップ・ペナルティの不履行により、9秒を加算して21位となった。
クアルタラロは10番グリッドからスタート後、周囲のライバルたちと抜き差しを繰り返しながら3ラップ目で12番手を確保。徐々にスピードを上げて6ラップ目にはJ・ミル(ホンダ)を捉え、さらに前方を行くM・ベゼッキ(ドゥカティ)を追っていった。初めは2秒以上あった差を0.3秒まで縮めてベゼッキとP・アコスタ(KTM)の9位争いに加わり、最終ラップでは0.138秒差まで近づいたが、オーバーテイクには至らず11位でゴールした。トップとの差は10.756秒だった。
一方のリンスは15番グリッドから好スタートを切り11番手に浮上。しかし中段グループの激しい競り合いのなかで2ラップ目には元のポジションまで後退し、その後もライバルたちの追撃を抑えきれずに中盤以降は20番手を維持していた。残り6ラップでは第2コーナーのショートカットによりロングラップ・ペナルティを受けたが、そのまま走行を継続。20位でゴールしたあと、ペナルティ不履行によるダブル・ロングラップ・ペナルティ分の9秒が加算されて21位となった。
この結果、クアルタラロは合計113ポイントでランキング13位、リンスは合計31ポイントでランキング18位タイ。Monster Energy Yamaha MotoGPは合計144ポイントでチーム・ランキング8位、ヤマハは合計124ポイントでコンストラクターズ・ランキング4位でシーズンを終えた。
Monster Energy Yamaha MotoGP、Yamaha Motor Racing、ヤマハ発動機株式会社は、ホルヘ・マルティン選手とPrima Pramac Racingのチャンピオン獲得を祝福するとともに、この場をお借りし、シーズンを通じて情熱をもって支え続けてくれたスポンサーやパートナー、ファンの皆様に心より感謝する。
Monster Energy Yamaha MotoGPは19日(火)、ここバルセロナ-カタルニア・サーキットでIRTAテストに参加し、2025シーズンをスタートする。
RACE RESULT
LAP CHART
RIDERS RANKING
CONSTRUCTORS RANKING
COMMENT
Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手談(11位)
「決勝ではハード・タイヤを装着しました。ウイーク中に一度も試していなかったものですが、私に失うものはなく、得られるのは良い情報だけでした。選択は正しかったと思いますが、グリップはやはり十分ではありませんでした。依然として課題があり、改善すべき点もわかっていますが、その上で今日は最高のレースができたと思っています。素晴らしい順位ではないとしても、トップに10秒差まで近づけたことは喜んでいいと思います」
A・リンス選手談(21位)
「結局、2024シーズンを良い形で締めくくることはできませんでした。1ラップ目から最終ラップまで苦戦し続け、競争力を発揮できないまま終わりました。走行中にもいろいろなトライを行っていたのですが、効果はなく、同じ問題が残りました。前回のマレーシアGPでマシンのフィーリングが向上していただけに、ここで良いセッティングが見つけられなかったことは非常に残念です。新しいシーズンのスタートとなる火曜日のテストに期待しており、ニューパーツのテストも予定していますが、それを適切に進めるためにもセッティング向上が重要な優先事項になります」
M・メレガリ(チーム・ディレクター)談
「初めにホルヘ・マルティン選手とPramacチームのタイトル獲得を祝福したいと思います。私たちにとってソリダリティGPは厳しい戦いとなりましたが、そのなかにも明るい兆しが見られました。トップとの差を見れば、前回のカタルニアGPと比較して大きく前進しています。昨日のスプリントについても同じことが言えるので、シーズン終盤の数戦でトップとの差が縮まってきたことがわかります。今日はファビオ(クアルタラロ)が序盤でミルの後ろに留まってしまったのが不運でした。ベゼッキとの差が大きくなっていましたが、その差を詰めることができたので、あと1ラップあったら9位争いにしっかり絡めたはずです。一方、アレックス(リンス)のほうは、すべてにおいて残念な結果となりました。データを分析し、何が彼のライディングを妨げたのか追求しなければなりません。これで今シーズンを終了し、新しい仲間たちとともに、すぐにでも2025シーズンのことを考え始めたいと思っています」