MotoGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.08 6月30日 オランダ
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第8戦オランダGP
■開催日:2024年6月28日(金)プラクティス
■開催地:アッセン/オランダ(4.542km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:20度 ■路面温度:37度
REPORT
クアルタラロが11番手、リンスが14番手、Q2進出に僅かに届かず
Monster Energy Yamaha MotoGPは約3週間のインターバル中にプライベート・テストを実施し、好感触をつかんで第8戦オランダGPに臨んだ。F・クアルタラロはフリープラクティス第1セッション(FP1)で4番手と好調なスタート。プラクティス(PR)ではトップ10を目指したが、0.014秒差で11番手に留まりQ2進出を決めることはできなかった。チームメイトのA・リンスも着実にペースを上げていたものの、セッション終盤で順位を下げて14番手で終えた。ふたりはQ1からQ2進出を目指す。
クアルタラロはPRのセッション前半でセッティング変更を試み、後半ではその成果を生かしてタイムアタックを行った。残り10分の時点で5番手まで浮上したものの、終盤の厳しい戦いのなかで徐々に後退。イエローフラッグもあり、再び順位を挽回することはできなかった。ベストタイムは全25ラップ中22ラップ目に記録した1分32秒054。トップから0.714秒差の11番手となった。
一方のリンスはFP1では思うようにペースが上がらず16番手。おもに電子制御システムの調整に取り組み、PRでのタイム更新を目指した。特色あるコースに合わせたセッティング変更により調子が上がり、終盤のタイムアタックでは一時、トップ10に浮上したが、最終的にはトップから0.863秒差の14番手となった。ベストタイムは全26ラップ中23ラップ目に記録した1分32秒203。
PRACTICE RESULT
COMMENT
Practice
Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手談(11番手/1分32秒054)
「イエローフラッグの影響も確かにありました。でも私たちの今のポジションはもともと、9~12番手というところなのです。無理なくQ2に入るためには、この状況をもう少し改善していかなければなりません。今日の時点でQ2進出を決められなかったことは、とても残念です。新型エンジンは非常に好調ですが、アッセンのコースでは大きな違いを生むことができないようです。私の考えでは、オーストリアのシュピールベルクやイタリア・ミサノが合っていると思います。旋回性や敏捷性についても作業を続けています。明日の予選とスプリントで上位を目指します。
Prima Pramac Racngがヤマハに加わったことは本当にうれしいです。彼らは昨年、チーム・タイトルを獲得しています。このチャンスを生かして、ともに協力し合えること、またヤマハが2台増えることは非常に素晴らしいですし、より速くなり、より多くデータを収集できるようになります。ですからPramacの加入は超ハッピーです!」
A・リンス選手談(14番手/1分32秒203)
「午前中よりは少し良くなりました。FP1はちょっと混乱状態だったのです。トラクション・コントロールに苦戦したため、ほとんどの時間を電子制御システムの改良に費やしてしまいました。でも午後になると少し改善され、セットアップ作業の時間がとれたのでセッティング変更を試みました。その結果、フィーリングが少し良くなり、いくらか快適に乗れるようになったのですが、依然としてトップ10からは遠く離れています。明日に期待し、作業を続けていきます。予選でもっとライバルたちに近づき、スプリントとメインレースの好グリッドを獲得できるよう頑張ります。
Prima Pramac Racngの加入には非常に興奮しています。とてもいいニュースです。マシンが2台増えれば、より多くのデータを収集することができます。ここ数年の経験から、さまざまなライディング・スタイルのライダーたちからデータを得られることが、どれほど重要かをよく理解しています」
M・メレガリ(チーム・ディレクター)談
「目標にしていたQ2進出を達成できず残念です。しかしその差はほんのわずかで、トップ15台が0.9秒差という熾烈な争いです。また終盤はイエローフラッグもあり、ふたりはプッシュのチャンスを失ってしまいました。ふたりとも新型エンジンの進化を感じていますが、ここアッセンはコースレイアウトの性質上、残念ながらそれほど大きな成果を得られないことがわかりました。そのなかでも明日はQ1とスプリントで最大限の力を発揮できるようベストを尽くします。
このような状況ではありますが、今日の最大のニュースはPrima Pramac Racngのヤマハ加入でしょう。2025年からの彼らとのコラボレーションを誰もが楽しみにしています。ファクトリーマシンが2台追加されることでデータの蓄積量が増え、マシン開発に役立ち、我々チームにも大きなメリットとなります」