MotoGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.08 6月30日 オランダ
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第8戦オランダGP
■開催日:2024年6月28日(金)プラクテイス、6月29日(土)予選・スプリント、6月30日(日)決勝
■開催地:アッセン/オランダ(4.542km)
CIRCUIT DATA
■開設:1955年
■コース長:4.542km
■ベストレースラップ:1分32秒500(2022年:A・エスパルガロ)
■オールタイムラップレコード:1分31秒472(2023年:M・ベッツェッキ)
■2023年の優勝者:F・バニャイア(ドゥカティ)
REPORT
Monster Energy Yamaha MotoGP、サマーブレイク前の2連戦に挑む
Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロとA・リンスは、グランプリの3週間のインターバルを利用してマシンテストを行ったほか、イギリスはシルバーストーン・サーキットで開催された「Track Day of Legends」のイベントにも参加した。ふたりはより一層、気持ちを引き締め、今週末、第8戦オランダGPに臨む。
今回の舞台となるアッセンTTサーキットはクアルタラロのお気に入りのコースで、それを証明するように多くの輝かしい記録を残している。Moto3デビューイヤーの2015年に2位、2018年にはMoto2で同じく2位。MotoGPにステップアップしたあとも活躍は続き、2019年に3位、パンデミックの影響を受けて開催中止となった2020年をはさみ2021年に優勝、2023年にはスプリントで3位と3度にわたり表彰台に上った。
クアルタラロは第7戦終了時点でランキング13位にとどまっており、今週の第8戦オランダGPと翌週の第9戦ドイツGPの連戦中にポジションアップを目指す。
チームメイトのリンスもまた、ここアッセンでは多くの好成績をあげている。2013年と2014年はMoto3でそれぞれ3位と2位。Moto2にステップアップした2015年は僅差で表彰台を逃したものの、2018年にはMotoGPで再び2位表彰台に上った。
第7戦終了時点のランキングは20位と低迷しているが、Yamaha Motor Europeの本拠地訪問を通じてスタッフらの強力なサポートを実感したことで、ポイント獲得への意欲がますます高まっている。
アッセンTTサーキットは1955年、オランダGP開催のために建設された。それ以前は公道コースを利用して世界選手権を開催しており、その始まりは1949年に遡る。現行のコースは全長4.5キロ。素早い方向転換や、低速と高速が適度にミックスされた合計18(左6、右12)のコーナーがライダーやファンから愛され、しばしば"The Cathedral of Speed(スピードの聖地)"とも呼ばれる。スタート&フィニッシュライン直前のシケインはとくに圧巻で、迫力のバトルがメインスタンドの眼の前で展開される。
COMMENT
Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手談
「アッセンは好きなコースのひとつです。今回は金曜日のQ2進出決定を目標にしています。イタリアGPのあとのインターバルでプライベート・テストを行い、好感触をつかんでいるので、レースのなかではより上位でのバトルを目指します」
A・リンス選手談
「Yamaha Motor Europeを訪問する機会をいただきました。スタッフの皆さんが温かく迎えてくださり、レースへの興味と熱意を感じられたことで、このあとの2戦に向けて気持ちを高めることができました。 3週間の"オフ"は休む間もなく過ぎました。アッセンは私にとって相性の良いコースなので、今はウイークのスタートを心待ちにしています。今年もこの象徴的なコースをエンジョイしたいと思います」
M・メレガリ談(チーム・ディレクター)
「どのコースへ行っても、まるで悪天候がついて来るような状況が続いていましたが、このインターバルでようやく、マシンテストを完遂することができました。Monster Energyの"Track Day of Legends"に参加したあとバレンシア・サーキットを訪れ、最新のデータを収集することができたので、夏休み前の2戦に役立てたいと思っています。オランダGPの期間中も好天が予想されており、時間を最大限に活用することができそうです。テストの成果の上に、さらにさまざまな試みを積み重ねていくことが目標です」