MotoGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.07 6月2日 イタリア
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第7戦イタリアGP
■開催日:2024年6月1日(土)プラクテイス
■開催地:ムジェロ/イタリア(5.245km)
■コースコンディション:ドライ
■予選 気温:20度/路面温度:37度
■スプリント 気温:23度/路面温度:47度
■PP:J・マルティン(1分44秒504/ドゥカティ)
■FL:M・マルケス(1分45秒198/ドゥカティ)
REPORT
リンス、スプリントで13位獲得
Monster Energy Yamaha MotoGPのA・リンスは熾烈なバトルの末に13位を獲得。チームメイトのF・クアルタラロは、2ラップ目の第10コーナーで他車と接触してリタイアとなった。
リンスは10番グリッドからスタート後、オープニングラップで17番手に後退。2ラップ目に3台、8ラップ目にもう1台が転倒したため、自動的に13番手に浮上した。J・ミラー(KTM)の背後につけてオーバーテイクのチャンスを窺っていたリンスは、9ラップ目に仕掛けるもポジションを確保しきれず、最終ラップに入るところでもう一度パスを試みたが届かなかった。トップから14.137秒差の13位でチェッカーを受けている。
一方、15番グリッド、5列目からスタートしたクアルタラロは、オープニングラップの激しい競り合いのなかで14番手を確保。しかし2ラップ目にM・ベゼッキ(ドゥカティ)に先行されて後退した。そしてその後の第10コーナーでM・オリベイラ(アプリリア)と接触し、ともにリタイアに終わった。
この結果、クアルタラロは合計32ポイントでランキング12位、リンスは合計7ポイントでランキング21位をそれぞれ維持。Monster Energy Yamaha MotoGPは合計39ポイントでチーム・ランキング9位、ヤマハは合計35ポイントでコンストラクターズ・ランキング4位となっている。
QUALIFYING RESULT
SPRINT RESULT
COMMENT
Monster Energy Yamaha MotoGP
A・リンス選手(13位)
「今日は、マシンのフィーリングが昨日とは少し違っていました。マシンの向き替えとトラクションの確保に手間取っていたのです。このことについては原因を追求し、しっかり理解する必要があります。依然として、トップとの差を縮めるための何かを探さなければならない状況です」
F・クアルタラロ選手(DNF)
「あのあとミゲール(オリベイラ)と少し話をしました。彼のブレーキングが遅かったのは間違いなく、彼がミスをして一緒に転倒してしまったわけですが、このようなことはレースのなかで起こり得ることです。でも明日のメイン・レースに向けてのデータ収集は、まったくできませんでした。また予選については、Q2進出はできませんでしたが、Q1のラップタイムはとても良かったと思っています。とにかく金曜日のパフォーマンスを改善しなければならないということです。前進は続いていると考えています。もちろん、もっとずっと上を目指していますが、一歩ずつそこに近づいています。ペースは'ファンタスティック'とは言えないものの、かなり良い状態です。それでも明日の決勝で驚くほどの好成績を期待することもできないでしょう。前にもお話ししたように、私たちは正しい方向へ進んでいます。でもさらに改善が必要です」
M・メレガリ(チーム・ディレクター)
「好成績を期待していましたが、やはり予選10番手と15番手では難しい展開を強いられてしまいます。アレックス(リンス)はスタートが思い通りにはいきませんでした。12位争いを展開していましたが、トラクション不足とマシンの向き替えの問題があり、オーバーテイクに手間取りました。気温がここ2~3日で最も高くなっていたので、路面温度が上がり、グリップ不足の原因になりました。ファビオ(クアルタラロ)については、早々のリタイアは非常に残念ですが、怪我がなかったので安心しました。このアクシデントは、かなり際どいところだったと考えています。ミゲールのアクションは少し野心的過ぎたかもしれません。チームはこれから明日のウォームアップ・セッションに向けて準備を始めます。今日のデータをしっかり分析し、もう一度、チャレンジします」