MotoGP
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Rd.06 5月26日 カタルニア
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第6戦カタルニアGP
■開催日:2024年5月25日(土)予選/スプリント
■開催地:カタルニア/スペイン(4.657km)
■コースコンディション:ドライ
■予選 気温:21度/路面温度:28度
■スプリント 気温:25度/路面温度:46度
■PP:A・エスパルガロ(1分38秒190/アプリリア)
■FL:R・フェルナンデス(1分38秒991/アプリリア)
REPORT
SPRINT
クアルタラロが10位、8番グリッドからスタートのリンスは12位
第6戦カタルニアGPのスプリント・レースは、わずか12ラップのなかにドラマがあふれる展開となった。Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロとA・リンスはそれぞれ17番グリッドと8番グリッドからスタートし、10位と12位でチェッカーを受けた。
クアルタラロは17番グリッド、6列目から飛び出して序盤からポジションアップ。オープニングラップを14番手で終え、2ラップ目にはチームメイトのリンスをパスして13番手につけた。続いてF・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)とバトルするも、その間にF・モルビデリ(ドゥカティ)に抜かれ、さらにM・ベゼッキ(ドゥカティ)の追撃も始まった。こうした厳しい接近戦の一方で、レース後半の6ラップでは上位4台が転倒リタイアとなったほか、モルビデリもロングラップ・ペナルティで後退。これによりクアルタラロにはポイント獲得のチャンスが訪れたが、最終ラップでベゼッキに抜かれて10位でチェッカーとなった。トップとの差は9.241秒だった。
一方のリンスは8番グリッドからスタート後、オープニングラップの混乱で順位を下げて12番手。さらに次のラップでは16番手まで後退してしまった。その後もペースをつかめず苦戦したが、懸命にプッシュを続けるうちに上位陣の転倒もあり12位まで挽回してチェッカーを受けた。トップとの差は13.045秒。
この結果、クアルタラロは合計25ポイントでランキング13位、リンスは合計7ポイントでランキング20位。Monster Energy Yamaha MotoGPは合計32ポイントでチーム・ランキング9位、ヤマハは合計28ポイントでコンストラクターズ・ランキング4位となっている。
QUALIFYING RESULT
SPRINT RESULT
COMMENT
SPRINT
Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手談(10位)
「私たちのマシンはグリップ・コンディションに非常に敏感で、他のマシンには小さな低下でも、私たちは完全に力を失ってしまいます。ラップタイムは初めかなり遅かったのですが、ペースに関しては予想通りというところでした。一番の問題が最終セクターで、それまでは前方を走るマビニャーレス選手とミラー選手との差を縮めているのに、最終セクターで毎回0.3秒遅れてしまうのです。このことについては今後、改善が必要です。でもライディング自体は好調で、データを見る限り正しい方向へ着実に進んでいます。今後、予定されているムジェロとバレンシアのテストが大きな変化をもたらしてくれると思うので、期待しています」
A・リンス選手談(12位)
「スプリントはタフな展開になりました。常に進化を追いかけているような状況で、プラクティスの全セッション、さらには予選中でも、マシンをより理解し、限界に近づこうと努力を続けているのです。スプリントでは、序盤のフルタンクの状態のときにマシンの制動に苦戦しました。ラップを重ねて燃料が減ってくると、ようやく少し走りやすくなったのですが、依然としてハードワークの継続が必要です」
M・メレガリ(チーム・ディレクター)談
「昨日よりも気温が上がり、苦戦を強いられました。路面温度が上昇すればグリップ・レベルが低下し、その影響が私たちにとっては、ライバルたち以上に大きな問題となったのです。アレックス(リンス)は予選で素晴らしい走りを見せてグリッド3列目を獲得しました。そのためスプリントではもっと前のほうで戦えると期待したのですが、マシンのフィーリングがつかめず、とくにブレーキングで苦戦しました。おそらく気温上昇とグリップ低下が原因だと考えられます。ファビオ(クアルタラロ)のほうは、やはりQ2進出を逃したことが悔やまれます。Q1は非常に競争が激しく、予測不可能なものでもあるのです。それでもスプリントでは素晴らしいペースを見せてくれましたが、最終セクターではオーバーテイクに苦しみました。ふたりがもっと高い競争力を持って戦えるよう、明日に向けて作業を続け、改善を目指します」