MotoGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.05 5月12日 フランス
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第5戦フランスGP
■開催日:2024年5月10日(金)プラクテイス、11日(土)予選・スプリント、12日(日)決勝
■開催地:ル・マン/フランス(4.185km)
CIRCUIT DATA
■開設:1986年
■コース長:4.185km
■ベストレースラップ:1分31秒778(2022年:F・バニャイア)
■オールタイムラップレコード:1分30秒450(2022年:F・バニャイア)
■2023年の優勝者:M・ベッツェッキ(ドゥカティ)
REPORT
Monster Energy Yamaha MotoGP、フランスGPに準備万端で挑む
第4戦スペインGPの翌日に行われたIRTA公式テストで大きな手応えをつかんだMonster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロとA・リンスは、今週末、フランスはル・マン・サーキットで第5戦に臨む。
フランスGPはクアルタラロの母国グランプリで、チームにとっても特別な一戦となる。スペインGPのスプリント・レースでは表彰式に参加したあと5位降格が決定したが、今回こそは確実に手中に収めることが最大の目標。ここル・マンでは、2021年に3位表彰台に上っている。
一方のリンスは2012年から2014年の間にMoto3で3位1回と2位2回、2016年にはMoto2で優勝を飾っている。今シーズンは4戦終了時点でランキング19位に留まっているが、2週間前のIRTAテストの成果を活かし、ポイント加算を狙う。
ル・マン・サーキットは1965年に設立。'60年代終盤から1996年までMotoGPを連続開催したあと、安全性確保のための改修工事を経て2000年に復活した。全長4.2キロのコースに5つの左コーナーと9つの右コーナーが設けられ、ブレーキングと加速、リアエンド・トラクションの性能が重要となる。
COMMENT
Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手談
「チームにとってはおそらく、GP後に予定されているムジェロ・テストのほうが重要なのだと思いますが、私にとってはこのフランスGPがとても大切で、非常に特別なものです。ホームGPではファンの皆さんの姿を見て、声を聞いて、いつも心からエンジョイしています。彼らは本当に大きな声援をおくってくれるのです。今回はヘレス・テストで得たいくつかの成果を持ち込み、このコースでの感触を試したいと思っています。データ上の比較でどのような結果が出るのか楽しみです。良い週末を過ごし、好成績を獲得できるよう頑張ります」
A・リンス選手談
「先週のヘレスは非常に興味深いテストの機会でしたし、ポジティブな結果を得ることもできました。今回は新しい空力パーツは使わず、電子制御システムのほうにより力を入れていくことになると思います。ヘレス・テストで得たものを、ここル・マンでチェックし、決勝用のセッティングに取り入れていくつもりです。ヤマハにとって非常に重要で多忙な時期になるので、システマティックに仕事を進め、一歩一歩、前進し、GP後にムジェロで行われるプライベート・テストに備えます」
M・メレガリ談(チーム・ディレクター)
「先週のヘレス・テストで新しいアイテムをいくつか評価しました。エンジニアたちは間もなく予定されているマシンのアップデートに向けて懸命に準備に取り組んでおり、チームとライダーたちは、それらをフランスGP後のプライベート・テストで試すのを楽しみにしています。私たちは今シーズン、アプローチの方法を変更し、毎回のGPウイークを利用してマシン改良を進めています。今回はファビオ(クアルタラロ)のホームGPで、彼にとってはとても重要な一戦です。フランスのファンはいつも彼に大きなサポートを与えてくれますし、オーガナイザーたちも本当に素晴らしく、ウイーク初日の木曜日から最終日までずっと、良い雰囲気をつくり出して私たちを後押ししてくれるのです」