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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.01 3月10日 カタール

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第1戦カタールGP
■開催日:2024年3月10日(日)決勝
■開催地:ロサイル/カタール(5.380km)
■周回数:21周(112.98 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:22度 ■路面温度:26度
■PP:J・マルティン(1分50秒789/ドゥカティ)
■FL:P・アコスタ(1分52秒657/KTM)

REPORT

開幕戦、クアルタラロが11位、リンスが16位

Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロは絶好のスタートでポジションを上げ、終盤は卓越したタイヤ・コントロールで挽回し、最終的に11位でチェッカーを受けた。チームメイトのA・リンスは多くの時間帯でクアルタラロの後方を走行していたが、終盤はフロントタイヤの劣化に苦戦して16位となった。

スタート直前の混乱によりスケジュールが遅延し、レースは1ラップ減算の21ラップで競われることとなった。冷静に集中力を維持して2度目のスタートを待っていたクアルタラロは、16番グリッドから絶好の飛び出し。オープニングラップから積極的に攻めて2ラップ目には10番手まで浮上した。その後、一旦M・ビニャーレス(アプリリア)に先行を許したが、すぐさま挽回して順位をキープ。しかし6ラップ目には再び背後に追いつかれ、しばらくは抑えていたものの、8ラップ目にはポジションが逆転した。その後はビニャーレスのペースについて行くことができず徐々に水を開けられてしまう。

一方で、後方からは数台が差を詰めてきており、そのなかにはチームメイトのリンスも含まれていた。残り7ラップではJ・ミル(ホンダ)に先行を許すこととなったが、クアルタラロは最後の逆転を賭けてタイヤ・セーブを優先。そして残り2ラップで、ついに勝負に出るとミルを抜き返し、さらにセクターごとに自己ベストを更新しながら11位でチェッカーを受けた。トップとの差は17.701秒だった。

リンスもまた順調にレースをスタートし、全21ラップの最初の3分の1ほどで少しずつ順位を上げながら、同時にタイヤをできるだけ温存した。中盤は6台による11位争いに加わり14番手を走行。10ラップ目にはJ・ザルコ(ホンダ)をとらえて13番手に浮上した。

15ラップ目にミルがクアルタラロをパスしたときにはクアルタラロのすぐ後ろへと接近したが、パスすることはできず、代わりに後方からザルコとM・ベゼッキ(ドゥカティ)に差を詰められてしまう。タイヤの消耗もあり、残り2ラップでは16番手に後退して、そのままチェッカーを受けた。トップとの差は24.093秒だった。

この結果、クアルタラロは5ポイントを獲得してランキング11位。リンスはノーポイントに終わった。Monster Energy Yamaha MotoGPは合計5ポイントでチーム・ランキング8位、ヤマハは同じく5ポイントでコンストラクターズ・ランキング4位となっている。

第2戦は2週間後、ポルトガルはアルガルベ・インターナショナル・サーキットで開催される。

RACE RESULT

LAP CHART

RIDERS RANKING

CONSTRUCTORS RANKING

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP

F・クアルタラロ選手談(11位)

「非常にタフなレースでした。IRTAオフィシャル・テストの時点ですでに、トップから離されていることはわかってしましたが、決勝になれば状況が変わると考えていたのです。でも終わってみれば、パフォーマンスはテストのときとほとんど変わっていませんでした。つまり私たちには、まだまだやることがたくさんあります。でもこの問題の修正にはそれほど多くの時間はかからないものと期待しています」

A・リンス選手談(16位)

「正直に言うと、非常に苦しいレースでした。そのなかでもベストを尽くし、グリッドの後方から多くの順位を挽回することができました。少しずつ調子は上がっており、ラップごとにフィーリングも向上しています。そして一時はミル選手とクアルタラロ選手の後ろまで上がることができたのですが、最後の6ラップではフロントタイヤの右側のグリップが急激に低下し、ラップタイムも大幅に落ちてしまいました。右コナーでは、正しいリーン・アングルを維持することができなかったのです。今日のことを教訓にして、今後につなげていきたいと思います。次のレースも楽しみです」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)談

「この地に到着した時点では、もっと上のポジションで戦うことを期待していました。しかし昨日のスプリント・レースの状況を見て、まだたくさんの課題があることがわかりました。それでも昨年11月に比べれば、スプリントで6秒も速くなっているのですが、それではまだ足りなかったのです。ヤマハはライダーたちのフィードバックを反映させてきており、今後もアップデートに取り組んでいきます。しかしながら現実的には、24時間以内に解決できるようなことではありません。そのため今日の決勝レースでは、いくつかのセッティング変更を行い、ライダーたちとタイヤのコントロールの仕方を話し合いました。その結果、クアルタラロ選手はしっかりとタイヤをセーブし、最後までプッシュすることができました。
リンス選手はチーム加入後、初めてのレースで、いい走りを見せてくれました。彼も最大限にタイヤをセーブしようとしていましたが、残念ながら最後の6ラップはフロントタイヤが劣化してプッシュを続けることができませんでした。このことが彼にとっては大きなダメージとなりました。シーズン開幕戦をポジティブにスタートできなかったことは残念です。しかし今、自分たちの立ち位置がはっきりとわかったので、ここを基準として今後のマシン開発に役立てていきます」

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