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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.10 8月8日 スティリア

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第10戦スティリアGP
■開催日:2021年8月6日(金)フリー走行総合結果
■開催地:シュピールベルク/オーストリア
■コースコンディション:ドライ/ウエット
■気温:22/20度 ■路面温度:25/22度

REPORT

Monster Energy Yamaha MotoGPのM・ビニャーレスとF・クアルタラロは5週間の長い夏季休暇を終了し、シーズン後半戦の初戦となる第10戦スティリアGPのフリープラクティスに臨んだ。午後は雨が降ってタイムを更新することができず、それぞれ総合7番手と8番手に留まった。PETRONAS Yamaha Sepang Raing TeamのV・ロッシとC・クラッチローは、午前中のドライと午後のウエットを経験し、それぞれ総合16番手と23番手となっている。

ビニャーレスとクアルタラロが総合7、8番手で初日を終了

天候変化の可能性を考慮し、ビニャーレスは午前中から多くの作業こなす作戦。そのなかでFP1開始からわずか9分間で2番手に浮上し、さらにタイムを更新したあとは3番手をキープしていた。残り15分で全体のペースが上がるとビニャーレスも1分24秒492に短縮したが、順位では7番手に後退して終了。トップとの差は0.687秒だった。

FP2はウエット・コンディションとなったためタイム更新は望めない状況。残り25分で少しずつドライラインが現れ始めたところでコースに入ると全13ラップを走行し、10ラップ目で1分32秒685のベストタイムを記録した。この時点で一時4番手に浮上したものの、その後9番手に後退。FP1のタイムにより総合7番手で初日を終えた。

チームメイトのクアルタラロはFP1、シーズン後半戦のスタートを待ちきれなかったように早々にコースイン。ドライ・コンディションを最大限に活用するためセッティング作業に集中し、ラップタイムでは全26ラップ中7ラップ目に記録した1分24秒580で8番手となった。

FP2開始直前に雨が降り出して難しいコンディションとなったが、クアルタラロは果敢にコースに入り全18ラップを走行。後半で路面が乾き始めると16ラップ目で1分33秒498まで更新して15番手となっている。総合順位はFP1のタイムにより8番手。トップとの差は0.775秒だった。

PETRONAS Yamaha SRTのロッシとクラッチローは16位と23位

ロッシはFP1、序盤でトップ10に入ったあとは予定通りセッティング・プログラムに取り組み、45分間を走り終えて1分25秒264の16番手。FP2はウエットとなりタイム更新が期待できなかったため、ウエットのデータ収集に集中して1分34秒582の22番手。総合順位は16番手となっている。

一方、怪我の治療中のF・モルビデリに代わって出場しているクラッチローは、FP1でPETRONAS Yamaha SRTのマシンに順応することを目標とし、少しずつラップタイムを更新しながら1分26秒090の23番手。午後のウエット・コンディションでは1分33秒954で20番手につけて、初日を終了した。

PRACTICE RESULT

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP

M・ビニャーレス選手談(フリー走行総合7番手/1分24秒492)

「ウエットもドライもフィーリングは上々でした。長い休暇のあとなので、FP1から好感触を得られたことは、とても良かったと思います。ポテンシャルは十分にあるのですが、明日はもっと多くのことを試し、もう少しプッシュしていくために、より安定したコンディションを期待します。ここは天気がとても変わりやすく、今、降っていたかと思うと次の瞬間には太陽が出て、5分後には路面が乾いてしまいます。そのため常に、あらゆる状況に準備しておかなければならないのです。もし明日、ずっとドライが続くとすれば、このコースでの最良の走りを追求するため、ひたすら周回を重ねる作戦です。セッティングについては、あまり大きく変更する必要はなく、すでにとても良い状態なのです。午前中のドライでの走行リズムには満足しています。タイムアタックを行ってもよかったかもしれませんが、すでにトップ10に入っており、このことが重要です」

F・クアルタラロ選手談(フリー走行総合8番手/1分24秒49)

「ドライ・コンディションの感触はとても良かったのですが、ウエットやハーフ&ハーフではかなり苦戦しました。ドライでは昨年よりも格段に良くなっていますが、ウエットになるとフィーリングがつかめず、その原因もわかりません。でも、だからこそ今日のうちに両コンディションを経験できて良かったと思っています。日曜日に雨が降る可能性もあるので、そのための準備もしていかなければなりません。今晩、何らかの答えを見つけたいと思います」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「ライダーたちにとっては5週間ぶりのMotoGPマシンでの走行となりましたが、FP1はドライ・コンディションとなり好感触を取り戻すことができました。マシンの第一印象は悪くなかったようですが、克服すべき課題も見つかっています。FP2の雨はむしろラッキーで、早い段階でウエットでの課題についても確認することができて良かったと思っています。今日はふたりともタイムアタックは行いませんでしたが、すでにトップ10に入っています。明日の午前中でQ2進出を確実にするため、これからデータを分析して準備していきます」

PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team

V・ロッシ選手談(フリー走行総合17番手/1分25秒264)

「昨日は世界中のたくさんの人たちから、とてもたくさんのメッセージが届き、心から感動しました。そのなかにはケイシー・ストーナー、マックス・ビアッジ、ホルヘ・ロレンソなど、かつてともに戦ったライバルたちの名前もありました。本当にうれしかったです。でも今日は、もういつもの自分です。MotoGPマシンに乗るときには完ぺきな集中力が必要です。非常に速い乗り物ですから、一瞬も集中を切らすことはできません。私はこのシーズン後半戦もいい走りをするために仕事に取り組みます。そして今日もドライでは好調で、最後までタイヤを交換せずにハイペースを維持することができました。ウエットでは少し状況が変わり、とくにハーフ&ハーフから乾いていくときには苦戦しました」

C・クラッチロー選手談(フリー走行総合23番手/1分26秒090)

「久しぶりにマシンに跨り、ライディングを楽しむことができました。もちろん初めは少し手間取りましたし、天候の変化もあり難しさも感じたのですが、全体的には順調で、良い一日になりました。すべてのことに慣れるまでには時間が必要で、完全なドライ・コンディションがその助けになってくれたと思います。でもマシンをより理解し、私のライディング・スタイルに合わせて調整していくにはもう少しかかるかもしれません。改善していく自信はあります。プレッシャーはなく、今の環境をエンジョイできていますが、ピットではレーサーとして考え方になり、どこで速く行けるかを特定し、データ確認を始めるのです。今日はライディングを楽しみました。明日の走行が楽しみです」

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